クリスマス・イブのイブとは、「前夜祭」や「前日」のことと思い込んでやまない、多くの日本人が12月23日のことを「イブイブ」と言って騒ぐ、なんと多いことか。ちなみに、平成最後の平成30年12月23日は天皇陛下の誕生日を祝う日であって、イブイブなどと騒ぐ日ではありません。
でも、くろちゃんは知っています。クリスマス・イブの「イブ」は、「イブニングのイブ」だということを。
「クリスマスの前夜、すなわち12月24日の夜を指す英語の音訳である。「イヴ(eve)」は「evening(夜、晩)」と同義の古語「even」の語末音が消失したものである」
なのです。なお、ユダヤ暦では日没が日付の変り目として扱われるため、12月24日の日没後は、日付はすでに12月25日。つまり「クリスマス・イヴ」は12月25日クリスマスの始まりの時間帯ということです。12月24日全体のことを「イブ」と呼ぶことが一般化していることも「イブイブ信者」発生の一因と言えるかもしれません。
さて、誰に教わったかは定かでなくとも、いつ教わったのかも分かりませんが、「クリスマスはイエス・キリストさんの誕生日」と思っている、日本人のなんと多い子とか。残念ながら、そんな事実はどこにもありません。
でも、くろちゃんは知っています。キリスト教においてもクリスマスは、救世主イエス・キリストの「降誕を記念する祭日」と位置づけられており、「誕生日」とは考えられていません。「実際に誕生した日(誕生日)」と「誕生したことを記念する日」の違いなのです。微妙ですが異なるのです。
実際、新約聖書にイエス・キリストの誕生日に関する記述はなく、前後の情景や天文現象などの見地から諸説が唱えられています。10月1日か10月2日が誕生の日と推測する説もあります。英国の天文学者は聖書中の天文現象の記述から、イエス・キリストの誕生日は紀元前7年9月15日とする説を発表しました。また、羊飼いが誕生を祝ったあと夜中の見張りに戻ったとあり、羊を放牧するのは4月から9月の間で、冬の寒い時期には小屋に入れて外に出さない事から、夜中の羊の見張りを行う4月から9月までの間とする説もあるのです。
さてさて、クリスマスといえば、サンタクロースですが、サンタクロース伝説のお話は2014年のブログに書きましたので、今日は書きません。が、サンタクロースといえば良い子にプレゼントを配って回るいい人というイメージだと思います。
ただ、国によっては、悪い子に対する扱いもしっかりと伝えられていて、ドイツでは「お仕置き」、イタリアでは「炭」、ハイチでは「袋に入れてさらわれる」など、悪い子にとってはシャレにならない言い伝えもあるそうです。