漢方相談 福薬局

福薬局は皆様の健康をサポート!

当薬局では、お客様一人一人の症状に合わせて漢方薬を処方いたしております。

三里の灸について

2009年11月13日 | 健康
 鍼と灸とは東洋医学の物理的療法ともいえる一種の刺激療法ですが、これにも長い経験から、手の掌と足の裏から上下に連なるそれぞれ六つの経絡(循環路系)を発見し、この経絡にあらわれる疾病特有の過敏点を経穴、一般にはツボと呼んで、その部位に鍼または灸を施術するので、その経穴(ツボ)は大体三百六十五あるということになっており、三里はそのツボの一つであります。

 薬物療法である漢方薬も、内服的にそれぞれのこの経絡に作用することが認められております。

 三里の灸点は手の三里と足の三里とがありますが、足の三里の方が応用範囲が広く、一般に知られているので、三里の灸といえば、普通足の三里と解釈されております。

 この足の三里の灸点は、東洋医学的には、十二の経絡の一つである胃の働きと関係のある経絡の、胃経に属する経穴(ツボ)で、胃の機能調整や胃液の分泌にも役立つ灸点とされておりますが、なお下肢を温め力づける効果があるので、足を丈夫にするという意味で、直接的には下肢の神経痛、関節炎、麻痺、脚気、半身不随などにも治療効果が認められております。

 昔から旅や行軍の時などに、毎朝すえたといわれております。

 また二次的には上半身の血行が調整され、頭寒足熱の効果を来たすので、高血圧症、脳充血や目、耳、鼻などの病気の症状を緩和したり、予防したりするのにも有効であります。

 それで三里の灸は、昔から長寿法や健康法の一つとして推奨され、慶長年間には幕府から推奨のおふれが出たという記録も残されております。(渡辺 武)

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 三里の灸って、気持ちいいですよね。私も胃が弱い方なので、もっと活用しようと思います。

 明日、明後日は日中医薬研究会の関東支部の例会になります。お店は留守にしますが、福薬局は営業しております。

豆乳で骨粗しょう症、メタボ予防効果

2009年10月02日 | 健康
 日本豆乳協会は、豆乳の抗メタボ効果と日本型食事が大豆イソフラポンの代謝に及ぼす影響について発表した。

 同研究は近畿大学農学部応用生命化学科准教授の森山達哉氏(農学博士)と、(独)国立健康・栄養研究所の石見佳子氏(歯科博士)への委託、研究で実施されたもの。

 豆乳の抗メタボ効果では、肥満動物に飼料と合わせ水、豆乳をそれぞれ投与した際、対照群に比較して投与群は脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンの血中濃度が約二倍の数値を示した他、発現した遺伝子解析からもアディポネクチン増加や脂肪代謝酵素系の増加を確認したとしている。

 また、日本型食事が影響を与える大豆イソフラボンの代謝については、大豆成分のダイゼインと魚油などの併用摂取試験によって、代謝回転の高い海綿骨に対して骨減少抑制効果を示したことから、エストロゲンの欠乏に起因する骨量減少が抑制される可能性が示唆されたとしている。


アルコール摂取量とアルコール消失時間

2009年09月28日 | 健康
 アルコール飲料に含まれる純アルコールの計算式は以下になります。

飲酒量(ml)×アルコール度数×アルコールの比重0.8=純アルコール(g)

例えば、ビール瓶1本(500ml/アルコール度数5%)を飲んだ場合

500×0.05×0.8=20で、純アルコール量は20gとなります。


成人男性の適量の目安は1日平均純アルコールで約20g程度

多量飲酒の目安としては1日平均純アルコールで約60gを超える飲酒です。


度数の目安としてはビール 0.05 ウイスキー0.4 ワイン0.12
日本酒0.15 焼酎0.25 缶チュウハイ0.05です。

飲酒をした時には、試しに自分でどのくらいの純アルコール量を摂っているのか計算してみましょう。

また、アルコールの消失時間の計算式は

摂取した純アルコール量(g)÷7g(1時間あたりのアルコール分解量)=消失時間

先程、計算したビール中ビン1本(500ml)を飲んだ時の純アルコール量は20gでしたから、20÷7≒3で、中ビン1本飲んだ場合は約3時間程アルコールが体内から消失するのに時間がかかります。

これはあくまでも目安ですので、個人の体質によっても、また、その時の体調によっても変わりので、その時間が過ぎれば、すっかり体内からアルコールが消えているといことではありません。


アルコールが完全に消失するまでは、意外に多くの時間がかかります。

脳のお話

2009年09月26日 | 健康
『脳を見方につける』という池谷裕二先生(東京大学大学院薬学系研究科准教授)のお話から抜粋してみました。

まず、脳の世界を考える。  

そこは暗く隔離された世界。

脳は身体を通じて情報を得るしかない。

それは『脳による理解』の前に『身体の行動』があるということ。

まず、脳の判断があって、その後で脳から体に指令が下されると考えてしまいがちですが、実は逆である。

例として、つり橋の上で告白されると心拍数が上がって「ドキドキ」しているので、それを「ときめき」と勘違いして、相手のことが好きだいうと結論を導きだしてしまったり、横になって布団に入っているとその行動を参照して「眠い」と判断して眠りに落ちたりということです。





やる気やモチベーションは脳のどこから生まれるか?

『淡蒼球(たんそうきゅう)』が活発化するとやる気がでる。

淡蒼球を活発化されるのが『線条体(せんじょうたい)』という部位。

ここは「直感」を生む働きもある。

線条体は身体にかかわる記憶を保存する部位でもある。

直感と体にかかわる記憶とには共通する二つの特徴がある。

一つは「無意識かつ自動的かつ正確である」こと。

もう一つは「繰り返しの訓練によって身に付く」。

直観力も訓練によって身に付きます。

直感と混同される「ひらめき」は大脳皮質がつかさどりますが、ひらめきや論理性のみを重んずる社会よりも、言葉にできない直感を大切にする社会の方が、より人間の本質に根ざした社会であると先生はおっしゃいます。

線条体は成人してからも成長します。つまり、直感力は年齢と共に発達させることが可能ということです。

目のウォーミングアップ

2009年09月25日 | 健康
 読書やパソコンで目が疲れる今日この頃。

私がやって調子が良かった目のウォーミングアップを紹介します。

この運動で動体視力もよくなるそうです。

★アイストレッチ

1.右上の隅へ両眼を向けます。顔はまっすぐ正面を見たままで、目だけをゆっくりと動かします。両眼の筋肉をうんと右上のほうへストレッチするような感覚で行います。ここで止めたままゆっくり3つ数えます。

2.同じことを、左上、左下、右下でもおこないます。

★アイローテーション

1.両眼を大きな円を描くように時計回りにゆっくりと360度回転させます。
1周を10秒くらいかけてゆっくりとおこないます。まっすぐ正面を見たままで、眼だけを動かします。

2.次に時計と反対回りに回転させます。

3.今度は眼を閉じてやってみます。

★ヘッドスイング

1.壁にあるなるべく小さな目標物を眼でとらえ、その目標物を両眼でしっかり見つめます。

2.目標物から決して眼を離さないようにして、ゆっくりと首を右に大きく回します。

3.首を正面に戻し、今度は左に大きく回します。

4.首を再び正面に戻し、今度はゆっくりと上下に動かします。

5.首を正面に戻し、今度は首をゆっくりを大きく回転させます。

いかがでしょう?

結構、眼が疲れていませんでしたか?