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漢方相談 福薬局

福薬局は皆様の健康をサポート!

当薬局では、お客様一人一人の症状に合わせて漢方薬を処方いたしております。

医食同源

2012年04月18日 | 食養
■大切な塩の摂り方■
―自然海塩とはどんなものでしょうか?
渡辺武  自然海塩はマグネシウムやミネラルが入ったもので置いておくと湿気がきます。人間の体に必要な排便、排尿を良くする要素や骨を作る要素が入っており、毎日食べる食塩から少しずつ補給することができます。
人間は試験管のような化学的なものではありません。純粋なものがいいといってもこれ(専売公社の塩)は化学薬品であって人間の食べるものではないのです。
岩塩だとか、海岸で作ったミネラルの入った塩はマイルドな甘さのある塩です。ところが専売公社の塩は辛すぎるので、砂糖を加えて調理することになります。塩気を食べ過ぎるといけないので減らすと腎臓が働けないようになるし(砂糖は腎臓の働きを悪くします)、また、塩気を食べている人は同時に砂糖を多く摂るので小便の出方が少なくなるのです。
―出るものが出なくなるのですね。
渡辺武  塩と砂糖の摂り方は、日本人の食生活で考え直さなければいけません。医食同源といいますが、食べものでも健康法でも薬でも、日本には日本の食べ方生活方法があります。
生きているという大事なことは、まず住んでいる所の気候と風土、第二に環境、第三に食べているものです。ヨーロッパや米国、中国の物をそのまま持って来ても必ずしも良いとは限らないのです。それを日本に合うように考えた人達がいるのです。

医食同源  薬食一如

2012年04月16日 | 食養
■塩梅よく食べる■
― 「塩梅よう食べる」ということはどの様なことなのでしょうか?
渡辺武  物の調和、食べ物の調和ということですが、塩気も塩梅よくとる必要があるということです。
 食べたものは消化されて炭酸ガスと水になります。特に日本人はお米を食べる菜食民族で、水分の多い食べ物を食べます。そうすると腎臓膀胱に非常に負担をかけます。小便は真水では出ませんから、適当な塩気を食物からきちんと摂らないと水分が外に出ません。
 薬では苦い薬は多いですけれど、酸っぱい薬、塩からい薬というのは少ないのです。塩気は食物として摂らなければいけません。
― 塩は適度に必要なのですね。
渡辺武  酸っぱいのはビタミンCとして果物や生野菜の中に入っています。最近はビタミンCを合成して作りますが、薬としては少ないのです。
 お酢やお塩は日常、家庭の中にありますからそれらのものが欠けて起こる病気は少ないのです。昔から調べてみて、漢方薬の中でも、酸っぱい薬や塩からい薬の数が少ないのはこのためです。
 苦い薬は、イザというときに必要な薬です。苦い食物といえば、フキノトウとかニガリなどの食べ物がそうですが、ニガリなどはおとうふを作るときに入れたり、塩の中に少しはいっている程度です。お酒を飲まれる方が、シシトウとかヌタを食べるぐらいで、他に苦い食物は少ないのです。それで苦い薬が色々と発見されているのです。
―塩辛い物や酸っぱい物は食物として私たちは摂っているのですね。
渡辺武  問題なのは、最近、合成の酢や化学薬品のようなお塩を食べていることです。それもまた補正し、考え直さなければならないのです。
 塩気を食べると心臓に直接負担がかかります。だから、心臓病や高血圧の人は塩分をひかえるようにします。けれども昔の天然で作った塩は、にがりというのが入っていて、にがりの中にはマグネシウムが入っており、食べると大便がよく出るので心臓に直接負担をかけなかったのです。
にがりのない塩化ナトリウムの純粋な今の塩を食べているから心臓にダイレクトにはたらくのです。心臓に負担をかけないように塩気をとるには昔から自然海塩(荒塩)という塩に変えることです。このような天然の塩気に早くかえらなくてはいけないと思います。

■福薬局では、自然海塩『ゴールド 海の精』(500g1260円)をお薦めしています■

梅干の八徳

2012年04月12日 | 食養
◎梅干の八徳
 世に言われる『梅干の八徳』を並べてみましょう。 
① 梅干は、さまざまな病原菌を殺菌、解毒する妙薬です。
② 梅干は肝臓の働きを強める妙薬です。
③ 疲れた時の梅干一個は、疲労を吹き飛ばします。
④ 血液を浄化し、体の弱アルカリ性を保ち、高血圧、脳出血も予防します。
⑤ 梅干に含まれるクエン酸は、体の活力を増進します。
⑥ 内臓諸器官および分泌液を調節し、いつまでも若さと美貌を保ちます。
⑦ 梅干は老化防止ホルモン(パロチン)を含む唾液の分泌を促進します。
⑧ 梅干は恐ろしい死の灰であるストロンチウム90を体外に排出します。

一日、一粒の梅干を食べましょう!!!

食生活のルール⑩

2010年06月28日 | 食養
  《食の羅針盤、食性図》-④

 【3】三味配合の原理

 肝を病むとまず脾胃が弱くなり、その次には子にあたる心臓に病症が起こり、血行に異常が発生します。
 そのため肝臓には酸味を、脾胃のために甘味を、そして心臓のために苦みを配合します。

 甘味のぜんざいには、鹹味の塩昆布と辛味の山椒を添え(甘-->鹹 + 甘→辛)、辛味の酒には肴に酸味と塩味のものが添えられます(辛-->酸 + 辛→鹹)。

 日常の食習慣もこの原則に従っているのです。

 他のものも同様に苦みを使うときは辛味と甘味を配し、塩味を主とするときには苦みを酸味を配合することが食味の調和法です。  (渡辺 武)

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 食性図を眺めながらお読みください。

 ある味(自分とすると)を使う場合、孫にあたる味(-->)と子にあたる味(→)とを一緒に使うということです。

 料理をする場合、活用すると食養生になります。

食生活のルール⑨

2010年06月23日 | 食養
  《食の羅針盤、食性図》-③

 【2】二味の配合の原理

 肝を病むと、孫にあたる脾胃が悪くなり、食欲不振や吐気がしてくるので、該当する肝には酸味、脾胃には甘味を補います。

 これは調理のときに酢の物に甘味を加えて酸味をマイルドにするのと同じです。

 苦味のものには辛味を添え、甘味には塩を加え、辛味を和らげるのに酸味を配し、塩味には苦味を使います。


 竹の子の苦みを抜くのに唐辛子を使ったり(苦--->辛)、ぜんざいに甘味をひきたてるのに塩を少量入れたり(甘--->鹹)、カレーが辛くなりすぎたときは酸っぱい果実、例えば紅玉やキウィなんかをすりおろして入れたり(辛--->酸)、苦汁のちゃんと入った塩はマイルドであったり(鹹--->苦)と料理を預かる人ならピーンとくるはずです。(渡辺 武)

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 納得!!これを覚えておくと、いろいろと活用できますね。

 次は三味の配合です。