囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

石を そっと置くワケ

2021年01月13日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

並べるだけで強くなる ~ 虎丸の自選自解好局集より の巻】

 

*コラムより(抜粋)

 対局中、私(虎丸)が音をたてず に打つことが、

 話題になったようです。

 対局相手への気遣いで そうしている面もありますが、

 元々の理由は微妙に異なります。

 子供の頃、気弱で人を怒らせるのが怖かったのです。

 真剣に考えている時に 碁石をジャラジャラさせたら

 腹を立てる人もいるでしょう。

 相手を怒らせないよう静かに打つ習慣が、

 今でも続いているというのが、本当のところです。

 相手が離席中に、おやつを食べるのも同じ理屈で、

 万一、碁盤に食べ物をこぼしてしまったとしても

 不快な気持ちにさせることはありません。


         ◇


気合いを入れて、バシッと盤面に石を打ち付ける。

そういう光景は、めっきり見なくなりました。

「石音高く打つ」のは三十代以上の“旧人類世代”。

日中韓の十代~二十代のプロのなかで、

そういう所作はもはや皆無と言っていいでしょう。

「脚付き碁盤」ならともかく、「折り畳み碁盤」なら

置いてある碁石がバラバラになってしまい、目も当てられません。

皆さん、力いっぱい叩きつけるのは、どうぞ、おやめくださいね。

 

親指と人差し指でつまみ、クルッと半回転させ、人差し指と中指にはさむ

そうして、エレガントに「そっと置く」のが、いまどきの作法

それ以前に、石を持ったまま考えたり、ジャラジャラさせたりは、いだだけません

 



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