
ヤルタ の郊外 ・・・
最後のロシア皇帝 ニコライ2世 の離宮
リヴァーディア宮殿。

ロマノフ王朝 の終焉は
まさに劇的でした。

映画では、

(1956年 アメリカ映画)
皇女アナスターシアの伝説を描いた
イングリッド・バーグマン、
ユル・ブリンナー主演の
『追想』 が有名ですね。

実は、歴史的に有名な「ヤルタ会談」は
この宮殿で行われました。

第2次世界大戦末期、

イギリスの チャーチル首相、
アメリカの ルーズベルト大統領、
ソ連の スターリン書記長 の3巨頭が、

約1週間にわたり会談を開き、

賠償問題、国際連合設立など、
戦後を見据えた協定が締結されました。

1945年2月11日、調印は行われました。
沖縄決戦が始まる前このことです。
注:上から
チャーチル、ルーズベルト
スターリンのサイン。

調印が行われた
チューダースタイルのこの部屋は、
皇帝のビリヤードルームだったそうです。

暖炉には、

ニコライ2世の紋章。

こちらは、ルーズベルトが
書斎として使っていた部屋です。
いわゆるヤルタの密約は
ここで交わされました。

密約通り、ドイツの降伏後
ソ連は日本に対して宣戦を布告。
北方領土問題はこの時に起因します。

1974年から、リヴァーディア宮殿は
一般に公開されるようになりました。

ルーズベルトの寝室なども。

そして、

ヤルタ会談時の様々な資料。

私たちは、動乱の時代に行われた
冷静な話し合いの様子を
しばし垣間見ることができます。

さて、ニコライ2世と家族の有名な写真。
心なしか
寂し気な表情をしているように見えます。
このあと家族は凄惨な最期を迎えます。

宮殿が気に入っていたニコライ2世は、
ホワイトルームと呼ばれた
この美しい広間で、
数々の宴を催しました。

しかし、その事実は、
リヴァーディア宮殿の
どこにも記されていません。
歴史の多くは、
やはり勝者の記録なのでしょう。
Sarah Brightman
The War is Over Now
この曲が収められている
アルバム=Harem ハーレムの
ワールドツアー(2004年)は
素晴らしかったですね。
JFK-World
ニコライ二世の悲惨な末路については、昔本で読みました。
家族ともども銃殺されちゃったのですよね。
私も驚きました。
ニコライ2世は同情を誘う人ですね。
また、怪僧ラスプーチンとのつながりなど、興味深い人です。