BORN To RUN
~LIVE To RIDE RIDE To LIVE~ バイクの整備・ツーリングのお話です。
 




 久しぶりの投稿です。
 同僚の山ちゃんのお誘いで、いつものメンバーで海上釣堀に行ってきました。
 ここ数回の釣行で、何となく数はそこそこ釣れるようになったのですが、「ぶり」を未だ釣っていないことが課題
 1匹も釣れないことを釣りでは「ボウズ」と言うのですが、それを恐れるがあまり、まず「鯛」をと餌も仕掛けも小じんまりとまとめていました。
 ぶりを兎に角今回こそは釣りたい。時期は年末、家で待つ家族に寒ブリを持って帰って「びっくり」させたい。と・・・

 いつものように釣行の2週間前から前から頭の中は「釣り」モードです。
 全ては「ぶり」を釣るために

 通勤の電車の中でたどり着いた「ぶり」への道は、
 朝一番の居着きのブリを釣る。
 釣堀は途中に放流があるものの、既に前日以前からの釣れ残った「ぶり」が必ずいる。
 一たびぶりがかかると、ぶりを釣り上げるのに5分以上かかるのが常で、それを指を加えて見てることとなり、出鼻が挫かれてしまう。
 そこで、ポイントは、誰よりも早く仕掛けを投入して「腹ペコちゃん」を第1投でゲットすることが最大の課題にして最強の作戦となる。

 今回の自分に課した課題
1 体調の管理
  毎回、沖の筏に上がった時にはベストなコンディションでいれるよう、前日に家を出て釣り宿の駐車場で仮眠をとっていましたが、今回は、更に睡眠の質にこだわり、後ろの2列のシートの上に合板の板とゴムのマットでベッドを作りました
  また、枕にもこだわり、低反発のものも購入

  更に、フィッシングウェアも、厳寒を想定し釣り具メーカーのものを購入し、防寒用の長靴も奮発

2 心の管理
  焦る気持ちでは、初動の仕掛けのセットでつまらぬミスをし、出鼻が挫かれ、誰かさんに「ぶり」を釣られてしまう。
  しかし、自分のことを一番判らないのもまた自分。自覚のバロメーターとして、多少ではあるが、自分勝手な行動を控え、人の役に立つような余裕が自覚できるかが今回の課題
  常に人を出し抜くことに腐心しがちな自分にとって、「あれ?きょうのあいつ珍しく人の荷物の受け渡しをてつだってるゾ?」的な(実に当たり前の事(笑))演出が目当て。
   とにかく、釣りの前は努めて「自分勝手なことは自重」です。徳がないと運も逃げて行ってしまいますから・・・(笑い)
   

 さて、待ち望んだ当日
 自ら課した課題に忠実に行動します。
 いつもは、妻にやれ夕食は未だか、夜食を作ったか、服を車に積めとガチャガチャ言って、塩をまかれる勢いで自宅を出ますが、今回は違います。
 外で外食を済ませ、自分で着替えを用意して風呂に入り、黙って服や釣り道具等を自分で積み込み、静かに「ほんなら行ってくるは」と、
 妻は、「今日のあの人いつもと違ってテンション低っ~!」「大丈夫かしら、なんだか嫌な予感がするわ~帰らぬ人になったりして・・・」と心配しているのではと・・・(笑)

 心の中では、「徳1」と
 車の運転もマイルドです。無用な追い越しはせず、仮に追い越す際も早めのレーンチェンジで、追い越し後の復帰も車間の余裕に配意(これで徳2)
 いつも、妻が用意するお菓子では物足りなく、途中でいつも寄る深夜営業のスーパーでは、就寝用の酒1本とつまみのチーズだけで辛抱(更に徳3)といったあんばいで、
 スーパーの軒先の邪魔にならないところで、竿にリールをセットし、今日の自分で決めた「棚」(深さ)8mがわかるように道糸にマークを入れて後は針と餌を付ければ「腹ペコぶり君」がぱくっとね!

 徳を数えながら現地に到着
 ベッドも快適
 寒い中でしかも暴風雨でしたが、自宅と変わらぬ目覚めで、しっかり寝れたことを実感しました。

 集合時間5分前に車を出て、既におそろいの皆さんに「おはようございます。」と声を掛け、初対面の同僚ともおしゃべりをし、
 船の乗り降りでは、クーラーバック等の荷物の受け渡しをし、
 うーん 今日の俺はなんか「余裕~」と
 本日のメンバーは24人程で、筏は小さいのが3つとのこと。
 度の筏に乗るかは、単純な話で、釣技の長けた人が多いほど取り合いになるし、初心者が多いと「ばらし」で魚の活性が落ちたりと、(出し抜き上等の私としては)常に重要な関心事ではありますが・・・
 早速、先輩であり、釣りでは失礼ながらライバルとさせていただいているK林さんが、「おい!ぶんじゅう何番(の筏)に乗る?」と

 先輩、メールいただきましたけど、先日はお休みを取られたとか(笑)しかも後輩の運転で毎度の重役出勤
 私「そうですね~降りる人を見て決めましょう。」と多少したたかで徳△1 しかし、その時の私は、前回、出だし1投目でぶりを釣ったK藤さんだけを目で追っていました。K籐さんは、この私の作戦を既に実践したお方
 ここでK藤さんと出だしを競っても仕方がありません。
 様子見の1番目の筏が過ぎ、K籐さんが、2番目に降りる様子を見届け、K林先輩に「3番目にしましょう!」と小さな声

 筏に降りて大事な事は、釣り座の決定です。
 潮の流れ(流れの下が良い)、陽射し(日影が良い)、風(風を背にした方が釣りやすい)等の要素を瞬時に見極めます。
 そこで、真っ先に筏に飛び降り、自分の思う場所に釣り座を構えるのも結構なのですが、今日は違います。
 「ここでがっついては折角貯めた「徳」が減る。」「今日は雨天で小潮回りなので、大事なのは風だけ。誰かが風上に構えても、一緒に隣で釣るだけ」それより、降りる人の荷物の受け渡しを手伝ったり、魚籠や餌などの共同のものを配ることが大事と思いながらもつい3番の風上の場所を確保 (しまった!徳△5!!)

 ほどなく、魚籠を受け取りました。
 魚籠とは、釣った魚を生かしておく網です。自分のが下船するまで判るよう2ケタの数字が今までは入っていましたが・・・・
 全く言葉を失いました。
 「何~っ ボウズ」「え!」絶句です。「冗談か?これまでの全ての浅はかかもしれないが、自分なりに「徳」を意識してやってきた答えがこれか!?」
 私の心情をご理解してもらえるでしょうか?悪人が善行に目ざめ、小善を重ねながらも最後の最後で釣り座を風上に真っ先に確保した結果がこれか~
 決して大げさではなく、その時、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を見ました。 まさに奈落の底に落ちたような気がしたのです。(爆笑)

 この魚籠を渡して下さった方は、番号を見ていなかったようで、私が呆然とし、「ウソ~」と言った後、これに気づかれ、優しそうな方ですが申し訳なさそうな苦笑をされて見えました。(笑) 



 そうか、神様は、にわか仕込みの善人面をしかと見とどめ、この私を叱ってくれたのだと思い、「叱ってもらえるうちはまだ目がある」と心を静め、(課題2)皆さんが竿にリールを取り付けている間に、ささっと第1投。
 餌が沈み切った刹那、浮が「つつつっ―」と漆黒の海に沈んでいきます。心は早鐘を打ち、心痺れる瞬間です。
 竿には確かな手応え。鯛は下へ下へと潜って逃げようとするのですが、掛かった魚は横に逃げます。横に逃げる魚は、ぶり、はまち、しまあじであることが多く、他の人の仕掛けと絡むために、「青物」を指して「青で~す」と掛け声をします。

 皆さん、未だ仕掛けの準備をされているので、敢えて言う必要もないなと黙って格闘している折、K林さんが、「青か!?」と
 落ち着いてやり取りをしてましたが、いつもは「ぐっ!」と針を掛けなおす所作を忘れていたことに気が付いた瞬間、手ごたえが軽くなり、ばらしてしまいました。
 待望のぶりではありませんでしたが、多分しまあじだったと思います。

 ばらしてしまったので、皆さんに申し訳ないと誤り、すかさず第ニ投 これも程なく私の餌を咥えてくれました。
 下へ下へと潜る鯛でした。ほ~ これでボウズは解消です。

 しかし、今日はの目当ては「ぶり」です。「ぶり」を釣るために、鯛の細仕掛けではなく、8号のハリスに13号の針で望んでいます。そんな仕掛けに喰った鯛はよっぽど腹ペコさんだったのでしょうが、私の気持ちを楽にしてくれたのも事実です。

 しばらく誰も釣れない硬直した状態が続く中、餌の活きアジが到着。
 山ちゃん、私の順に活きアジに餌を変えて第1投
 どっちにくるか こっちに来い!こっちに来い!とさっきまでの「徳」を忘れ、完全な「凡夫」状態
 凡夫の願いが通じたか、浮きが突然「つーん」と水面から沈み、上がってきません。
 よし来た!10Cmを超えるアジを咥えることができるのは、まず「ぶり」か、悪くても「はまち」です。「ガン!ガン!ガン!ガン!」と火事を知らせる警鐘が心に響きます。
 ここで、いつ合わせるかが重要と思いつつも、確実にアジを「飲ませ」て1匹を確保することとします。「がつっ!」と合わせを入れると先ほどの「しまあじ」と違う尋常でない重さ
 待望の「ぶり」です。しかし、1分もやり取りせぬ間にまたしても痛恨のハリス切れでばらし・・・
 先ほど、鯛を立て続けに釣った時に、ハリスを8号から4号に落としていたのです。作戦が裏目裏目に出てきました。

 隣のK林さんが活きアジを付けて第1投、着底するまもなく「ドーン」と竿が絞り込まれていきます。
 「げっ!先を越された~」と心の中でつぶやくも、早速、自分の竿を上げ、タモを持って「K林さん!さすが「鰤スペシャル」」とK林さんが私に自慢した「がまかつ社」(竿のトップブランド)の竿を誉めサポート
 5分程して漆黒の水面から、見事なぶりが上がってきました。「おめでとうございます!」と口は言っているものの、心の中では、「くそー!さっきの俺のぶりだわ~」と

 心をとり直し、仕掛けをぶり用の太いものに変えて再度活きアジを投入
 しばらくして、再度浮きがツーンと沈み込みました。今度は半分、ふてくされモードだったので、全然、慌てず、「バシッ!」と合わせを入れてやりました。
 私も5分程のやり取りの末、待望の「ぶり」を釣らせていただくことができました。

 「これで家に帰れる」「大漁旗だ!」その後も、細仕掛けに変え、40Cmの「黒そい」と鯛を加え、合計5匹で納竿



 長文に駄文で失礼しました。
 中国の名言で、
 「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。」
 「三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。」
 「八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。」
 「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」
 というものがあるようです。
 今回も楽しい釣りになりました。思うようにならない。けど思うようにいった時は、至上の喜びをくれるもの。レベルは低いですが、本当に釣りは楽しいと思います。



 さて、釣った魚はぶりは切り身、刺身、漬け、ぶりしゃぶ等で3日経った月曜日にもまだ切り身が残っています。
 今回も到底、我が家7名では食べきれないので親戚や近所の友達に分けましたが、もう少し沢山皆さんに分ければ良かったな~と相変わらず欲深さが治りません。

 まだ、次回の釣行は決まっていませんが、片づけに併せて次回の仕掛けを作りました。赤が大物、黄色が中型、青は食いが悪い場合の極細仕掛けともう釣りは始まっているのです。(笑)

 

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コメント
 
 
 
ご馳走様でした (USS.YAMATO)
2012-12-29 20:08:42
奮戦記、楽しく読ませてもらいました

次回も期待してますよ!
 
 
 
Re:ご馳走様でした (fumi640617)
2012-12-30 14:39:40
どういたしまして。
もう少したくさんあげれば良かったと欲の深さに反省しましたよ~。
また、釣って来ましたらよろしくネ!
 
 
 
あけましておめでとうございます (海辺の住人)
2013-01-01 16:55:45
久しぶりの更新
休養期間が長かっただけに、文章構成に今までにない切れが盛りだくさんな釣行日記ですね!
しかし、奥様を不安にさせる諸行無常な出立は控えたほうがいいのかも・・・
 
 
 
Re:あけましておめでとうございます (風民(管理人))
2013-01-01 23:29:33
 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。
 ブログには記載していませんが、バイクのツーリング、アナログレコード漁りやら浜名湖1周サイクリングなど色々あいも変わらず遊んでいますよ~。
 海辺の住人さんは、いかがお過ごしですか?久しくお会いしていませんね。関西・北陸方面へ出撃される際など一度遊びに来てくださいね(笑)

 じゃ!
 
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