少し前の試合で、こんなプレーがありました。
”スイングしたときにボールが手にあたり、その打球(?)がフェアゾーンに転がった”
手に当たったかどうかは判りませんが、明らかに鈍い音でした。
このプレーを巡っての審判の判定でちょっと混乱をしました。
プレーの流れは(カウントは忘れましたが)2アウトランナー一塁の場面で、スイングしたときに、”ボールが手に当たった”かどうかでした。
打球はピッチャー前に転がっていました。
審判はすぐさま「タイム」をかけて、「ヒットバイピッチ(デッドボール)」をコール。
この判定に対して、守備側から「スイングしに行って、手にボールが当たったのではないか?」とのアピール。
この抗議が認められ(?)、バッターには「アウト」が宣告されました。
しかし、審判の説明では「打球がフェアになって・・・」という説明でバッターアウト。
また、これに対して、攻撃側から「”打球がフェアで”ということならば、一塁に送球していないので、アウトは成立しない」との逆アピール。
ですが、判定はこのままで試合は続行されました。
実はルール的には次のようになります。
野球規則2・72(a)
STRIKE「ストライク」--次のような、投手の正規な投球で、審判員によって"ストライク"と宣告されたものをいう。
(a) 打者が打った(バントの場合も含む)が、投球がバットに当たらなかったもの。
つまり、スイングしてバットに当たっていなかったため、ストライクになります。
よって、これが2ストライク後のプレーでしたら、バッターは三振になるのです。
また、ノーアウトもしくは1アウトでランナーがいる場合は、手にボールが当たったことによって、ボールデッドになるため、ランあーは元の塁に戻されます。
野球規則5・09(a)
審判も人の子。
全てのすぐにジャッジが下せるものではないでしょうけど、明確な説明があってしかるべきだったとは考えます。
このプレーはよくあるかも知れませんので、知っておいて損はないと思います。