岡山の山登り@FF山岳部

今日も笑顔で! 岡山の登山やトレッキングを楽しもう! 登山の後はラーメン食べよう!

那岐山登山レポート

2006年12月04日 | 岡山県の山
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那岐山登山(2006年11月26日 雨)
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<岡山の山メーリングリスト>
「岡山の山メーリングリスト」の第一回オフラインミーティングで那岐山登山。
昨日はすばらしい秋晴れで最高の山日和だったが、今日は完全に雨模様。
せっかくの記念企画であるのに、気が滅入る。

8時前に倉敷のN氏を津山駅に迎える。
N氏は長身で小柄な私が並ぶとオール阪神巨人のようなバランスになる。
初対面の挨拶を交わし、那岐山へ向かう。
雨ではあるが、那岐連山が見え隠れし、空も案外明るい。
奇跡的にこのまま明るくなるかもと無理な望みをめぐらす。

9時に他のメンバーと合流する為、集合場所の那岐山山の駅に入る。
山の駅から眺める下界は墨絵のような雲海が広がり、心が落ち着く。
倉敷のH氏と岡山のT姫が到着済み、すぐに岡山のKN氏が到着、挨拶を交わす。
急遽、津山駅からバス車窓の人になったE姫を国道まで迎えに下りる。
山の駅の管理人氏に「山頂はしっかり降っとるぞ」と言われる。
一人ならば気持ちが揺らぐところだが、6人も集まると山バカにも輪がかかる。

<アメニモマケズ>
移動した第一駐車場には天候不良の為か車が一台も無い。
各々準備をし、小康状態の天候の中、6人パーティの登山開始。
山頂が雲の間に見られ、ほどほどの天候で行けるのではと思えてくる。
6人が6人とも、直接会うのは今日が初めて。
初対面だが違和感も無く、すぐに和やかに話をしながら登る。
蛇淵の滝付近の駐車場には登山客と思われる車が。
今回、山頂で合流予定のT氏ではなかろうかと思う。

平成16年の台風被害後、伐開され完全に雰囲気の変わったCコース。
登山道からの見晴らしはとても良くなり振り向き振り向き歩く。
雑木ならば10年少々で森を構成するはずで、年々の楽しみになるか。
途中、いつも楽しみにしている水場の水量が極端に減っている。
周辺の倒木の影響だろうか、雨量が少ない影響だろうか。
大神岩が近づく頃、森は終わりがけの紅葉と雨でしっとりと良い雰囲気。
雨でなければ、かなりの登山客がいるだろうと思われる時期。
それほどの雨でなく、これはこれで楽しい山行になりそうな予感。

私はカッパを着たり脱いだり、一時は暑くてTシャツになる時も。
単独行が多いと悪天候の山行はつい避けてしまいカッパの着用は少ない。
私にとっては、久しぶりにカッパのしわ伸ばしで丁度良い。
山頂手前で二人組、単独、単独、に抜かれる。
さすがの那岐山、こんな天候でも登る人は登るのだ。
結局、山頂まで降ったり止んだりの天候が続く。

<避難小屋の大休止>
三角点の山頂は体が傾くほどの暴風が吹き荒れるコンディション。
写真撮影だけ済まし避難小屋へ、11時半に到着。
小屋でレインウエアを脱ぐと全員から蒸し饅頭のような湯気が立ち上る。
そして、本日、最後の参加者、単独登頂の岡山のT氏が待っていてくださる。
はじめまして、と挨拶し、山頂到着時刻を伺えば、なんと9時。
長時間、待たせてしまったことに恐縮する。

避難小屋では、山頂手前で抜かれた合計四名が宴会中。
姫路からのパーティで「お互い物好きですね」と笑いあう。
大鍋持参の鍋大会、箱入りボトルのアルコールも準備万端。
日帰りでの大量飲酒は疑問が残るが、泊まり予定ならば、これも楽しい。
次回はどうしてもこういう企画が良いと声を強める美女二人。
我々もにぎやかに、昼の腹ごしらえをする。
話題の一つにとセンブリ茶を持参するが、皆、センブリを知らず不発に終わる。

休憩後、避難小屋を後にして、山頂に向かう。
数分で山頂には到着するが、登りきったその場所は団体ツアー客でひしめき合う。
色とりどりのレインウエアで身を固めた岡山からのツアーだという約40人。
平均年齢は高めに思えたが、にぎやかでパワフルで。
昼食は暴風の三角点山頂で食べたらしい。
やがて嵐が去るようにBコースを下山してゆかれた。

<思わぬ事態>
ようやく落ち着いて写真撮影をしようと集合をかけると、T氏の姿が見えない。
この瞬間、猛烈に焦るが連絡の取りようが無い。
追えばすぐに追いつくだろうが、基本単独行の参加と言われていた為、動かないことに。
後で聞いた話では山頂の団体の中で我々を見失い、先に下ってしまったということ。
すぐに追うべきだったかと、未だ自分の判断に悩む。

KN氏の提案で、団体を避ける為にAコースを下りトラバースしてBコースに出ることに。
団体のペースを考えて、遠回りだが前に出られるだろうという良い提案をもらう。
一人はぐれた中でのルート変更には悩んだが、結局、その道に。
Aコースは南東尾根をひたすら真っ直ぐ下る。
下刈りされたばかりの道は、刈り取られた熊笹と雨で滑りやすい。
明るい木々の間をスリップに気をつけながら黙々と下ってゆく。
途中、Aコースの1009mピークや袴ヶ山、後山などが眺められる。
天気がよければ、さぞかし気持ちの良いコースだろう。

初めて通るABのトラバースルートはAコースのコルからしばらく砂利の作業道。
この作業道は風倒木作業のために増設されたもので、黒尾峠から続いている。
道幅も広く、雪上トレッキングなどには良いかもしれない。
やがて林間に入り、沢のところでBコースに合流。
目論見通り、40名の団体よりは前に出ている様子。
多分、T氏は予定通りBコースを下山しており、気になる。

<まだまだ紅葉>
下山をするにつれ、紅葉を楽しめる場所が増える。
今年は色が今ひとつだと言いながらも、やはり綺麗なものはそれなりに綺麗で。
林道をそのまま下らず、蛇淵の滝と渓谷の散策に。
さらに綺麗な紅葉で山行の仕上げのひと時にはもってこいか。
皆、たっぷり写真撮影や雰囲気を楽しむ。
モデルが必要だろうとポーズをつけていると「邪魔!」と手厳しい。
渓谷の入り口まで、黄から赤と色とりどりの遊歩道を下る。
遊歩道の法面に大きな崩落があり、沢のガレ場を通過する場所がある。

渓谷も含め、約一時間半で下山、楽しい時間はあっという間に。
予定していたよりも、早い時間に到着した為、菩提寺参拝を提案。
大銀杏を見たことが無いという声もあり、それならばということで。
雨の中、静かにたたずむ巨樹はとても幻想的だ。。
境内には他にも巨樹があり、別世界に迷い込んだよう。

山の駅まで戻り解散前のティータイム。
ひとしきり山の話で盛り上がり、いずれ次回の山での再会を約束する。
JR利用の二人は岡山までKN氏が乗せてくれることに。

山というもの、登るのも勇気、中止にするのも勇気。
この天候に登ったのは正しい判断だったのかどうか悩むところ。
後で知った話だが、同時刻に四国では激しい暴風雨被害が出ていた。
何も無く、無事に下山できたが、山頂で暴風雨にでも出会っていたら。
とても楽しい一日だったが、いろいろと考えもした山行になった。

<今回の反省点>
一応、企画してリーダー役になったが、他の参加者は違和感無く行動が出来ただろうか。

私の今回の反省点を列挙しておく。
  ・団体歩行のペース配分を安定させることが出来なかった。
  ・リーダー役として、最後尾を歩くべきだった。
  ・計画書、地図、概念図などを配布しなかった。
  ・道中での天候確認などをしていなかった。
  ・一名はぐれてしまい、最終的にそのままになってしまった。
  ・メーリングリストという特性もあって、各連絡先の確認をしていなかった。
  ・天候のせいもあるが、読図訓練など、やりたかったことが出来なかった。
  ・避難小屋で、もう少しゆっくりしても良かった。
など。

「岡山の山メーリングリスト」は発足して2ヶ月弱。
まさかこんなに早い時期にオフミーティングが出来るとは思いもしなかった。
これに懲りずに、今後もお付き合いの輪が広がればうれしい。

雨の為、行動中に何もイベントを作れず申し訳ない計画だった。
経験豊富なKN氏の同行はとても心強く安心できた。
文句もいわず、黙々と付いて来てくれた皆さん、ありがとう。


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<今回のコースタイム>
第一駐車場9:15-9:41登山道取付9:47-10:28大神岩10:40-1071m標高点10:45-11:16三角点峰11:21- 11:25避難小屋12:25-12:30山頂12:45-稜線AB分岐12:55-Aコースコル分岐13:21-Bコース沢A分岐13:28- 林道BC分岐13:59-蛇淵の滝14:04-14:26第一駐車場

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アップお疲れです (のほほん父さん@オール巨人です)
2006-12-04 22:12:47
いつになくマジメなレポートで、
何故か居住まいを正して読んでしまいました。

繰り返しになりますが幹事役お疲れ様でした。
私としてはまた行きたいです。
(なるべくへばらないようにがんばります)

要所要所では全員の通過を確認されてましたし
立派なリーダーでしたよ。
今回のスタイルではソロ登山の集合のような扱いもやむなしかと
でも確かに緊急時の連絡などは今後の課題ですね

>初対面だが違和感も無く、すぐに和やかに話をしながら登る。
そうそう、ブログやMLの御発言など読んでいたせいもあって
ホント初対面というほどぎこちなくもなかったですね。

後で考えると、皆々様のキャラは・・・やっぱりブログなどから滲み出ておりますな
今度は忘年会でその辺がセキララに暴かれるかと。
返信する
のほほん父さんさん (ファニイ)
2006-12-04 22:24:33
ありがとうございます。
そういってもらえると本当にうれしいです。

私はこのブログからも滲み出ております通り、
マジメでシャイでキヨワな人間です。

これからもどうぞよろしく。
またぜひ、登りたいです。
返信する
うーむ・・・ (えろぞー)
2006-12-05 20:07:00
いつものファニイさんぢゃない。。。

リーダーとして様々なことを考え、思いながらの山行だったのでありますね。
のほほんとしてしまってごめんなさい。
でもでもとても頼りになりました、ありがとでした。

ブログのキャラ、個人的にはリーダーはもっともっともっともっと(エンドレス)変な人物との予想だったのですが、ほんのちょっとは普通なところもあるんだと驚きました。

阪神巨人、せっかくペアルックだったのだから漫才でも見せてもらえばよかったなぁ。

また連れてって下さい
返信する
言っておきますが (ファニイ)
2006-12-06 07:03:46
いーつも、マジメにレポートしてるんですが・・・。

私もね、個人的にはえろぞー氏はもっともっともっともっと(この後ひゃっぺん)○○な人物とのよそうだったのですが、かなりちょっとは普通なところもあるんだとときめきました。

サー次はどこ行くかなー。
返信する
○○ (えろぞー)
2006-12-06 21:01:46
「あ」のつく言葉か、「ば」のつく言葉よね。

じゃ、槍ヶ岳♪
返信する
アルペン踊り (ファニイ)
2006-12-06 22:47:27
こやりのうぅ~えで
返信する
読図訓練・・・ (ティアラ)
2006-12-07 17:30:06
隊長 その節はお世話様でした。
ぴったりのキャラで、今後も皆を引き連れ登山しましょ!。
そう言えば、地図の読み方の講義を是非ともご指導
頂きたいです。
他にも初心者の為に色々とご教授くださいませ~
返信する
毒図 (隊長)
2006-12-07 19:14:45
ぴったりのキャラということは・・・
水もしたたるイイ男という・・・

閑話休題

地図は慣れることから始まります。
まず日常から地図にしっかり接してみましょう。
山で地図の利用が出来ると何十キロも離れた彼方の山まで固定でき、それはそれは楽しくなりますよ。
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