野球小僧

刺身のツマ

城西署の刑事である立花が、牛丼やカップ焼きそばなどB級・C級グルメについて幅広く「うんちく」を熱く語っていくマンガ「めしばな刑事タチバナ」です。今回は、最新第36巻「第449ばな『海藻』」でのお話です。

出演
五島:若手警部補
村中:女性警官
丸山:刑事課の刑事
容疑者:米元

(城西署の取調室)
五:大学のクラスメートたちから陰口を
容:ええ、親が医者だからって、「米元」って名前をもじって、「コネ元」ってあだ名を付けられて、バカにされて。僕は勉強ができないから、人一倍頑張って、ようやく受かった大学だったのに・・・ずっと白い目で見られているうちに、だんだん行くのが辛くなってきて・・・だったらいっそ授業ごと・・・
五:それで何度も大学にテロ予告のメールを・・・
容:取り返しのつかないことをしてしまいました・・・

(取調室に入ってくる丸山)
丸:陰口ね・・・
五:丸山さん
村:珍しいわね・・・
丸:陰口といえば、こんな男の話を聞いてもらえるかな・・・
容:は、はあ
丸:その男は人よりも少々シビアな金銭感覚の持ち主で、部下におごったりしないもんだから、名前をもじって「ケチマル」なんて呼ばれることもあって。それは本人も知っていたんだが。つい先日、新しいあだ名というか、陰口を小耳にはさんでね。「刺身のツマをがっつく男」
容:刺身のツマをがっつくとは・・・?
丸:どうやら、その男のいないときに、刺身のツマの話題でちょっとしたイベントがあったらしく、その話をふりかえってるとき「そういえば」って流れで、「あの男と居酒屋に行くと刺身を取り分けたあとの皿をだぐりよせて、残っているツマの海藻を必ずがっつくよな」って話がでて、みんなして「あれはセコすぎる!」と、大いにバカにして盛り上がったみたいでね
容:ツマの海藻・・・?
丸:刺身のツマといえばの「大根」とは別に、ときどきちょこんと添えられたり敷かれたりしている海藻ね。赤や緑のカラフルさで刺身の存在感を盛り立てつつも「食べもの」としてはグレーゾーンだから、基本、お店の人も皿に残ってても気にせず下げるという・・・
容:ああ・・・スーパーの刺身盛りとかでもたまに見かける気が
丸:そんなあれをセコセコ食べているのが、いかにもあの男らしいと、陰口をたたかれていたそうなんだが。その男に言わせてもらえば、それはまったもって「ケチゆえの行動」ではないんだそうだ
容:というと?
丸:なぜなら・・・その男にとって、あれはただの海藻じゃないから
容:ただの海藻じゃない・・・

丸:その男は学生時代にアクア方面にハマった流れで磯採集なんかもやり込んだ結果、回想全般についても、そこそこ詳しくて。そうなると、ツマに使われている海藻の名前や特徴がある程度わかるもんで、「これは食わないと!」となっちゃうと
容:それって、刑事さんのこと・・・
丸:(咳払いをして)その男いわくツマに使われているのは「ワカメ」を筆頭に、味噌汁の具や海藻サラダにもなる食用の海藻で、よく見るととそれぞれフォルムも個性的で、魅力たっぷりなんだそうだ・・・。たとえば、鮮やかな緑色で細長くてザクザクした歯ごたえのある「オゴノリ」。
容:ほう
丸:左右に伸びた枝が植物的な「スギノリ」。いろんな種類がある「フノリ」は円柱状のふっくらした食感で、先っぽがニワトリのトサカみたいで、コリコリしてうまい「トサカノリ」。多彩なフォルムの中に枝分かれがかわいいヤツもある「ツノマタ」・・・とかね
容:言われてみれば、いろいろ見ている気がしますね
五:へー
丸:ちなみに未処理の「オゴノリ」は毒性を含んでいる場合があるから、自分で採取したものは生食しないほうがよかったり、真っ赤なツマとして見かける「トサカノリ」は、実は環境省では「準絶滅危惧種」に指定されてたりね
容 / 五 / 村:準絶滅危惧種!

(たぶん、この赤いヤツが準絶滅危惧種の「トサカノリ」かな?右上の・・・。左の赤いヤツは「マグロ」、右のは「サーモン」です)

容:そんな貴重なものまで・・・
五:ちょっと見る目が変わりますね・・・
丸:粘性のある「フノリ」なんかは、漆喰の材料にもなってて、壁画の修復にも使われている・・・とか。それぞれ、ユニークなバックボーンがあって、そういうことを知っていると「食べる」以外の選択肢はないんだけど、周囲の連中からは、単なるケチとしてばかにされたというね・・・
容:しょうもない人たちですね・・・

(ちょっと気まずい、五島と村中)
丸:でも、自分・・・いや、その男いわく、そういうやつらを見返したり、誤解をといたりするつもりはハナからなくて、「どうぞご勝手に」なんだってよ
容:え?
丸:これマジな話なんだけどさ・・・。なざなら、他人の陰口に時間を使っているヤツはそれだけで、「人生損している」わけで、長い目で見れば、結果としてそのぶん、どんどん「自分が得しちゃってる」わけ
容:け、刑事さん・・・

動植物も大切にしなければいけませんが、人生にとって限りある時間も大切にしたいです。

ちなみに、お刺身を注文すると必ずついてくる(といってもいい)刺身のツマ。「ツマ」は、「端(はし)」という言葉の転語であり、もとはメイン料理に添えられた食材のことを指していました。ですから、食べる人や食べない人、さまざまだと思います。

そもそも、お刺身にツマが添えられている理由としては、見栄えを良くすることです。また、消化を促進させる作用や口の中をさっぱりとさせて味をリセットさせてくれることもできます。特にツマとして海藻以外でよく添えられている大根には殺菌や抗菌作用もある、大事な役割を担っています。

そして、ツマは夫婦の「妻」に例えられることもあります。昔から妻は夫を支えて引き立てたりしてくれたりします。つまり、魅力を引き立てるための重要な存在でもあると思います。

新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。

どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。

また、このたびの豪雨による未曾有の被害が報じられ、お亡くなりになられた方々には心からお悔やみ申し上げますとともに、被災された多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。

どうか一日も早い復興と皆様の日常が1日にでも早く取り戻せますように、心からお祈り申し上げます。

私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

今日も、準絶滅危惧種をありがたくいただきました。ただ、今日は海藻サラダでしたが。

時間をどのように使うのかは人それぞれですが、同じ時間を使うのであれば、自分にとっても世の中にとっても有益な内容にしたいと私は考えています。何しろ、私にとっては今まで生きてきた時間よりも、残された時間の方が少ないですしね。

トレイに盛っていないお刺身ですか?私は、飲食店や旅館などでしか見たことがないです・・・。
eco坊主
おはようございます。

刺し身のツマは食べますね~大根&大葉&海藻他諸々
ただ、画像のようなトレイに盛ってある刺し身はあまり食した事はないので・・
>他人の陰口に時間を使っているヤツはそれだけで、「人生損している」
↑そうですよね!特にコロナ禍の昨今、そんなことやっている人に気付いて欲しい。

因みに我が家は”ツマ”の方がメインでして私の方は・・・以下お察しください(笑)


多くの方に感謝しつつ自ら冷静に行動をしたいと思います。
ここにお越しの皆様もどうかお気をつけください。
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