岡山の山登り@FF山岳部

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富栄山・大空山縦走レポート

2006年12月18日 | 岡山県の山
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富栄山・大空山縦走(2006年12月2日 くもり)
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<寒い朝>
二日ほど天候が芳しくなく、小雨も降り、昨夜は随分冷え込んだ。
ひょっとすると、山は白くなっているかもしれない。
「岡山の山メーリングリスト」にも雪情報はまだ流れていない。
密かに雪情報一番乗りを目指して、旧富村の最高峰富栄山へ。
国道179号を北上すると、奥津湖の雲井山トンネル北側の気温計は2℃を標示。
県道56号へ入り箱乢から久しぶりの旧富村へ。

天空の湯、のとろ原キャンプ場を通り過ぎ「富栄山登山駐車場」へ。
20台以上は置けるであろう広い駐車場は一台も車が無い。
車を降りると一面の霜柱、吐く息は白いまま消えず漂う。
周辺を眺めると、山々の頂きは白くなっており、気持ちが昂ぶる。
期待しながら駐車場入り口横の登山口から急な階段を登りはじめる。

歩き出して寒くはないが、頬に当たる風は氷点下を感じさせる。
登山道は以前からの道で道幅もあり迷うような感じではない。
一度大きく下り、綺麗な沢を丸木橋で渡る。
この周辺は伐採したばかりで大きな作業道も残っている。
作業道を横切り、伐採後の斜面へ取付く。
ここから急坂が増え、湿った黒土と落ち葉で滑りやすい道が続く。

<初雪>
標高を稼ぐにつれ足元には雪が積もりはじめる。
「これより原生林」の看板から先は気持ちの良い広葉樹林帯。
右手には山頂に雪をまとった霰ヶ山が美しく端正な姿を見せてくれる。
葉の落ちた明るい雑木林が、積もった雪でさらに明るく感じられる。
足元の雪に踏み跡は無く、いや、キツネだろうか犬のような足跡が先を行く。

お辞儀をしたネマガリダケをかわす度に雪が真上から落ちてくる。
フリースと毛糸の帽子なので、やたらと雪が付着し気になってしまう。
この先もネマガリダケのトンネルが多そうなのでパーカーを羽織る。
稜線に出ると、右手には大空山への下り道、左手は富栄山への登り道。
まずは雪の積もった富栄山に向かう。

心配だった天候は一気に晴れ渡り、日差しがまぶしくあたたかい。
分岐から富栄山までの稜線は積雪が3~5cm程度。
あまり激しい積雪なら、ギブアップも考えていただけにちょうど良い。
メーリングリストの仲間で雪山にあこがれている数人の顔が浮かぶ。
一人で悪いなと思う反面、どうやって自慢しようかな、とか。

山頂はしっかり白く、積もったばかりの雪面に足跡を付けるのは勿体無い。
真新しい展望台に登り、白い世界を独り占めする。
残念ながら、蒜山、大山方面はガスの中だが、他は良好だ。
地図を出し、周辺の山名固定をしてゆく。
見渡す山並みは、それぞれが雪をかぶり、眺めても眺めても飽きない。

<縦走路>
行動食を食べたりしていると、体が冷え始めたので早めに山頂を出発する。
名残惜しいが、大空山に向けて縦走路を再び歩く。
縦走路は聞いていたとおり、ネマガリダケの切り株が靴底にやさしくない。
大空山へ向かうほどに積雪は減ってくる。
到着した大空山は積もってこそいるが、富栄山ほどではない。
こじんまりした山頂広場が朝の日差しに湯気を出している。
南を向けば稜線伝いに登山道が続くが、今日はここまでとして下山する。

下山途中、原生林で男性一人、原生林手前の急登で男性三人組、丸木橋手前でご夫婦とすれ違う。
それぞれに「山頂は真っ白ですよ、がんばって」と声をかける。
雪の無い場所で出会った三人組とご夫婦は、「えっ!雪!」と皆驚く。
私は雪を目当てで来ているので、それぞれに狙い目が違うのを感じる。
それでも悪天候の中、これだけのハイカーが入山しているのは、縦走路整備のおかげ。
楽しく親しみやすい山が増えたことにとても感激する。

あっという間に無事に下山完了。
まだ朝の寒さの残る駐車場に付くと、到着を待っていたかのように雨が降り始める。
山頂は雪だろうか、雨ならば寒いだろうと、出会った登山客を思い出す。
早く起きて登り、雪と戯れ雨にも降られず、三文の得とはこれだろうか。

夏以降、話題になっている富栄山・大空山の縦走路整備。
早いうちに登りたいと思っていたが、思わぬ良いタイミングで歩くことが出来た。
積雪時期に篠坂牧場から縦走するのも楽しそうな気がする。
縦走路整備をしてくださった皆さんのご苦労に心から感謝する。

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<今回のコースタイム>
自宅6:00-6:49富栄山登山駐車場7:03-丸木橋7:21-原生林7:40-尾根分岐8:04-8:22富栄山山頂8:40 -尾根分岐8:51-9:00大空山山頂9:10-尾根分岐9:19-丸木橋9:46-10:00富栄山登山駐車場10:05 -10:58自宅

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2 コメント

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いいレポートだ (吉備の中山)
2006-12-21 22:57:26
雪で輝く富栄山の情景が目に浮かびます。
誰も踏んでない処女雪をラッセルして頂上に
立ちたいと思っています。
今シーズンの課題とします。
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吉備の中山アニキ (ファニイ)
2006-12-22 07:01:53
ありがとうございます。
この調子でしっかり登山客が増え、登山道が確立されてゆけばいいと思います。

私も今シーズンは、積雪時を狙って登りたいと思っています。
久々に雪が待ち遠しい気持ちになっています。
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