鍼と灸とは東洋医学の物理的療法ともいえる一種の刺激療法ですが、これにも長い経験から、手の掌と足の裏から上下に連なるそれぞれ六つの経絡(循環路系)を発見し、この経絡にあらわれる疾病特有の過敏点を経穴、一般にはツボと呼んで、その部位に鍼または灸を施術するので、その経穴(ツボ)は大体三百六十五あるということになっており、三里はそのツボの一つであります。
薬物療法である漢方薬も、内服的にそれぞれのこの経絡に作用することが認められております。
三里の灸点は手の三里と足の三里とがありますが、足の三里の方が応用範囲が広く、一般に知られているので、三里の灸といえば、普通足の三里と解釈されております。
この足の三里の灸点は、東洋医学的には、十二の経絡の一つである胃の働きと関係のある経絡の、胃経に属する経穴(ツボ)で、胃の機能調整や胃液の分泌にも役立つ灸点とされておりますが、なお下肢を温め力づける効果があるので、足を丈夫にするという意味で、直接的には下肢の神経痛、関節炎、麻痺、脚気、半身不随などにも治療効果が認められております。
昔から旅や行軍の時などに、毎朝すえたといわれております。
また二次的には上半身の血行が調整され、頭寒足熱の効果を来たすので、高血圧症、脳充血や目、耳、鼻などの病気の症状を緩和したり、予防したりするのにも有効であります。
それで三里の灸は、昔から長寿法や健康法の一つとして推奨され、慶長年間には幕府から推奨のおふれが出たという記録も残されております。(渡辺 武)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三里の灸って、気持ちいいですよね。私も胃が弱い方なので、もっと活用しようと思います。
明日、明後日は日中医薬研究会の関東支部の例会になります。お店は留守にしますが、福薬局は営業しております。
薬物療法である漢方薬も、内服的にそれぞれのこの経絡に作用することが認められております。
三里の灸点は手の三里と足の三里とがありますが、足の三里の方が応用範囲が広く、一般に知られているので、三里の灸といえば、普通足の三里と解釈されております。
この足の三里の灸点は、東洋医学的には、十二の経絡の一つである胃の働きと関係のある経絡の、胃経に属する経穴(ツボ)で、胃の機能調整や胃液の分泌にも役立つ灸点とされておりますが、なお下肢を温め力づける効果があるので、足を丈夫にするという意味で、直接的には下肢の神経痛、関節炎、麻痺、脚気、半身不随などにも治療効果が認められております。
昔から旅や行軍の時などに、毎朝すえたといわれております。
また二次的には上半身の血行が調整され、頭寒足熱の効果を来たすので、高血圧症、脳充血や目、耳、鼻などの病気の症状を緩和したり、予防したりするのにも有効であります。
それで三里の灸は、昔から長寿法や健康法の一つとして推奨され、慶長年間には幕府から推奨のおふれが出たという記録も残されております。(渡辺 武)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三里の灸って、気持ちいいですよね。私も胃が弱い方なので、もっと活用しようと思います。
明日、明後日は日中医薬研究会の関東支部の例会になります。お店は留守にしますが、福薬局は営業しております。