本日は普通の世間話ですので、昨日(2022年9月27日)に実施された、「国葬(国葬儀)」という儀式の是非についての話ではありません。
ちなみに、「国葬」とは、「国家に功労のあった人に、国家の儀式として行われる葬儀」のことです。
戦前の日本では、1926年10月21日に国葬令が公布され法令化されていました。そのときは、主に皇室関係者や功労のあった臣下に対して行われていました。最初の国葬は、1878年5月17日に当時の内務卿だった大久保利通さんに対して準国葬(事実上の国葬)として実施されました。
また、伊藤博文さんや山県有朋さんといった首相経験者のほかに、日露戦争で連合艦隊司令長官を務めた東郷平八郎さん、太平洋戦争で戦死した連合艦隊司令長官の山本五十六さんら、25人の方の国葬が実施されていました。
しかし、1947年の日本国憲法施行とより、国葬令は失効し、現代の日本においては、国葬に相当する国家規模の葬儀は行われていません。唯一、首相経験者だった吉田茂さんの国葬が1967年10月31日に実施されただけでした。これは、吉田茂さんを政治の師と仰いでいた当時の首相の佐藤栄作さんの意向により、閣議決定で実施が決まったものだそうです。
そのときは、国葬ですから国の行事ということで、日本政府が各省庁に弔旗掲揚や黙とうを求める閣議了解を行い、国民にも「同様の方法で哀悼の意を表するよう協力を要望」。当時の皇太子ご夫妻や海外の代表団ら約6000人が参列し、学校なども半日休みとなったとのことです。また、各地で黙禱(もくとう)のほか、街中や駅などでサイレンやアナウンスも流れたらしいです。
ちなみに、1989年2月24日に実施された昭和天皇の大喪の礼は、あくまでも皇族の長である天皇が亡くなったことを悼む国の儀式(皇室典範第25条の規定)であり、正確には国葬とは別のものだそうです。また、天皇以外の皇族の葬儀も同じです。
さてさて、今回の国葬では国民に弔意の表明を強制するとの誤解を招かないようになっているらしく、学校なども休みにはなっていないと思います。
55年ぶりに行われることであり、TV局でも特別番組などで、その模様を放送しました。
NHK:午後1時40分~午後3時30分(ニュース「安倍元首相 国葬」関連)
NHK Eテレ:午後14時00分~午後14時25分(旅するためのイタリア語(1)「ファッションを楽しむ(1)“この…は〜です”」)
日本テレビ:午後1時45分~午後3時30分( NNN news every.特別版 半世紀ぶり「国葬」歴史的1日完全中継 )
テレビ朝日:午前10時25分~午後3時48分(大下容子ワイド!スクランブル拡大版)
TBS:午後1時55分~午後15時49分(ゴゴスマの枠内)
フジテレビ:午後1時45分~午後3時45分(FNN特報 安倍晋三元首相「国葬」)
私は放送を観ていませんので、詳細は判らないものですが、各TV局ともに取り上げ方にはいろいろと違いはあるものの、特別番組を編成するあたりは今までどおりの船団方式ともいえそうです。
ただ、「やはり」というか、「ブレない」というか、「孤高」というか、「我が道を行く」のが、やはりテレビ東京です。ある意味「ワンダフル」な番組編成です。
テレビ東京:午後1時40分~午後1時45分(緊急報道特番)
「緊急報道特番」とはなっていますが、国葬が営まれるのは午後2時から。その前に、「安倍元総理の国葬前の様子をお伝えします」という内容で、放送時間はわずか5分間です。午後1時45分からはレギュラー番組「午後エンタ」で、セントバーナード犬が主役の米国映画「ベートーベン」を放送していました。
ちなみに、2022年1月16日はトンガの海底火山噴火により、日本列島の太平洋沿岸に津波警報・注意報が発令され、番組編成変更の上で「津波観測情報」ニュースを放送。2月24日にウクライナをロシアが侵攻した際にも、番組編成を変更して緊急特番を放送していました。ただ、放送は午後5時30分までであり、以降は通常放送されています。
ちなみに、吉田茂さんの国葬のときには、TVなどの歌舞音曲が慎まれ、TV番組は午後から国葬一色と化したと言われています。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。