前回のエンジンに引き続き、今回は、変速・駆動系及びリアブレーキの整備です。
フロントブレーキ、サスペンション、キャブレターそしてエンジンと順に整備してきましたが、今回の変速・駆動系及びリアブレーキで、今回の整備は終了です。
バイクの主要な部分はほぼ全て分解・整備をしたことになります。
10月27日の作業開始以来、ほぼ、土日と休日はアプリオの整備で明け暮れ、気が付けば2か月経過しました。
その間に、パートナーと駒ヶ根と養老山にトレッキングに行ったとはいえ、楽しさもおなか一杯で、ちょっと嫌気もさしてきました。(笑)
途中で投げ出すと、いつ再開できるとも限らないので年内に何としても作業終了するぞ!と自分に言い聞かせ作業開始です。
前回の作業でエンジンの組付けが終わり、エンジンが以前のデイトナ製の高回転型から低速トルク型に特性が変わったので、それに合わせて変速・最終減速比の見直しをします。
感覚では客観的な評価ができないので、今回、お試しでタコメーターを使用することにしました。
現在の仕様は、クラッチミートが4000rpmで、WR(ウェイトローラーが4.5g×6)で最高速が9000rpmで約80Kmでした。
いかにも高回転型のセッティングで2スト特有のふけ上がりが楽しいのですが、4000回転まで上げないと駆動しないのは、街乗り的には騒音の問題とUターン等の細かな操作がし難いので、低速トルクも厚くなったので、ファイナルギアを変更し、クラッチミートを3000rpmまで落とし、WRも5.5g×6から6.5g×6辺りとして息の長いトルクに乗った息の長い加速をイメージしたセッティングに変更しようと思います。
タコメーターを見ながらの運転になりますので、見やすい場所に設置したのですが、さすがに??な位置です。
信号待ちで、じろじろと見られるのも恥ずかしくなったので、大体のデータが取れたこともあり、本来の位置に移設します。
配線がごちゃごちゃするのも好みではないので、ハーネスを作成し設置しました。
当に収まるべきところに収まった感があるのですが、ちょっと見難いです。
視線が大分大きく移動することになるので、注意しなければいけません。
WR(ウェイトローラー)等は、10年前のセッティングのものがあったはずと屋根裏部屋を探して取り出してきました。
WRは下の写真の中央の丸い羽根のようなもの(プーリー)の奥にあります。
スクーターの変速は、Vベルトを介してエンジンのクランクの回転をリアのアクスルに伝えるのですが、WRの遠心力でプーリーの間隔を狭めてVベルトをプーリの上側まで持っていって変速を行う仕組みです。
ストックのWRの重さを確認
4.5g×6でした。
上の写真の秤は、アナログレコードの針圧を測定するもので、5gまでしか測定できなかったので、急遽精密秤を購入しました。
5.5g×6と6.5g×6で比較しましたが、違いが判りませんでした。ファイナルギアも変更する予定なので、とりあえず6.5gにしました。
続いてVベルトの点検です。(写真がピンボケですみません。)
カメレオンファクトリー社の強化ベルトを使用していましたが、ベルト幅が16mm(初期値17mm)でしたので、KN企画のミドルタイプに新調しました。
※ カメファクのベルトの方が柔軟性があり特性的には良さげだと思いましたが、消耗品でもありますので今回は新調しました。
ファイナルギアの変更をしました。
リアタイヤを外してギアオイルを抜き、下の写真の赤枠を外すとアッセンで抜けます。
下の写真左がメインアクスル、右がドライブアクスルです。
現在9000rpmで80Kmを、もっと低い回転で80Km、あわよくば9000rpmで80Kmオーバーを狙います。
ファイナルギアを外した時しかできないので、ベアリングも交換します。
ベアリングはベアリングプーラーをこの作業のために購入しました。
多分、当分使わないと思うのですが、あるとないとでは、作業の心持ちが全然違うので買ってしまいました。贅沢になったものです。
ベアリングはまだまだOKでした。
予兆なくダメになる場合もあるので、自分で交換すれば部品単体では安いものなので、交換できるタイミングで交換できて良かったと思います。
ファイナルギアの内替えは、油圧プレスがないとできませんでした。
さすがに油圧プレスは今回の作業のためには購入することもできませんので、近所の機械修理屋さんにお願いして交換していただきました。
機械修理屋さんが、PCのプリンター設定を毎回行っており不自由だとのお話だったので、「既定のプリンター」の設定をさせていただきましたところ、すごく喜ばれ、工賃は不要とのこと(笑)
「これからも互いによろしくお願いします。」と互いに言い合いお別れしました。
ベアリング2個を交換して、メインアクスルとドライブアクスルのはめ合い(異音・引っかかり等)を確認しながら組み付けをしました。
続いて、クラッチ・トルクカムの分解・整備です。
全部分解して、洗浄・グリスアップ・組付けをします。
クラッチはまだ使用可能と判断し、洗浄のみ
クラッチスプリングを、デイトナ製の強化型からKN規格の「弱」に変更しました。
トルクカムも分解して、傷や摩耗の有無を確認しました。
写真を撮り忘れましたが、リアタイヤの装着前にリアブレーキを点検しました。
レンタルしていた松原君が、ブレーキシューを交換したとのことでしたが、問題なく装着されておりました。
松原君ありがとう!
以上で、10月上旬から始めたリフレッシュ作業を全て完了しました。
フロントサスペンション、エンジン、ファイナルギアの変更と相当な大掛かりな仕様変更で、別物のバイクになりました。
最高速80kmオーバーは残念ながら達成できませんでした。
しかし80kmが、従前の9000rpmから7000rpmに大幅に下がったことに伴い、エキゾースト音が低くなり燃費の向上も期待できますので、良しとします。
また、クラッチミートも2500rpmと大幅に低くなったので、扱いも大幅に向上です。
このアプリオは、当分キープと決めました。
そうなると、ビーノが・・・
12月24日 あと今年も7日
28日から冬休み10連休です。
MR-Sのロールバーとレカロシートが到着しましたので、冬休みはMR-S三昧で決まり! です。(笑)
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(c) 2018 BORN To RUN Lab JF2QWP
この世に生まれて半世紀経過しましたが、機械と違って、己の進化は遅々として進まないどころか、退化していっているのではないかと暗澹たる思いの日々を過ごしております。
アプリオ再生記事、通読いたしました。
この調子でいくと、MR-Sのエンジンをばらしてオーバーホールする日も近いのではないかと(ククク···)。
コメント見落としてました。
本当に失礼しました。
お元気ですか?
アプリオっていうか2ストのエンジンは面白いですよ~
ほとんど乗ることもないですが、1台は手元に置いておきたいと思い整備しました。
最近(2019/05/18)はBuellの整備に明け暮れています(笑)
バイク乗ってますか?
是非、またガレージに遊びに来てください。