囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

「流し」という生き方

2021年05月15日 | ●○●○雑観の森

 

 

 

またまた徳川時代の話。


お江戸も夏になると

さして大した娯楽もなく

自然に涼みかたがた

両国を中心に

どこからともなく

人が集まってくる。

 

隅田川の水も見えないくらい

おびただしい納涼船が浮かべられ

その間を、切りウリ、真桑瓜、梨など

を積んだ商いの船が漕ぎ回り

また、操り人形、新内節、義太夫

八人芸、影絵、写し絵といった

芸人たちが屋台船に乗って

賑やかに騒ぎ立て

上がってみたり、下がったり。


これが起源となり

いつしか街中をウロつく

門ヅケ芸人を「流し」と

呼ぶようになった。


現代にあっては

客を求めてさすらうタクシーを

「流し」と呼ぶのは

このへんからである。

 


        ◇

 

 

2年余り前、このブログを開設するとき

さて名前をどうしようか、と考えた。

全国あちこちに居所を変え、

日常にあっては路地歩きを好む。

これに「放浪」の2字が浮かんだが

いや、流されているから「漂流」か。

それに数年来、凝っている「囲碁」を

くっつけたら、面白かろう、と。


囲碁と関係のない話ばかりになることもあり

看板に偽りありではあるが

たいした看板でもあるまいし

ここはご勘弁いただくことにしておく。

つれづれ書きっぱなしの記、なのである。

 

 

 

 

▲この方「平成のおんなギター流し」。遠くで暮らす我が娘はベースの人だが

背格好から雰囲気が似ているので、妻とわたしはずっと応援しているのである

 

 

 



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