今日、生きているという奇跡

目が覚めたら肝臓取られちゃってたんです。劇症肝炎から生体肝移植へ。
何気なく生きている今日、それこそが奇跡なんです。

☆親孝行の旅☆

2006年10月26日 | 思うこと
すみませんが、またしばらく旅に出てきます。

今度はアメリカです

お母さんとの親子旅行です。



私にとってはぷらっとでかける旅のつもりですが、

お母さんは今回の旅を

「冥土の土産にする」

なんて大袈裟なことを言ってます。

でもそんなことを言われると

「いい旅にしてあげないとな」

って気持ちになります。



病気になる前、2人で香港に行ったときは現地で大喧嘩をしてしまいましたが、

今回は仲良く楽しく過ごせるといいと思います。

そのためには多少の我慢も必要かな…(^_^;)



病気の時はたくさん迷惑をかけたお母さん。

元気になってから2人での旅行は初めてです。

いい思い出になってくれるといいな



それではいってきま~す





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心の中のもやもや

2006年10月25日 | 肝移植の記録
忙しい看護師さんをこんなことで引き止めておくのは申し訳ないし、

それでも見れないよりはいいと思い、

「大丈夫。見れるからいいよ」

と言ったら、

看護師さんは今度は男のヘルパーさんを呼んできてくれた。



そのヘルパーさんは、

コードの接触部分をあれこれいじってみて、

「これ、コードが悪いんだよ」

と違うコードを持ってきて試したところ、

なんと乱れは改善された。

もともと接触部分が悪くなっていたところ、

一度外してごちゃごちゃやっているうちにさらに悪化してしまっていたようだ。

やっぱり機械のことは男の方が得意なんだな、

となんとなく思ったりした



機械の故障は部品を取り替えれば直る。

人間はそう簡単にはいかない…

とそれまでなら思っていたのだろうが、

なんと、自分は悪い肝臓を取り替えたことで助かってしまった。



そんな風に機械の部品を替えるように、

人間の体の中身も替えてしまっていいのだろうか?



なんとなく移植を受け入れられない自分がいた。

しかし、その自分は移植によって助かって、今生きている。

この矛盾しているようなもやもやは、

入院中ずっと晴れることはなかった。





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唯一の娯楽の道具

2006年10月24日 | 肝移植の記録
唯一ベッドに寝ていてもできる娯楽であるテレビは、

左向きの時用に常に左側に置いてあった

しかし、一度右を向いてしまうと

しばらくそのままでいなければならないので

テレビを見ることができなかった。



右に見えるものといえば、

お母さんが毎日寝泊りしている硬いソファと、

その向こうにある窓の外に見える、

私の今の状況とはうらはらなのんびりした秋晴れの空の色だけだった。



テレビが見れないと余計鬱々としてしまうので、

そのことを看護師さんに言うと、2人ほど看護師さんが来て、

テレビをテレビの台ごとベッドの右側に大移動してくれた。

やった、これでこっち側でもテレビが見れる、と喜んでいたら、

なんだか移動したことによってテレビの画像が乱れていた。



せっかく大仕事を終えて、

やれやれと帰っていった看護師さんを呼び戻し、

映りが悪いことを言うと、

テレビの向きを微妙に変えてみたりしてくれたが、

どうも乱れは改善されなかった。





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寝返りもひと苦労

2006年10月21日 | 肝移植の記録
右向きにもなれるようになった私は、

ずいぶん長いこと左向きばかりだったこともあり、

今度はしばらく右向きでいることにした。

とはいっても、まだお腹から管が出ていたので、

自分で自由にあっち向いたりこっち向いたりできるような

状況ではなかったということもあるが…。

なので一度その右向きなら右向きになったままでいるしかなかった。



ぺたんと仰向けになっているのが一番楽だったが、

まだ床ずれが完治していなかったので、

その点も気をつけなければならなかった。



横向きになるには、

ベッドの柵に両手でつかまって、ん~よいしょ、

とゆっくり体を傾けるのだが、

すぐに枕で背中を固めてもらわないと仰向けに戻ってしまう。



普段は普通に出来ていた、というより無意識にやっていたことが、

この状況では普通じゃなかった





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そういう趣味ではありません

2006年10月19日 | 肝移植の記録
「液を入れるとすぐに出したくなると思うけどしばらく我慢してね」



看護師さんはそう言うと、ちゅーっと液を注入した。

看護師さんの言うとおり、

すぐに出したい感が襲ってきた。

「我慢するの無理だよ~。もう出るよ~」

と情けない声を出しながら本能の赴くままにすると、

せっかく入れた液が出てしまった。

それでも多少は残っていたのか、

なんとかコロンと、小さくて硬いウサギの糞のようなのは出た



自分では拭けないので、情けないが、いつものようにお母さんに拭いてもらい、

「終わったら呼んでね」

と看護師さんに言われていたので、

手元の看護師さんを呼ぶブザーを押すと看護師さんが戻ってきた。

「ああ、ちょっと出たね。よかったね」

看護師さんは「先生にも見せる」と言ってそのままそれを持っていった。



後から先生たちがやってきて、便が出た話をすると、

「それはよかった。これからも毎回見せてね」

と言っていた。



普通に一般社会で「う○こ見せて」なんて言うと

「こいつは変態か!?」

なんて思ってしまうけど、院内では違った。

便も健康状態のバロメーターになるらしい。



病院内では尿や便をすることもおならをすることも

正常にできることは健康な証拠で、

決して汚いことではなかった。

だって、世の中には、尿が出ない人や、

人工肛門でしか排便できない人もいるのだから…。

おならだって、出ないと腸閉塞の可能性があって命に関わる自体もあるのだから…。




※これを読んでトイレに行きたくなった人は、我慢してないで早速行ってきて下さい





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浣腸のススメ

2006年10月18日 | 肝移植の記録
ある日、看護師さんが聞いてきた。

「そういえばまだ便が出てないよね?」

そう、もう手術から1週間以上たっているのに便が出ていないのだった。

「ずっと出てないようなら浣腸しようか?」



えええ~!?浣腸!!



そんなの、冗談で「浣腸してやる~」と小さい頃言ったことならあるが、

実際にするなんて信じられなかった。

しかし、看護師さんにとって、というか

病院内では日常茶飯事のことなのか、

かわいらしい顔をした看護師さんもさらりとその言葉を言ってのけるのだった。。。



私は、

「まだあんまり食べてないからたまってないんだよ」

とか

「いつも普通に出るからそうち出るよ」

とか言って多少の反抗は試みたのだが、お母さんも

「お腹に力入れると傷が裂けちゃうかもしれないからやってもらったら」

と言うし、先生たちも

「ずっと出てないと毒素も出て体によくないから出しておいたほうがいい」

と言うので結局やることになってしまった。

「そういえば、手術前にたまってたのはどうなったんだろう?」

と手術時のことがふと頭をよぎったが、

そんなことより目の前の浣腸話にすぐ考えが戻っていった。



まだこの頃はベッド上で用を足していたので、便の時も同様だった。

柔らかいプラスチック状の簡易トイレをお尻の下に差し込み、

寝たまま用を足すのだ。

尿の時は、もうどうしようもないので

観念してさほど抵抗なくできるようになったが、

便となるとちゃんと出るかどうか微妙だった。





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移動する臓器

2006年10月14日 | 肝移植の記録
それは今まで感じたこともないような感触だった。

お腹の臓器が一斉にゴロンと右に移動したような感覚なのだ。

左側にあったものが、

真ん中をこえてよっこらしょ、と右側に移動したような…。



「何これ?気持ち悪い!

そのことを先生に訴えると、

「それは多分、隙間にはまってた胃が移動したんじゃないかな?

それぞれの臓器が落ち着くまではそんなかんじかもね」

との返事が返ってきた。



な、なるほど…。



それにしても気持ち悪い。

ものを食べたあとなんて、

こう胃がゴロゴロ動いてると消化できなさそう…。



私はお腹の中で移動している臓器を想像して、

なんだか複雑な気分になった。





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お腹の中の事情

2006年10月13日 | 肝移植の記録
5年経った今でもお腹の動きが悪いときがある。



一日中出歩いていたときなど、

胃にたまった食べ物がなかなか腸に下りていかないのだ。

まるで胃から腸にいく出口のところが

くにゃっと折れ曲がって出口をふさいでいるような…。



それでなかなか消化が始まらなくて、胃がぱんぱんになってお腹が痛くなることがある。

ジーンズなどをはいてお腹を締め付けていると特にそうなる。

家に帰って横になってしばらくすると治るのだけれど…。



移植手術をした時に、多少腸が癒着してしまったのかな?


      *         *         *


お父さんが逃げるように退院する前だったか後だったか、

左向きだけじゃなく右向きも解禁になった。

ICUで「肝臓がずれるよ!」と注意された言葉が思い出されて、

最初右向きになるのが怖かった。

肝臓がある程度大きくなって、

お腹の中の空いたスペースが少なくなってきたため右向きもOKになったのだろうが、

右向きになったことで繋いでいた血管がぷちっと切れて、

出血してしまうのではないかと心配だった。




自分のお腹の中はどうなっているのだろう?

ほんとに右向いても大丈夫なんだろうか?




恐る恐る体を右に傾けると、何かお腹の中で違和感を感じた





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造影剤の変な感覚

2006年10月12日 | 肝移植の記録
検査の台に移るのに、また検査室の人数人に手伝ってもらった。



CT検査では造影剤という薬を使うということで、

注射でその薬を入れるようだった。

私は点滴をつけたまま移動してきていて、

腕には点滴の針が刺さったままになっていた。

なので造影剤もその針から入れることになった。



「液が入ります。1、2、3…」

そういうとゆっくり薬は体内に入っていった。

すると、頭が少しぽわんとし、

足の股の部分(つまり股間です)がかーっと熱くなった。

「!?」

その変な感覚はしばらくするとなくなったが、

それはまるでおしっこを漏らしたかのような変な気持ち悪い感覚だった。

一瞬、

「あれ!?出ちゃった?

と思うくらい、なぜかその部分だけかーっと熱くなるのだ。

初めに入院した埼玉の病院でもCT検査はやったような気がするが、

その時は造影剤を使わなかったのか、

そんな風になるのは初めてだった。

この変な感覚は、味わった人ならわかるに違いない。

「何これ?気持ち悪いよー」

と不安で顔をしかめながらも検査は始まった。



狭いおかまの中に、手をバンザイした形で寝たまま入っていくと、

機械がブーンと音をたてて何かがぐるぐると回り始めた音がした。

途中で息を吸ったり吐いたりしながら、

検査は30分くらいで終わった。

かーっと熱くなったりはしたが、

それ以外は痛いとかかゆいとかはなくただ寝ていただけなので

それほど苦痛な検査ではなかった。



しかし、体力が落ちていたせいか、部屋に戻るとぐったりしてしまった。





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冷たい廊下で

2006年10月10日 | 肝移植の記録
エレベーターに乗せられて、

ゴロゴロと1階のCT検査室の前まで運ばれていった。

確かに1階の廊下は個室よりも少しひんやりした。



まだ前の人が検査中だったのでしばらくそこで待つことになった。

なかなか前の検査が終わらず、

私をそこまで連れてきてくれたヘルパーさんも別の仕事があったらしく、

「また迎えに来るからね」

と言い残してその場を立ち去ってしまった。



体の幅ほどしかないストレッチャーで身動きもとれず、

慣れない移動と、

人気がなく、ただ機械のウィーンという音しか聞こえない静かな廊下で、

私はちょっとだけ不安になった



しばらくすると検査室のドアが開いて、検査技師さんが中に迎え入れてくれた。





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