サクセス MBC <男子> コーチのつぶやき

埼玉県川越市で活動するU12🏀男子チーム。
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日常を・・

2019-02-26 23:16:19 | つぶやき
バスケットボール男子日本代表が2017年11月から今月まで続いた19年ワールドカップ(W杯)アジア予選を突破し、21年ぶりとなる自力での本大会出場を決めた。開幕4連敗からの8連勝という怒(ど)涛(とう)の巻き返し。帰化選手のファジーカス・ニック(川崎)と八村塁(ゴンザガ大)、グリズリーズで米プロNBAデビューも果たした渡辺雄太という突出した3選手の貢献度が大きかったが、「日常を世界水準にする」を合言葉に強化策を練り直した日本協会の戦略も見逃せない。
 男子代表の強化活動で大きな転機となったのが16年7月のリオデジャネイロ五輪世界最終予選。ラトビアとチェコに完敗し、欧州勢との実力差を思い知らされた。8月には渡辺が在籍していたジョージ・ワシントン大との強化試合でも屈辱の3連敗。W杯予選と20年東京五輪に向け、抜本的な強化態勢の見直しが求められる中、日本協会はセルビア出身のルカ・パビチェビッチ氏(現A東京監督)をアドバイザーに迎えた。
 11年ユニバーシアードで母国代表を金メダルに導いた名将は、強化合宿で基礎的な技術を選手に一からたたき込んだ。ボール保持者の近くで味方が「壁」を作り、相手のマークを遅らせる「ピック・アンド・ロール」と呼ばれるプレーでは、「受けたボールをもらう位置から体の向きまで、ルカさんの下で染みついた」と主将の篠山竜青(川崎)。17年には12年ロンドン五輪でアルゼンチン代表を4強に導いたフリオ・ラマス監督の招聘(しょうへい)に成功。欧米勢に体格で劣りながら、2004年アテネ五輪金メダルなどの実績を持つバスケ強国のノウハウを取り込んだ。
 体調管理を担うパフォーマンスコーチには、NBAの複数クラブでトレーナーを務めた佐藤晃一氏を呼び寄せるなど、充実したスタッフ陣を編成。選手の大半が在籍するBリーグの協力も得て、試合が近づくと毎週のように強化合宿を重ねて連係を磨いた。
 大詰めとなった今月のイラン、カタールとの連戦に向けては、時差調整を目的としたトルコでの直前合宿を設定。選手の移動便にはビジネスクラスがあてがわれた。「直接イランに行くのとでは疲労度は全然違ったと思う。バックアップ態勢も進化してきた」と篠山。チームスローガンの「日本一丸」を日本協会やBリーグも体現し、W杯出場を引き寄せた。

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