「背番号1」
学生野球では誰もが憧れるエースナンバーです。
ピッチャー力70%と言われるくらいですので、チームの顔、柱となる選手に与えられるものであり、これをつけることは精神的に大きな重みを持ちます。
野球での「エース」という語源は1869年に誕生した初のプロ野球チームシンシナティー・レッドスッキングスのピッチャーだったエイサ・ブレイナードのファーストネームから来ています。
今と比較は出来ませんが1869年にシーズン65勝を挙げたという説があります。以来、米国ではチームを背負って立つピッチャーに、この称号が与えられるようになったと言われ、広まったのです。
どのチームにも背番号1がいます。もちろん、この番号を受け継ぐのは名誉でもあり、責任もあります。
この番号を三年生の時に背負ってマウンドに立つ。この上ないことです。
もちろん、K陵中の背番号1も受け継がれています。
この二人。実は背番号だけでなく、使用しているグラブも引き継がれているのです。
「魂の伝承」とでも言いましょうか。
もちろん、背中の番号にも重みはありますが、このグラブを受け継ぐことは、先輩たちが
「積み重ねてきた伝統」、「流してきた汗と涙」、「果たせなかった想い」
なども引き継いでいるのです。
この秋の背番号1にも引き継がれています。
来年の夏に向けて、背番号1とともにこのグラブでマウンドに立つ。
先輩たちが果たせなかった夢に向かって、初球を投げ込むのは誰か。