囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

官吏たちの金銭感覚

2021年03月05日 | 雑観の森/政治・経済・社会

 

新型ウイルスの拡大防止に有効なのは緊急事態宣言か

では官僚への超絶接待疑惑の暴露劇につける薬は?

国会ウソ答弁も即バレバレとは一体何やってんだか

視界がかすんできたちかごろの霞ケ関の黒い霧 深し

 

 

         ◇

 

 

菊池寛「私の日常道徳」(大正15年)より

 


他人に御馳走になるときは

できるだけ沢山食べる。

そんなとき、まずいものをおいしいと

言う必要はないが、

おいしいものは

明らかに口にだしてそう言う。

 


人といっしょに物を食ったとき、

相手が自分より

よっぽど収入の少ない人であるときは、

少し頑張ってもこちらが払う。

相手の収入が相当ある人なら、

向うが払うといって頑張れば

払わせる。

 


私は自分より富んでいる人からは、

何でもよろこんで貰うことにしてある。

何の遠慮もなしに、御馳走にもなる。

総じて私は人から物を呉れるとき遠慮はしない。

おたがいに人に物をやったり

快く貰ったりしたことは

人生を明るくするからだ。

 

 

 

きくち・かん(明治21~昭和23年) 小説家、劇作家、ジャーナリスト、実業家。文藝春秋社(現在は株式会社文藝春秋)を創設した。昭和10年、新人作家を顕彰するため「芥川龍之介賞」「直木三十五賞」を設立する。

 

 

 

 

 

【官吏(かん・り】

① 役人。官人。官員。

② 明治憲法下、国家に対し忠順勤勉に職務をつくすため、国家によって特に選任された者。現在では行政部内に勤務する国家公務員とほぼ同義。

 

ーー広辞苑はけっしてウソを載せません



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