岡山の山登り@FF山岳部

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那岐山登山レポ(2007.1.4)

2007年02月04日 | 岡山県の山
[ 山頂より避難小屋と三角点峰を望む ]



那岐山 登山(2007年1月4日 晴れ)
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<登り初め>
今年の最初の山登りは那岐山へ。
昨年12月30日に登り納めをしたのも那岐山で、二週連続の那岐山になる。
年末は大雪で楽しくパウダースノーを楽しむことが出来た。
それ以降、雪らしい雪は降っていないが、どんな山が待っているだろう。

JR津山線利用の同行者えろぞー氏を津山駅で拾う。
国道53号線を北上しながら、正面に見える那岐三座を見上げる。
朝の景色が気持ちよく、途中、塩手池に寄りこれから登る那岐山を眺める。
ついでに塩手池の南側の鉢巻山へ上がり、三角点を確認する。
雪の全く無い那岐山第三駐車場到着すると、姫路からの単独男性が出発されるところ。

それにしても雪が少ない、昨年の今ごろは、うなるほど雪があったのだが。
年末にしっかり降った雪も、最近の温暖な天候ですっかり無くなっている。
それでも山頂付近を見上げると、霜か雪か、今朝増したと思われる白さが見える。
案外、山頂付近は期待できるかもしれないと期待を胸に出発。
林道からBCコースに入る木橋付近に四輪駆動車が一台、先発の方のよう。
旧加茂町の車で、知り合いの車のように見えるな、と考えながら通過する。

皆伐された斜面にもほとんど雪は無く、霜柱の目立つ凍てた路面を歩く。
バリバリと氷を踏みしめ、滑りやすい歩行が続く。
振り向けば墨絵のような景色が広がり始めている。
平成16年23号台風の被害で那岐山麓も甚大なる被害を受けた。
しかし、災害復旧が進むにつれ、今までは見られなかった景色も見られるようになった。
昨年から順に植林されており、年々、姿を変える山を見ることが出来るだろう。
想像するだけで、歴史の証人になったような気がしてくる。

<輝く海遠望>
凍りついた路面は続き、スリップしそうになりながら、順調に高度を稼ぐ。
途中、少量だがしっかりと流れ落ちる水場で喉を潤し、鋭気を戻す。
大神岩からは、朝日を反射しサーモンピンクに輝く瀬戸内海が見える。
曇りがちの午前中にだけ見られる、スペシャルな瀬戸内海カラー。
高く突き出た大神岩に何故か近づこうとしないえろぞー氏を呼び、無理やり説明する。
大神岩の上に立ち、しばし幻想的に光る瀬戸内海と小豆島を眺める。

大神岩を過ぎると、雪の量が徐々に増えてくる。
ここまではおまけの雪、という程度だったが、ここからは雪がメイン、という感じに。
順調に登っていると、猛スピードで追いついてくる登山者が一人。
12月30日にもお会いしている那岐山の有名人Sさん、今日はTシャツに半ズボンである。
「Tシャツ着とるから気付かんかった」と私が言えば「風が冷たくてなー」と。
今年最初の那岐山だと言われながら、軽く抜いてゆかれる。

今度は下山してこられる男性、登山道入口にあった四輪駆動車の持ち主だろう。
会ってみれば、やはり、私が仕事でお付き合いのある方である。
予想的中、一年ぶりくらいにお会いする旧加茂町の某会社会長。
「おーひさしぶりだなー」と休憩ついでに近況報告。
先日、利尻に行ってきた、とか、先週は大山だった、とか、うらやましい話ばかり伺う。

つづら折れが終わるあたりから見事な樹氷が広がり始める。
「樹氷が始まったぞー」とふり返ると、いるはずのえろぞー氏がいない。
笹の葉に乗った雪に気付かず、見事に踏み抜き、腰まで雪に埋まりモゴモゴしている。
あっと言う間に下山してくるSさんと再会、そして、登り追いついてこられる別の地元の男性。
この方も毎日のように登られているらしい、足元はスパイク長靴。
わいわいと新年のご挨拶やら、雪の話やらして、それぞれ分かれる。
駐車場で会った姫路からの単独男性も下山してこられ「エビノシッポ見えますよ」と。

<山頂新年宴会>
首をすくめるほどの強風を受けながら、山頂直下の最後の直線を登り切る。
三角点山頂に到着すると、尾根には見事な樹氷の景色が広がっている。
昨夜、しっかり風が吹いたのだろう、聞いた通りエビノシッポが見事に育っている。
本格的に白くなった山に初めて登ったえろぞー氏は、その景色に感嘆の声をあげる。
12月30日よりは積雪量は三分の一くらいになっているが、一面の銀世界には違いない。
より広範囲が見えるようになったサーモンピンクの瀬戸内海に小豆島が浮かぶ様は幻想的。

避難小屋にザックを下ろし、空身で1255m山頂へ向かう。
えろぞー氏、積雪の山頂がよほど楽しいのだろう一人雪合戦を開始。
次第にエスカレートし、一人では物足りなくなったのか、私も標的になリ始める。
大き目の雪球が「ゴツッ」と頭に当たり、鈍重な痛み。
えろぞー氏はあろうことか、氷の塊を全力投球したのだ。
ルールを無視したえろぞー氏には、報復の雪にまみれていただく。

避難小屋に戻り、せっかくの新年登山ということで、雑煮とお屠蘇の昼休憩を。
雑煮と言っても味噌汁に餅を入れただけの簡単なもの、そして、ワンカップのお屠蘇。
えろぞー氏がカット野菜を持参してくださり、いつもよりは豪華な雑煮。
餅を網で焼き、お屠蘇を燗して、新年のミニ宴会。
最近の山食は手っ取り早いものばかりだったので、時にはこういったものも楽しい。
以前は普通にやっていたことだが、ずいぶん懐かしく感じられる。

男性四人組が避難小屋に到着、話を聞けば私の住まう隣の町内の山仲間らしい。
近所と言うこともあり、沢山の話をさせてもらう。
さらに、使い込まれた重登山靴とピッケルの単独男性が入ってこられる。
「津山の東一宮から来た」と言われた時点で、本日登ると言われていた岡山の山MLの一人だと確信。
「黒滝山、白滝山さんですね」と挨拶すれば、やはりビンゴ。
打ち合わせはしていなかったが、タイミング良く会うことができ良かった。

<楽しき雪道>
雑煮やら、お屠蘇やら、近所の話やら、しっかりのんびり楽しい時間を過ごす。
避難小屋を出発し、三角点山頂まで樹氷の写真を撮りながら歩く。
到着した時に比べ、風も止み、おだやかな日差しの山頂尾根。
えろぞー氏の初めての雪山、今回見られた景色はなかなか上出来、運が良い。
しっかりと喜んでもらえたようで、来て良かったと思える。

雪道の下りも当然初めてのえろぞー氏、少し怖れながら下山スタート。
習うより慣れろではないけれど、とりあえず付いて来たら良いから、と。
せっかくなので未トレースへも案内させてもらう。
おっかなびっくりもすぐに馴れ、自分から踏み跡の無い雪面に入ってゆくようになる。
もう少し積雪があれば、もっと楽しい歩き方も紹介できるのだが。

大神岩まで来ると積雪量も少なくなり、同時に融けた氷で道が緩む。
えろぞー氏は、もっと雪遊びをしていたいような顔をする。
本当に楽しんでいたのだろう、トレースの無い雪面を探すように歩く。
黒滝山、白滝山氏が追いついてこられ、水場の辺りまで同行させてもらう。
登りと同様、水場で喉を潤しているうちに、黒滝山、白滝山氏はあっという間に見えなくなる。

気温が上がり、凍っていた登山道はすっかり泥道になっている。
やがて第三駐車場に到着、先に到着している黒滝山、白滝山氏も片づけ中。
すぐ後から避難小屋で出会った近所の四人パーティーが下山してこられる。
我々よりも先に出発されていたが、Bコースを下山されたということ。

今歩いてきた山頂をふり返り仰ぎ見ながら考える。
昨年はいろいろな部分、私の山登りの中で大きな分岐点になる年だった。
今年最初の山歩きは、こうして岡山の誇る那岐山で雪と景色を楽しむことができた。
数年ぶりにフルシーズンで山登りを楽しむ年になりはずだ。
課題も目標もあり、楽しみな一年がスタートした。

同行していただいたえろぞー氏、ありがとうございました。

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<今回のコースタイム>
第三駐車場8:39-8:55林道出合8:58-9:41大神岩9:51-1071m標柱10:01- 10:35三角点山頂-10:40避難小屋10:45-10:50那岐山山頂11:20-11:23避難小屋12:33- 12:40三角点山頂12:45-1071m標柱13:02-13:09大神岩13:12-水場13:30-BCコース登山口 13:50-13:55第三駐車場

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3 コメント

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お疲れでした (のほ@くたびれ)
2007-02-04 20:20:39
体調いかがでしたか。
さすがにさくさく追いついてこられましたね。

スノシュー貸してくれてありがとうございました。
潜りませんねー、感激です。
後は財布との相談だな(わかんかなあ)
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のほ@くたびれ (ファニイ)
2007-02-05 00:32:29
今日はお疲れ様でした。
おかげさまで、数日前から体調万全となり、楽しい一日を過ごすことができました。
それほどさくさく歩けたわけではなく、たっぷりと疲労感にも浸っております。
もちろん、疲労感以上に楽しかったですが。

スノーシュかカンジキはぜひ購入してください。
行動の幅が広がると思います。
登山、として考えた時にはカンジキのほうが総合点高くなると思います。
単純機能や楽しさではスノーシュはかなり良いものですけどね。
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早いなぁ (えろぞー)
2007-02-05 19:03:24
もう1ヶ月以上前なのですね。
そうか、雪山デビューとしては運が良かったんだと今更ながらニンマリ。
この時に雪様にメロメロになってしまい、お陰で現在の自分がいるのかと思うと感慨深いです。
せっかくの雪の季節、量の多少に関わらず、もっともっと楽しむ所存です
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