【1局1時間では、考える暇などなし?】
一局を一時間で終わろうとすると
60秒掛ける60分イコール3600秒
その3600秒を平均的総手数230手で割ると
一手に掛けられる時間はわずか15・6秒
つまり、アマの碁はとても忙しい
相手が打ってから
考えて石を持って打つまで
15秒程度でないと碁にならない
だから、石を持ったまま考える
思い付きで打ち、ヘマをする
大石のアタリに気が付かない
最悪は、打ち直しの反則を犯す
というのがアマ碁会の日常である
◇
先日の碁会でのこと
相手の石音がしたので
ここしかないと打ったところ
「まだ、打っていない」と相手は言う
さようですか、と石を戻すと
肝心のところに打たれ
当然わたしの負けが決まった
心が少しザワついたが
親睦碁会ならやむを得ないか
と、おさめたのである
相手は有段者である
それを許さないと
わたしの3連勝になってしまう
これでは具合が悪いといえようが
こっちも少し胸が悪くなった
わたしが悪うございました、か
やっぱり、同じ相手とは
勝っても負けても
1日2局までがよろしかろう
そう、思ったのである
▲プロの対局は持ち時間がたっぷりあるが、アマの対局は概ね1時間~1時間半と短い
アマ大会の持ち時間は、級位者が一人30分、有段者が同40分がふつう
対局時計を使い、それを過ぎれば、時間切れ負けという厳しさである