囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

「勝てばいい」というワケでも

2021年08月03日 | ●○●○雑観の森

 

【そこに、は あるのか の巻】

 

柔道は「お家芸」、相撲道は「国技」

という具合に言われてきた

そもそも「道」が付くモノは

勝てばいいというワケでもない

と、わたしは思っている

 

五輪は空前のメダルラッシュに沸いているが

柔道家の所作の美しさを忘れてはなるまい

礼に始まり礼に終わる基本動作から

敗者を気遣う所作など細部にわたり

ニッポン柔道は真に王道を歩み続けている

 

        ◇

 

 

国の緊急事態宣言が断続的に4度発令された

この1年を振り返ってみる

 

公共施設を拠点にした

地域の囲碁同好会の活動をみると

ある時は「会場が使えず」

またある時は「会場が使える」

その繰り返しだったことが分かる

 

さきごろ、勝負主体の碁会場とは別に

勉強・研究主体の研究会場を設けた

研究・待機・交流・役員会・会費収納

なんでもアリの空間である

 

今春は、新型コロナ影響により

百人碁会は退会者が続出し

八十人弱になってしまった

これをどうみるか?

わたしは、

自らの意思で去って行ったヒトに目を向けず

残ってくれたヒトを大事にしたいと考えている

では、どうしたら良いか?

 

碁は高段になればやめられなくなるものだが

低段や級位では面白さが実感できず

ほかの趣味に鞍替えしてしまう傾向が強い

 

今後コロナ終息までは規模拡大はムリであり

「継続会員のつなぎ止め」が喫緊の要事である

それなら初二段、級位の皆さんに多少なりとも

碁の楽しみを味わってもらうことを

会運営の柱とせねばならぬ、と考えた

 

具体的には

早く初段あるいは三段になるべきだとし

それをカタチにしていくことにした

三段になっても見えてくる世界は狭いが

しかし、このレベルまで達すれば

どうしたって生涯の趣味となるだろう

 

研究会場でヒントを得て、あるいは開眼して

一定の水準まで早期に棋力を高めてほしい

と願っている

 

「級位は初段に」「初段は三段に」

が合言葉――

誰でも、やりようによっては

必ずなれる!

 

そういう空気感が広がることが

ひいては三十年の歴史を無にしない

ことにつながるのではないだろうか

少しでも興味があれば臆することなく

出入り自由の研究会場に

足を運んでいただきたい

 

 

 

▲「本物の有段者」と「偽物の〝油断者〟」の決定的な違い(出典:囲碁編集部)

 

 

 

とりわけ暑い時期の碁会で気を付けたいこと

(研究会場で、お約束いただきたいこと)

 

同好会は長い付き合いになりますから

相手をヒドイ目に遭わせようなどと

考えてはいけません

 

また指導するヒトが熱意あふれるあまり

せわしなく技術を教えてもいけません

教わるヒトは嫌な気分になり

考えるチカラが伸びなくなります

 

観戦者がいる時は

周りが「エッ」などと声を出すのは

とても いけないことです

 

大勢のヒトがいる時、得意げに

「そりゃ、ヒドイ」

などと大声を出すヒトがいます

 

皆さん、どう思われますか?

もちろん

そりゃ、ヒドイですよね

 

そう、対局者ではなく

迷惑な口出しを何とも思わない

あなたのことです

 

 



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