岡山の山登り@FF山岳部

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滝山/那岐山/天狗岩縦走(2007.5.4)

2007年05月12日 | 岡山県の山
[ にぎやかな那岐山山頂 ]



滝山 ・ 那岐山 ・ 天狗岩 縦走(2007年5月4日 晴れ)
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<滝山登山>
まず、ガキタロウ氏を迎えに行き、その後、津山駅へえろぞー氏を迎えに行く。
ガキタロウ氏との山行協定に、自家用車は交代で利用するというものがある。
今回は私の番で、私の自家用車は軽トラ、もちろん二人乗り。
いたしかたなく、ガキタロウ氏には荷台を利用してもらうことになる。
えろぞー氏にも荷台はと聞くが「ゲロ吐くと思う」という返事であった。

那岐池を通過するあたりで、バリ父氏から電話が入る。
実はこの日、バリ父氏の引率する某高校山岳部も、那岐山を縦走の予定。
既にAコースに入っており、1009m三角点に到着しているということ。
うまく行けば、我々が縦走路に到達の頃、行き違えるかもしれない。
広いみそぎ橋駐車場に到着してみると、既に車が二台。
すぐにもう一台入ってこられ、男性3名パーティがそそくさと出発される。

のんびりと準備をし、滝神社への参道を兼ねた登山道に入る。
しっとりとした新緑の空気の中、気持ち良く森林浴を楽しみながら歩く。
このコース、ガキタロウ氏は初めて、えろぞー氏は二回目らしい。
稲荷神社の猛烈な石段を登り切り、降り返れば、下が見えないほどの急傾斜。
一時期、かなり崩壊が進んでいたが、近年の整備で、とても良くなっている。

新緑の遊歩道を楽しみながら、山域屈指の巨木、三光スギの立つ滝神社へ。
顔を洗ったり、喉を潤したり、のんびり休憩をする。
出発しようとすると、キョロキョロと何かを探すえろぞー氏。
落し物かと見ていると、沢の中からサングラスを拾い上げる。
本人曰く「ちょっと冷やしていただけ」で、決して落としたのではないらしい。

滝神社からは、沢と絡み、巨木や足元の草花を眺めながら登ってゆく。
途中、先頭を歩く私が山菜に目を取られ、ルートを間違えたりする。
奥の院滝への分岐をやりすごし、つづら折れの尾根ルートに入る。
刈り払われた笹跡から、ササタケがそこらじゅうに頭を出している。
直登の旧コースも笹原に僅かに残り、歩けそうなところは登ってみる。

気温はぐんぐん上がり、日差しも強くなってきた気がする。
八合目の標柱が近づいた頃、バリ父氏から電話が入る。
応答できず、すぐにかけ直すが、既に電波圏外になっている。
先の電話から、2時間ほど経っており、滝山に到着した頃かもしれない。
急ぎたい気がしないでもないが、ペースを変えず縦走路を目指す。

<那岐山へ縦走>
縦走路の分岐でしばらく休憩し、正面に見える那岐山を楽しみに眺める。
ゴールデンウイークの縦走路には、沢山の登山客が行ったり来たりしている。
我々も、それに混ざり、強い日差しの中、那岐山へ出発する。
この先が区間の最低標高地点だとか言っていると、なんと、バリ父氏が登ってくる。
聞いてみれば、ちょっとトラブルで、生徒ともう一人の顧問は途中下山したらしい。
今後の大会の調査もあり、車も声ヶ乢なので、一人で縦走を継続しているらしい。

バリ父氏と分かれ、再び縦走路を歩きだすと、えろぞー氏が遅れ始める。
歩調を合わせたりしてみるが、それでも異常に遅い。
立ち止まり、待っていると「ちょっと前の下りで捻挫した」ということ。
なんとか中間ピークの休憩舎まで歩き、簡単なテーピングをしてみる。
休憩後、歩き出すが、やはり縦走は中止して、このまま引き返すと言う。

一人でも大丈夫という言葉を信じ、ガキタロウ氏と私はそのまま那岐山に向かう。
ここから、ガキタロウ氏に前を歩いてもらうのだが、とにかくスピードが早い。
なんとか着いて行こうとするが、山頂への最後の登りで遅れてしまう。
ガキタロウ氏、以前から強かったのだが、変わらずのパワーに感心する。
私はヨレヨレで歩くが、ガキタロウ氏は、まだまだ余裕の表情。

那岐山三角点周辺は、そこらじゅうにパーティが陣取り休憩中。
真ん中の登山道を歩くのが、恥ずかしくなるくらいだ。
またもや、ガキタロウ氏に引き離されながらも、1255m山頂に到着。
当然のように、ここも沢山の登山客でにぎわう。
その中には、私の仕事の取引先の方もいて、話もはずんだ。

<滝山へ縦走>
ガキタロウ氏とのスピード差は歴然としており、再び私が前を歩かせてもらう。
那岐山から滝山への縦走路は、広々とおだやかに延びて、何度歩いても気持ちよい。
霞んでおり遠望は利かないが、周辺の若葉や花を楽しみながら歩く。
日差しは強く、直射日光を受けるていると、ジリジリと焼ける感じがする。
えろぞー氏と別れて1時間半以上経ち、駐車場に到着した頃だろうか、などと考える。

滝神社への分岐を通過し、滝山山頂に着くと、男性が一人、休憩されている。
挨拶し、話をすると、なんと、天狗岩から登ってこられたということ。
勝間田のTさんと言われ、那岐三座を中心に歩かれているらしい。
何度か天狗岩は歩かれており、今日もみそぎ橋から天狗岩へ直登したらしい。
天狗岩周辺は広範囲に木が切られているという情報をもらう。
他にも、道の状態や、注意箇所を教えてもらい、大変参考になった。

このTさんと少し話をした中に、強く印象に残ったことがある。
那岐三座を何度も登るのは「ずっと登っていると顔見知りができてね」と言われる。
なるほど、分かる気がする、と聞き進めると、いや、そうではない。
「あそこの木や花、苔とか、変わりないかな、と思っちゃって」ということらしい。
きっと、しっかり山を楽しんで歩いているんだろう、と感じさせてもらえた。
今日のこの後も「あそこのブナが芽吹いているかな」と顔見知りに会う予定らしい。

<天狗岩踏査>
良い出会いに気を良くして山頂を出発、縦走路を南西に下ってゆく。
小ピークを二つ越え、縦走路が大きく西に方向を変えるところに分岐がある。
笹原の踏み跡と、頭を赤く塗られた標石が、分岐地点の目印になる。
稜線から南への踏み跡ははっきりしており、ある程度通行があることを想像させる。
笹薮は分岐周辺が濃いだけで、その後はしっかりした登山道という感じになる。

下り500m程でTさんに注意を受けた分岐、赤の絶縁テープや白い紐などが付けてある。
岡山の山MLのHongou氏が、数年前に赤テープを付けたと言われていたが、これかもしれない。
この分岐から、道は南東の尾根を進むように見えるが、南西の谷に下る方向が正解。
北への登り方向ならば問題無いのだが、下りでは間違いやすいポイントに思える。
Tさんに聞いておらず、読図の手を抜いていたら、間違ったかも知れないと二人で話す。

ここから急坂を下り、一度尾根から離れるが、すぐに派生の細尾根に乗る。
尾根筋がはっきりしてくると、徐々に勾配がゆるやかになる。
倒木もあるが、激しいものではなく、迂回しながらもスムーズに進むことができる。
東の植林帯にみそぎ橋からのルートがあるはずだが、見つけることができない。
ここかと思える場所はあり、再度確認に来てみたいと思う。

尾根が平坦になるあたりで、倒木が増え、踏み跡が分かりにくくなる。
方角を定め、尾根を外さないように、あっちこっち潜りながら進む。
倒木に気を取られていると、突然、目の前に細い道の付いた上り坂が現れる。
ここが天狗岩北側の浅いコルであり、南へ登りきれば三角点のピークがあるはず。
予想よりも早かったと感じながら、細い踏み跡を登ってゆく。

最上部には露岩があり、その向こうに立派な赤白ポールを立てた三角点が控えている。
自衛隊の仕事と思えるモスグリーンの大きな三脚が、頑強にポールを保護している。
これほど立派に点確保をされているものは見たことが無い。
Tさんに言われていた通り、三角点の周辺は広範囲に切り開かれている。
おかげで展望も良く、那岐池などをはっきりと見下ろすことが出来る。

<下山路踏査>
天狗岩三角点周辺で休憩後、みそぎ橋駐車場に向けて下る。
地形図に出ている、天狗岩からみそぎ橋へのルートの調査。
自衛隊の切り開きは、境界沿いに続き、南へ向け50mほど利用させてもらう。
切り開きが、明らかに方向を変えるところで、左手の樹林帯に入る。
ちょうど尾根上が植林と雑木の境界線で、はっきりした踏み跡が見つかる。
随分前の間伐跡はあるが、すでに濃い森になっており、日光は届いてこない。

そのまま、境界線を300mも下ったあたり、標高600m付近で道を失う。
下りの目標としたい方向には、非常に濃いブッシュがあるのみ。
北側が下草の無い植林になっており、そちらから迂回するように下ってみる。
このまま下れば、みそぎ橋の北西に伸びる沢に下りてゆくはず。
すぐに倒木の片付け後の作業現場に出て、作業道を利用し、沢の見える部分へ下る。
作業道は沢と平行し、みそぎ橋駐車場上部の「滝山国有林」看板に出る。

それほど苦戦せず、思っていたよりも難しいコースでは無かった。
みそぎ橋駐車場では、軽トラの荷台に座り、我々の到着を待つえろぞー氏が。
足も痛く、心細かったろうが、無事に到着していて良かった。
今日は一つも山頂踏んでいないな、と言うと、地団駄を踏んで悔しがる。
いくつも山に登っていれば、こんなこともあるだろう。

縦走路から天狗岩までは、自衛隊演習地の境界線になっている。
その為、自衛隊の境界や標石の調査が、定期的に行われているはず。
それがあって、しっかりした踏み跡が残されているのではないかと思われる。
天狗岩三角点から南にかけての新しい切り開きは、まだ先まで続いているようだ。
遠回りかも知れないが、これを利用しても、みそぎ橋まで到達できるかもしれない。
また次の機会に調べてみたいと思えるところだ。

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<今回のコースタイム>
禊橋駐車場8:30-8:41稲荷神社8:42-8:54滝神社9:05-奥の院滝分岐9:19-9:29五合目9:31- 9:59八合目10:04-10:14尾根分岐10:24-10:40標高1130m10:53-11:05休憩舎11:18-那岐山三角点11:34-11:40那岐山山頂11:47-那岐山三角点11:53-12:09休憩舎12:15-滝神社分岐12:41-12:45滝山山頂12:58-天狗岩分岐13:14-Y字分岐13:23- 13:41天狗岩三角点13:53-14:17禊橋駐車場

<今回の歩行時間>
禊橋駐車場-1時間25分-尾根分岐
尾根分岐-50分-那岐山山頂
那岐山山頂-52分-滝山山頂
滝山山頂-43分-天狗岩
天狗岩-24分-禊橋駐車場

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2 コメント

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捻挫だいぶ治った (えろぞー)
2007-05-15 12:39:45
離脱後こんなに楽しそうだったのですね。
天狗岩、今後行くことがあるのか分からないけど、そのときはヨロピクです。

サングラスは冷え切っててかけたときとても気持ちよかったでするv
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えろぞー殿 (ファニイ)
2007-05-15 23:34:52
予想していたよりも、すんなり天狗岩に到達しまして、少しあっけなく感じた次第です。
私の好きな滝山の新ルート開拓に再度チャレンジしてみたいと思ってます。
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