Even 言い分

風の向くまま、気の向くままに、今日は何を書こうかな~。

4年前の忘れ物

2006年12月16日 | 出来事・雑談
4年前にした忘れ物を持って帰ってくるため、彼らはドーハへ旅立った。

1週間前は、トライアスロンに出場した山本君のことについて書かせてもらいましたが、今日は僕のブログのブックマークにも入っている青柳君、塩田君、長沼君達が日本代表として出場した「水球」のお話。

全日本チームは、4年前のアジア大会の決勝戦でカザフスタンに敗れてしまい、銀メダルでした。
ですので、今回の大会では4年前に持って帰って来ることが出来なかった「金メダル」を取るために、選手の皆さんの気合や意気込みは相当なものでした。

水球は、まず予選リーグが行われます。
A、B、2つのグループに分けられ、準決勝はAグループの1位対Bグループの2位、Bグループの1位対Aグループの2位で行われるため、メダルを取るためには予選で上位2位に入らなければなりません。

日本チームの予選リーグの初戦は、カザフスタンと同様のライバルである中国でした。
日本チームにとって、中国に勝つことは今回の大会で金メダルを取るためには必須となってきます。
しかし、日本チームは13-16で中国に敗れてしまいました。

このことにより、準決勝に進むためには残りの試合を全て勝たなければならない状況になったのですが、残る試合は危なげなく勝利を収めました。

迎えた準決勝戦。
対戦相手は、4年前の決勝戦で敗れたカザフスタンでした。

まさに運命の一戦です。
4年前の試合では同点で全ピリオドを終えたため、延長戦に突入。
その延長戦でも決着がつかなかったので、ペナルティー合戦(サッカーのPK戦と同じです)で勝負が決まることに。
そのペナルティー合戦で当時キャプテン・田中選手が最後に外してしまい、敗れてしまったのです。

あの悪夢は、絶対に繰り返さない。
選手の皆さんは、試合前、このように思ったのではないでしょうか・・・。

そして、始まった準決勝戦。
全ピリオドを終えた時点で同点のため、延長戦へ突入しましたが、そこでは0-0。
ここまでは4年前と全く同じ展開になってしまいました。

しかし、ここからが4年前と違ったのです。
ペナルティー合戦では、5人全てシュートを決め、5-4で日本はカザフスタンを下したのです。

このニュースを聞いた時は、興奮で震えが起こりましたよ。
4年越しのリベンジを果たせたのですからね。
そして、これで金メダルは確実だと思いました。

でも、勝負の世界は、そう甘くなかったのです・・・。

決勝戦の対戦相手は、予選リーグの初戦で負けた中国。
これもまた運命の一戦となりました。

今度こそは絶対に勝つ。
金メダルを絶対に持って帰る。

そういう思いで臨んだ決勝戦。
第1ピリオドは3-0、第2ピリオドは2-3と、5-3の2点リードで折り返すことが出来ました。
このまま守りきれれば、金メダルに手が届くはずだったのですが、この後、事態は急変しました。

第3ピリオドでは3-5となってしまい、8-8の同点になってしまったのです。
そして、迎えた運命の第4ピリオド。
日本チームは1点も入れることが出来ず、中国に1点を決められてしまい・・・。

また同じ場所(アジア大会)に、同じ忘れ物(金メダル)をしてしまう結果になってしまいました。

選手の皆さんにとっては、4年前以上の悔しさでいっぱいだと思います。
塩田君のブログを読んでいると、その悔しさ・無念さ・自責の念が伝わってきて、ほんと辛い。

しかし、勝負の世界に「たら・れば」は通用しません。
「もし、~していたら」「あの時、~出来ていれば」と思い始めたらキリがありませんし・・・。

試合で味わった悔しさは、試合で返すしかないんです。
今回、準優勝したことにより、来年開催される世界選手権への出場が決まっています。
この世界選手権では、中国より上位に入れるよう、笑顔で帰国できるよう、新たな気持ちで頑張って欲しいです。

全日本チームの皆さん、本当にお疲れ様でした。

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