
伊勢神宮 内宮へと続く参道 = 『おはらい町 』 ・・・

伊勢参りが庶民の憧れであった江戸時代、

参宮者はここで食事をし、ここに宿を取りました。

長旅の汚れや疲れをはらったことから、
『おはらい町 』 と呼ばれるようになった ・・・
また、江戸時代には 『御師 (おんし) 』 という
参宮者の世話をする特殊な職業者が存在し、
彼らがここで 『おはらい 』 を行ったから ・・・
などの説があります。

長く参道 (門前町 ) として栄えた 『おはらい町 』 も、
江戸、明治、大正、昭和という
4つの時代を通して賑わいを保つことは難しく、
昭和30年代を境にさびれ始めました。
(太平洋戦争の影響後一度は復活するも ・・・ )

そこで、1970年代後半、
創業300年の老舗 『赤福 』 が中心となり、
町の改革に乗り出しました。

選んだ道は 『日本人の心のふるさと 』 復活 ・・・

町の近代化ではなく、
改革の指針を 『懐古 』 に絞り込みました。

補修、修繕、また再建により木造建築の美しさを強調し、

同時に老舗を守りました。

さらに、利便さと日本的な情緒を融合させました。

郵便局も、

銀行も ・・・

その結果、おはらい町は、
過去から受け継いだ資源を見事によみがえらせ、
再び多くの参宮者をひきつけるようになりました。

鉄道の駅前にもかかわらず
閑散としていた外宮参道と比べると、
その違いは歴然です。
(5月22日のブログ参照 )
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