【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】
白が打ってきたら
そこばかり見ている人がいます
白はあっちに打ったと思えば
こっちに打ち、そっちに打ちます
相手に振り回されるだけで
自分がどう打ちたいかは二の次
これでは、自分がありません
〝従者の碁〟ではありませんか
特に、黒を持てば
ストーリーを作り
局面を主導できるはずです
一手ごとに局面を見渡し
全体と部分を見比べてみましょう
もっと大きい場所があるかもしれません
〝石音のしないところに目を向けよ〟
という碁の格言もあります
常に大局的着手を選ぶための
コツのようなものです
それには、
碁笥(碁石の入れ物)に
いつもいつも手を突っ込んで
相手が打ったらすぐに打つ、
という悪癖から直しましょう
そのうえで
自分の石数の少ないところや
自分も相手も生きていないところが
次に打つべき着点だ、
と自身に言い聞かせるのです
碁は、眼のつけどころ
目先の損得を追うより
ここを磨かないと
上達できないものです