岡山の山登り@FF山岳部

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那岐山滝山縦走レポ(2007.2.12)

2007年03月04日 | 岡山県の山
[ 雪の中の山頂石碑 ]



那岐山 ・滝山 縦走(2007年2月12日 晴れ)
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<凍てつく朝>
那岐山から滝山へ往復縦走を考える。
暗いうちに自宅を出発、途中でストックを忘れた事に気付き、少し時間ロス。
出発時、車の窓はバリバリに凍りつく寒い寒い朝、自衛隊近くの気温標示はマイナス4度。
白けてくる東の空を見ながら、那岐山麓・山の家を通過。
山の家のコテージには明かりが灯り、連休の賑わいが感じられる。
第一駐車場で登山準備をする人を横目に第三駐車場まで上がる。

しんと静まり返った第三駐車場に一番乗り。
うすら明るくなりはじめた中、準備をしていると第一駐車場で見かけた方が登ってこられる。
「早いですね」と挨拶をすれば、姫路の方で「昼から用事があるので早出をした」と。
用事があっても隙を見て山に来てしまう、この人も愛すべき山バカに違いない。
「昨日、氷ノ山へ行ったが、道路除雪が追いつかないほどの大雪だった」らしい。
「それに比べると、今年の那岐山は雪が少ないね」など、しばらく話して「お先に」と出発される。

今回は冬用のスパッツを新調し、それのシェイクダウン。
今までのものと違い、前開きなので脱着がずいぶん楽になる。
新しいものを身に付け、ウキウキとした気持ちで出発する。
Cコースに分かれてすぐの伐採現場に入ると、はるか上方に姫路の方(以下、姫路さん)が見える。
久々に寒い朝で足元には霜柱が長く長く伸び、独特の形状を見せてくれる。

林道との交差のところで休憩中の姫路さんに追いつく。
暑い暑いと上着を脱いでいる姫路さん。
お互いに、2月の気温じゃないよな、と今年の暖冬を愁う。
周囲はまだ氷点下だが、それでも例年に比べると気温は高い。
私は休憩をせずに、そのまま登山道へ入る。

<日の出>
途中の水場は凍ることもなく、シトシト流れ落ちている。
赤いコップを借り喉を潤していると今度は姫路さんが追いついてこられる。
「月に2回くらい那岐山を登る、那岐山は本当に良い山だ」と言われる。
郷土の山を誉められ、まるで自分のことのようにうれしくなる。
随分大きなザックなので聞いてみると「負荷をかけようと思って」とトレーニングを兼ねているらしい。

先に行かれた姫路さんを追うように再出発。
水場を過ぎ、再び歩き始めると、すばらしい日の出と出会う。
オレンジ色の朝日と紫紺の雲が絶妙のコラボレーション。
あまりの美しさに、よそ見をしながら歩いていると滑落しかける。
大神岩の下、熊笹の多い登りで再び姫路さんに追いつき、そのままついて歩く。

大神岩に到着し、一緒に休憩をする。
姫路さんの所属している山岳会の話とか、那岐の裸おじさんの話などで盛り上がる。
せっかくなので名刺を渡し、先に出発させてもらう。
体もなじんできたので、後半の登りはピッチを上げる。
考えてみると、単独行の那岐山はずいぶんひさしぶりだ。
ここ数年は、いつも誰かと那岐山に登っている。

山頂が近づくにつれ雪は徐々に増えてくるが、所々、泥も剥き出しになっている。
気温が低くまだ凍り付いているが、日中になればぬかるんでしまうだろう。
今日の一番乗りと思われる三角点峰に到着。
すこぶる天気がよく、青空の下、気持ちが良い。
しっかり休憩をし、滝山に向けて縦走開始。

<縦走路>
縦走路は思ったよりも雪が残っている。
今朝の新雪と思われる雪も2cmほどあり、木々も白く化粧をしている。
山頂からの最初の下りで、いきなり膝まで潜るってしまう。
深いツボ足の先行者があるが、今日のものではないようだ。
先行している足跡は二人分で、どちらも西向きに一方通行。
往復の足跡でないということは、滝山に下山のコース取りだろうか。

雪に半分ほど覆われた笹原のアップダウン、天候も良く快適だ。
サングラスを外せば、目が開けていられないほどの日差しの反射。
それほどかからずに休憩舎のあるピークに立つ。
この休憩舎のあたりが那岐山から滝山の縦走路の中でも一番気持ちのよい場所だ。
なだらかで広々とした山容は12月に歩いた蒜山三座を思い出させる。

縦走路の左右には春の花や新緑が楽しみな木々が立ち並ぶ。
ここからはゆるやかに数度の登り下りを繰り返す。
まだ倒木の目立つ滝山登山道との分岐のあたりから積雪が増える。
先行者の足跡は、三角点を往復して滝山登山道を下っている。
二人組で車を各登山口に分けての利用だろうか、などと想像する。

<滝山山頂>
滝山登山道は、那岐三座の中では一番登山者が少ないように思う。
那岐山や爪ヶ城ほど登山道や山頂からの展望がよろしくないからだろうかと考える。
ただそれは、深い渓谷と豊かな森林が形成されているところに所以する。
信仰の山、多くの滝と渓流、スギやブナの巨木と原生林、見所は多い。
とても心が落ち着き、純粋に歩くのが楽しい気持ちの良い登山コースだ。
次回は滝山登山道を利用し那岐山への縦走往復をしてみよう。

すばらしい晴天の滝山山頂でくつろぐ。
滝山の一等三角点は本点であり、岡山県内の一等本点としては最高地点にある。
積雪量は少ないものの、一面の雪面はとても気持ちが良い。
展望台の案内板はまだびっしりと凍りつき、書いてある文字が読めそうで読めない。
出発の頃は大気の状態も良かったが、気温の上昇と共にカスミが強くなる。

一等三角点の写真を撮ったりしてから、縦走路を那岐山に向けて引き返す。
たった今歩いてきた自分の足跡を逆にたどる。
気付けば、猪の足跡が東に向いて並んで続いている。
空の青はとても濃く、太陽の日差しはジリジリと暑さを感じる。
とても2月中旬の標高1000mとは思えない。

<那岐山山頂>
縦走路途中の休憩舎から再び眺める那岐山は雄大ですばらしい。
しかし、そこへ向かう最後の高低差100mは、とても長く長く感じられる。
上を見ないように、ひたすら足元を見ながら登り続ける。
下りでは楽しかった雪面もこうなっては抵抗でしかなくなってしまう。
下り向きにしかついていない足跡は登りには幅が広すぎ、格闘時間も増える。

一汗かいて、三角点山頂に到着。
那岐山にしては風が無く、まるで春のようなおだやかな山頂風景だ。
ふり返り、今歩いてきた縦走路を思い返す。
遠望で想像していたよりも、ずっと雪があり楽しかった。
縦走をして楽しく思うのは、ふり返り、これだけ歩いたと実感する時。

そのまま、那岐山山頂に向かう。
避難小屋は、毛布が干してあるだけで、覗いただけで失礼する。
誰もいない山頂に到着、気温は3℃、日差しが強く体感はもっと高い。
雪はあるものの、踏まれていないところでも、せいぜい20cm~30cm程度。
滝山山頂の方が多かったくらいだ。

しっかり動いた為か、珍しく空腹を感じ、山頂で菓子パンを食べる。
甘いものがじわりと胃に染み込むようでとてもうまい。
出発して4時間近く、水分補給だけで行動し、ハンガーノックが近かったかもしれない。
単独行では面倒がってあまり休憩や補給をしないのだが、時にはそれも必要だと感じた。
パンと水を両手に山頂広場をうろつき、景色を楽しむ。

<Bコース>
山頂を後にし、東の稜線沿いに下山予定のBコースへ向かう。
Bコースに入るとみるみる雪は減り、天候の良さで緩んだ路面に悩まされる。
日差しは強く、下りでも汗をかくほど。
猛烈な勢いで路面の融解も進み、音を立てるほど水が流れる。
雪道から一変し、ぬかるみとなった下り坂は歩みを遅らす。

しばらく歩くと鹿除けの柵のエリアに入る。
登山者用に付けられた紐で固定する扉が閉じられていない。
これは、平成16年の台風被害後に植林された若木を、鹿の食害から守る為のもの。
こういったことは登山者の当たり前のマナーとして気をつけて行動したいところだ。
ちなみに下側の扉はきちんと閉じられていた。

縦走でしっかり楽しんだ為か、今日は下山に楽しさを見出せない。
久しぶりに歩くBコースで、風景も一変し興味は出るのだが、気持ちが入らない。
勢い良く下ろうと思ってもバテぎみで力が出ない。
早く時間が過ぎて、駐車場に着かないだろうか、とか、そんなことばかり考えてしまう。
いつもよりも長く感じた下りもやがて終了、終わってみれば、結局楽しい道のりだった。

<にぎわい>
駐車場に下りてみると、車があふれている。
第一、第三駐車場を合わせると20台以上。
早朝出発で、あまり人と出会わなかったが、見えないところでこれだけ入山されている。
Cコースを下山していれば、相当多くの人とすれ違っただろう。
終始静かな山歩きで人が少ないと思っていたのは私だけだったかもしれない。

そんな中、本日すれ違った方は5人。
那岐山三角点山頂でビーグルを連れた黒ザックの単独男性。
避難小屋のあたりで「暑いから素手」という両ストックの単独女性。
稜線からBコースに入ってすぐ、いかにもベテランといったピッケルの男性。
Bコース上部の沢渡りで上から下までピカピカの山用品にまとわれた単独男性。
その直後にフーフー言いながら登られる運動靴の単独男性。

那岐山から滝山への縦走路は、アップダウンもそれほど激しくなく景色も良い。
時間を掛けてじっくり歩けば、のんびりと満喫できるコースだ。
那岐山からでも、滝山からでも、往復は難しくないので時間があれば試してもらいたい。

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<今回のコースタイム>
第三駐車場6:46-林道交差7:00-7:10水場7:15-7:36大神岩7:40-1071m標高点7:48- 8:07那岐山三角点8:14-8:32休憩舎8:36-9:02滝山登山道分岐9:03-9:07滝山山頂9:16- 9:46休憩舎9:54-10:18那岐山三角点10:21-10:23避難小屋10:24-10:28那岐山山頂10:40- B下山口10:48-AB分岐11:21-BC分岐11:41-11:45第三駐車場

<歩行時間>
第三駐車場-1時間12分-那岐山三角点
那岐山三角点-48分-滝山山頂
滝山山頂-1時間-那岐山山頂
那岐山山頂-1時間5分-第三駐車場

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2 コメント

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ファニイさんでも (えろぞー)
2007-03-04 20:30:23
>下山に楽しさを見出せない
なんてことがあるのですね。
少しは普通っぽいところもあるのかと、ちょっと親近感。

今度、那岐山滝山往復してみまする。
えろぞー殿 (ファニイ)
2007-03-06 12:07:10
貴殿に言われると、あー私って普通なのだ、やっぱりと実感いたします。
滝山から往復してみてください。
素敵な山です。

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