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釣りとか柴犬とか

Kids mind

2009-11-25 18:57:00 | 長浦で釣った
2009/11/23 小潮 干潮14:40 快晴
Sunny Day」←この記事は金谷編の続きです。

木更津で道具を追加購入し、長浦着が18:00頃。
アナゴを釣るにはちょうどいい時間だった。

日没後一時間くらいから二時間くらいが時合だろうか?

最近ようやく普通に話せるようになった兄貴に、
釣らせてあげたいなって思った。

思ったのに兄貴は腹が減ったとコンビニに行ってしまった。


そして、兄貴が居なくなったら釣れた。笑

アナゴは釣れると暴れてラインと絡まる。
ちょっとしたSM状態で上がってくる。

これを避けるためだろう、
うなぎ針にパイプ、スナップまでがセットになった、
江戸前アナゴ仕掛け(市販品)というのがある。

これはとても使いやすくて、お勧めだ。
ラインに中通し錘を通し、つなぐ。錘は中通しの8号くらい。


こんな感じ。

いろいろ試したけど、トラブルも少ないしこれがいいかな。

シンプルイズザベスト。
とにかく夜釣りでは、トラブルがあると釣りにならない。

気分次第で、中通しのケミ蛍を錘の前に着けたりする。
大して釣果に差を出さないが、蛍みたいでとても綺麗だ。

それに、どの辺に飛んだか分かりやすいので着けている。

ただの、気分だ。

餌にはジャリメよりアオイソメがいい。

どういう違いなのか分からないが、
イソメの中には青白く発光するものがある。

この発光する餌は特に夜釣りにいいのだが、
この夜のイソメは光らなかった。

そのことを少し残念に思いながら、
針先に掛け少し余らせながら、
3度ほど針を通し、さらに2cmくらい垂らし、ちぎる。

アナゴの場合、イソメを団子にする着け方がいいというが、
この港にそれほど大きい個体は居ない。

餌を着けて投げると、
ケミ蛍が夜空に綺麗な弧を描いて消えた。

なんだか気持ちが安らいだ。

「・・・夜釣り初めてだから楽しい」
40歳を越えた兄貴がポツリとつぶやいた。

小学生みたいだな。
って少し恥ずかしいような嬉しいような気分になった。

それから、こんなことばかりしてきた自分の人生の、
贅沢さと愚かさについて少し考えた。

手の平は二つ。一度にたくさんの物はつかめない。

必ず幾つかの何かを掴んでいるのだから、
それが何なのか知っておきたい。

ないものねだりや、あるものを見失う怖さを知っているから。
僕らは小学生には戻れない。

時々思いついたように竿を煽った。

軽くリールを巻いて、錘が止まるところを探す。
ゆっくり巻いていると錘が海底を這うのが分かる。

錘が何かに引っかかり、また緩む。
繰り返しと抵抗の強弱で、そこの地形を思い描く。

想像の中の海底の、アナゴが着きそうな場所に、
錘の先についた針が止まるように思いながらリールを止める。

ぎりぎりまで張って、放置。

夜はとても静かだった。
何度も何度もただそれだけを繰り返す。

時々竿先がぶるりと震える。
それが当たりだ。

この日の釣果は4匹。

兄貴は1匹だけだけど、
その夜一番大きなアナゴを釣り上げた。

今回は小説風に。若干解説風に、アナゴ釣りでした。

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