内閣府は2025年4月24日に防災情報発信用の公式Xアカウントで,「地震の日時や場所を特定して予知することは困難」とする内容の注意喚起を投稿。
これは,「2025年4月26日に首都直下地震が起きる」「2025年7月下旬に大災難がやってくる」といった予知情報(?)がインターネット上で拡散していることに対して,日本政府として国民に冷静な対応と正しい理解を促す狙いがあるからという。
「地震について 日時と場所を特定して地震を予知することは,現在の科学的知見からは困難ですので,いつ発生してもおかしくない地震に対し,避難場所や避難経路の確認,家具の固定など日頃からの備えを行うとともに,揺れを感じたり津波警報等が発表されたら直ちに避難するよう,お願いいたします」(内閣府防災公式ポストより)
「2025年4月26日に首都直下地震が起きる」とするウワサは,一部のSNSアカウントや動画投稿などから不安をあおるようなかたちで拡散。霊的な予言なども含まれており,多くの人が真偽に関心を寄せる事態となっていたらしい。
もう過ぎているので実際には何も起こらなかったのですけどね。
「2025年7月5日に大災難がくる」という説も,2021年に出版された予知夢を扱う書籍をもとに広まったもの。

こちらはまだ当日が来ていないため,「何も起こらない」という結論はありませんけど。
これらを信じる,信じないは個人の判断によるものだと考えますが,日本のみならず海外でも話題になり,その結果として影響もあるよう。
香港の航空会社グレーターベイエアラインズは5月12日~10月25日までの間,仙台便を週4便から3便に,徳島便を週3便から2便に減らすと発表。
これは7月に日本で大災害が発生するとの情報が流れ,需要が急減していると判断。また,米国関税措置で経済状況が不透明感を増していることも勘案し,減便に踏み切った。
米国CNNのニュースでも,「7月に大災難が起きるというウワサがあり,日本行きをキャンセルしたり延期したりする外国人観光客が急増している」と取り上げている。
きっかけは,とのことですが同時に日本と香港の風水師が同じような発言をしたことで,根拠のないパニックが広がり,東アジアの国を中心に訪日客のキャンセルが相次いだという。
東アジアの国のなかには文化の違いもあるからか風水を信じる方が多く,情報を信じる度合いがかなり高い。それを信じる,信じないはあくまでも個人次第ですから,否定も肯定もしません。
ほかにも,「5月12日」「5月15日」説なんかあったようですが。
そもそも,小さい地震を含めれば地球上では毎日,どこかで地震が発生しているため,「明日地震が起きる」と言えば高確率で当たる。しかし,「場所」「日時」「地震の大きさ」をある程度狭い範囲で予測するのは,現在の科学では事実上不可能。
日本でも気象庁,大学,防災科学技術研究所などの専門機関で全国各地に設置した地震計,GPS観測装置などを使い,地面の動きや震源域の変化を常時観測。プレートの動きや微小地震のパターン,過去の巨大地震の記録など,さまざまなデータを収集し,分析しながら研究努力を重ねてもなお,正確に言い当てることはできない。
このようなことから内閣府は,「いつ発生してもおかしくない」という前提で備えを進めること。備えの一例として,「避難場所や避難経路の確認」「家具の固定」を紹介したという。
今回のようなウワサは過去にも何度かインターネットで拡散され,話題を呼んだ。そのたびに根拠がないまま不安が広がる。不確かな情報に振り回されないためにも,信頼できる情報源から情報を得るという基本は必要。
防災の基本は「正しく恐れること」ですから。
実際に恐怖をあおる予言があったとしても,そのほとんどが当たらないもの。まあ,イベント的なものだと思って,それらに振り回されることなく,おもしろがるくらいのゆとりを持って過ごしてもいいでしょう。
本日も拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって,よい一日になりますように。
また明日,ここでお会いしましょう。それではごめんください。
これは,「2025年4月26日に首都直下地震が起きる」「2025年7月下旬に大災難がやってくる」といった予知情報(?)がインターネット上で拡散していることに対して,日本政府として国民に冷静な対応と正しい理解を促す狙いがあるからという。
「地震について 日時と場所を特定して地震を予知することは,現在の科学的知見からは困難ですので,いつ発生してもおかしくない地震に対し,避難場所や避難経路の確認,家具の固定など日頃からの備えを行うとともに,揺れを感じたり津波警報等が発表されたら直ちに避難するよう,お願いいたします」(内閣府防災公式ポストより)
「2025年4月26日に首都直下地震が起きる」とするウワサは,一部のSNSアカウントや動画投稿などから不安をあおるようなかたちで拡散。霊的な予言なども含まれており,多くの人が真偽に関心を寄せる事態となっていたらしい。
もう過ぎているので実際には何も起こらなかったのですけどね。
「2025年7月5日に大災難がくる」という説も,2021年に出版された予知夢を扱う書籍をもとに広まったもの。

こちらはまだ当日が来ていないため,「何も起こらない」という結論はありませんけど。
これらを信じる,信じないは個人の判断によるものだと考えますが,日本のみならず海外でも話題になり,その結果として影響もあるよう。
香港の航空会社グレーターベイエアラインズは5月12日~10月25日までの間,仙台便を週4便から3便に,徳島便を週3便から2便に減らすと発表。
これは7月に日本で大災害が発生するとの情報が流れ,需要が急減していると判断。また,米国関税措置で経済状況が不透明感を増していることも勘案し,減便に踏み切った。
米国CNNのニュースでも,「7月に大災難が起きるというウワサがあり,日本行きをキャンセルしたり延期したりする外国人観光客が急増している」と取り上げている。
きっかけは,とのことですが同時に日本と香港の風水師が同じような発言をしたことで,根拠のないパニックが広がり,東アジアの国を中心に訪日客のキャンセルが相次いだという。
東アジアの国のなかには文化の違いもあるからか風水を信じる方が多く,情報を信じる度合いがかなり高い。それを信じる,信じないはあくまでも個人次第ですから,否定も肯定もしません。
ほかにも,「5月12日」「5月15日」説なんかあったようですが。
そもそも,小さい地震を含めれば地球上では毎日,どこかで地震が発生しているため,「明日地震が起きる」と言えば高確率で当たる。しかし,「場所」「日時」「地震の大きさ」をある程度狭い範囲で予測するのは,現在の科学では事実上不可能。
日本でも気象庁,大学,防災科学技術研究所などの専門機関で全国各地に設置した地震計,GPS観測装置などを使い,地面の動きや震源域の変化を常時観測。プレートの動きや微小地震のパターン,過去の巨大地震の記録など,さまざまなデータを収集し,分析しながら研究努力を重ねてもなお,正確に言い当てることはできない。
このようなことから内閣府は,「いつ発生してもおかしくない」という前提で備えを進めること。備えの一例として,「避難場所や避難経路の確認」「家具の固定」を紹介したという。
今回のようなウワサは過去にも何度かインターネットで拡散され,話題を呼んだ。そのたびに根拠がないまま不安が広がる。不確かな情報に振り回されないためにも,信頼できる情報源から情報を得るという基本は必要。
防災の基本は「正しく恐れること」ですから。
実際に恐怖をあおる予言があったとしても,そのほとんどが当たらないもの。まあ,イベント的なものだと思って,それらに振り回されることなく,おもしろがるくらいのゆとりを持って過ごしてもいいでしょう。
本日も拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
今日という日がみなさまにとって,よい一日になりますように。
また明日,ここでお会いしましょう。それではごめんください。