ふらんす堂の放課後

小さな出版社の日々つれづれを、スタッフ持ち回りで書いています♪

たそがれる資格。

2007年09月30日 | Weblog

寒い一日となりました。
ついこの間の猛烈な暑さを思うと、今日のこの寒さっていったいどうしたっていうのっていうくらい、驚きます。
おかげで風邪気味です。朝から葛根湯をわたしも飲んでます。
風邪引きさんが多くなるでしょうね。
皆さまお大事になさいませ。

「め」さん、子どもたち元気でなりよりね。
お母さんがへたばらないように気をつけてください。

今日はわたしは雨ふるなかを新宿まで映画「めがね」を観に行ってきました。
「めがね」はあの「かもめ食堂」と同じ監督です。
出演者も小林聡美、もたいまさこなど「かもめ食堂」のときと同じ顔ぶれがいて、
やはり、登場人物も多くなく、言葉も多くなく、映像が清潔で、おだやかな時間が流れていきます。
 わたしは最近映画や芝居などを観るとき、ふっと自分のこころにひっかかった言葉をできるだけ記憶するようにしています。
この「めがね」では、小林聡美ふんする女性が南の海の島にひとりで訪れます。
そして宿の主人にこう尋ねるのです。(わたしの記憶にたよってますので正確ではないかもしれません)

「この島で観光できるところはないのですか?」
「観光? この島には観光できるところなど何もないですよ」
「ええっ、それでは人はこの島になにをしに来るんですか?」
「この島にはね、みなさん、「たそがれ」に来るんですよ」
「……たそがれ?…」(絶句)

 この映画のテーマは「たそがれ」ということ?
 人生の黄昏ではなく、「なにをするでもなく、どこへいくでもなく、たそがれるということ」。淡々とした時間がながれていくだけ…。

 もたいまさこの圧倒的存在感が絶妙で面白い。
 
 まあ、けっこうなのではありませんか。
 登場人物がそれぞれちょっとなぞめいていて、なかなか味があります。
 
 いまのわたしの生活の対極にあるような、わたしは二日もいればあきてしまうかもしれないなあって、思い、「たそがるる」には十分な失格者ですね。
 
 なにゆえ「めがね」というタイトルなのでしょうか?
 それを考えながらこの映画を観るのも楽しいかもしれません。

それにしても海がきれいだった。

 
南の島にちょっと旅がしてみたくなりました。



(f) 

肌寒いじゃないの

2007年09月29日 | Weblog
ごぶさたしております。「め」です。
暑かったり寒かったり、長袖を引っ張り出したり、また引っ込めたりしています。

今週、息子の小学校でフリー授業参観というのがあって算数と生活の時間を見てきました。算数はちょうど筆算の勉強をしていて、ドリルの問題をノートして出来上がったら先生のところへ持っていってまるつけしてもらうというのをやってました。
「みんな、持ってくる時に走っちゃだめだぞ」と先生の念押しがあったにもかかわらず、ええ、走りましたよ、私のとこの坊主は。
もちろん、すっ転びましたとも。思いっきり膝を床に打ち付けて「痛いよう」とべそをかいておりました。
母の前でいいところを見せたかったのは、よく分かりました。
しかし、何というかホント、あんた先生の話はよく聞きなさいよ、と強く強く思いました。
先日も石を投げてマンションの窓を児童が割る、ということがあったので「石は絶対になげてはいけません」と先生から緊急注意があった日の翌日に、けんかで友達に石をぶつけ、夫婦で真っ青になっておわびにとんでいったばかりだし・・・。
ひやひやする一週間でした。
今日は早く寝ますです






お世話になりました!

2007年09月28日 | Weblog
こんにちは、Sです。
いま一番好きな漫画家は伊藤理佐!

さてさて、わたしは今日で、ふらんす堂を卒業することになりました。
今日もふらんす堂は忙しく、バタバタしていますので、
ここでみなさんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。

わたしは約2年お世話になりました。
面接で即決していただき、そのあとすぐにタイムカードに名前を書き込んで、
鍵までもらって「大丈夫か?!わたしがこのまま失踪したらどうするんだろう……」なんて思いながら、
次の日から出勤しました。なーつかしー。

「わからないことはなんでも聞いて」と言ってもらって、実際になんでも聞いてもOK、という稀有な職場で、
たくさんたくさんご迷惑をかけながら、今まで働かさせていただきました。
わたしは基本的にアナログ担当で、
紙を切って貼ってー糊を貼って乾かしてーみたいな作業をしていました。
後に入ってきためいちゃんはデジタル担当で、いいコンビでやれたと思っておりますうへへ。
めいちゃん、そしてカマキリさん、あとはよろしく頼んだよ!


もう少しで、「はい、ふらんす堂です」と電話に出ることもなくなるのだなぁとシミジミしています。
お昼ごはんは、今日のみなさんのお弁当は何かな~? どこで何を買ってきたのかな~?って覗くのも、
これが最後だなって思いながら食べました

2年間、本当にありがとうございました。
Fさん、月子さん、めいちゃん、カマキリさん、さん、さん、さん、みなさん、本当にお世話になりましたー!
またいつか、遊びに来ますねSでした。


きつい(T_T)

2007年09月27日 | Weblog


拷問を受けているシュレッダちゃん?
今ふらんす堂は新刊本が続々とできてきていて、発送業務がたいへん忙しい状態です。

それを身をもって訴えているかのようなシュレッダちゃん。
頭に本のカバーや帯の束を何冊分も乗せてがんばって?ます。

左のほっぺの赤い小さな点灯は「中の袋を交換して下さい」のサイン。
「んもう、いっぱいいっぱいよ!」
心の叫び?



コロ

南の海~

2007年09月26日 | Weblog
こんばんは、ケロです。
先週は、三連休と連結で5日ほど休暇を取りました。リフレッシュ!

連休の間に、伊豆の下田へまた行ってきました。
何をするというわけでもなくて、下田の水族館をもう一度見た後で海辺をぶらぶらドライブしただけだという・・・。
前にも下田は行ったのですが、前回は行けなかった半島の先端を目指してみる。
爪木崎というところは、海がきれいで絶景でした
ソフトクリームを食べつつ付近を見て回って、それから車で瀬崎という漁港へ。
漁港からは、徒歩で弁天島という小さな島へ行くことができます。



写っているのはダンナさんです。
誰もいない!そして・・・そして暑い、いやむしろ熱いっ
東京から数時間南下するだけでこんなに海のきれいなところに行けるとは素晴らしい。



自分の足を写してみました。この透明度を見よ!ってな感じですね~
海水浴シーズンではないせいか、本当にぱらぱらとしか人がいないんですよ。
水中は小さなハゼやらカニだらけで、ぽつんと来ていた家族連れの男の子たちが、夢中でカニ取りをしていました。

ちかくの港で釣りをしたら、10センチぐらいのマダイの幼魚が次々釣れてびっくりです。
マダイ子供、ルアーに超アグレッシブ・・・ちょっと動かすと、ものすごい勢いで食いついてきます。というか、水の底まで全部見えるんで、何というか釣りをしている感じがしません。そのぐらい水がきれいです。



夜釣りに行ったとある漁港にいた猫。
港にはこういう猫がたくさんいて、釣人が外道(狙ってないのに釣れた魚)をうっかり地面においておくと、あっという間にかっさらって逃げて行きます。港版サザエさん。
ここは静岡のS・・・漁港というところですが、ついでに釣人目当てのラーメン屋台がいつも来ています。チャルメラがいつも鳴っておりますよ。

帰りは修善寺のスーパー銭湯(泊まれる銭湯です。泊まらなかったですが)によって、沼津の「丸天」(高さ10センチ以上もあるかきあげが有名)にも寄って帰宅。
ここまでは楽しかったんですが、帰りの東名で事故渋滞があって2時間ぐらい待ちました・・・
皆さん安全運転でお願いします!


それでは今日はこの辺で。
また~。


ケロ@いつの間にか~海好きに~

待ち受け画面

2007年09月25日 | Weblog
携帯の待ち受け画面は何ですか!?


私は今、《Marlboro》です。
これがまたイカスやつで、


タバコの本数が、電波によって出たり引っ込んだり‥‥
おまけに、圏外になると箱の蓋を閉める‥‥
らしい 


残念ながら、
ここ最近、仙川近辺は、とても電波の入りが良く、
得にドコモは“バリ3”(子ども曰く)


友達に自慢して、薦めているわりには、
箱が閉まっているところを、まだ見たことがない 


今週末はどこかに出かけて、地下鉄にでも乗ろうかな~
些細なことだけれど、なんだかとっても楽しみ (うさ) 

フィンランド紀行 アメジスト編

2007年09月24日 | Weblog
こんばんや、月子です。
近くの中華料理屋で夕飯を食べ、ピラミッドの特番をみて
まったりしておりましたが、ふと、今日が月曜日だと気づき、
慌ててブログを書いております。
みなさん、連休は何をして過ごされましたか?

さて夏至のころに行ったフィンランド。
つい最近のように思っていたのに、もう秋分を過ぎてしまいました。
ちょっとペースを上げて書いていきませう。

ファームステイ二日目、この日はツアーの中でいちばん
予定が盛りだくさんの日でした。
この日はヤンネさんのフィアンセのヤッタさんとヴィルホパパと
白金親子の5人で行動しました。
まずは、ヴィルホパパの運転で、ルオストというフィンランドでは
ちょいと高い山に向かいます。目指すは“AMETHYST MINE”!
日本語で“アメジストは私のもの”です。
……というのはウソです、ははっ。
といいつつ、実際に到着するまでずっとそう思ってました。えへへ

いやはや、ヴィルホパパ、いつもは穏やかな笑顔をたたえていて、
ちょうど赤毛のアンに出てくるマシューみたいな感じなんですが、
いざ運転席に座ると人格が豹変するようで、サーキット状態。
広々とした森林の風景が、飛ぶように過ぎ去っていきました。
フィンランド人ってば、みんなレーサーなのね
なーんて勝手な妄想をしてみたり。うふふ。
しばらくして、道が細くなってきたので、車から降りてプチ・ハイキング。
意外と登りました。白金のご子息はもうギブアップ。
ママがおんぶすることになったので、ゆっくりゆっくり進みました。
道の脇には赤い丸いものがいっぱい



なんだと思います? ブルーベリーの花です。
このほかにも数種類のベリーの花が咲いていました。
ヤッタさんが、“これは○○で、あっちは○○”って教えてくれたんだけど、
正直、違いがよく分からなかった。もしかしたら、この写真も
なにか違うベリーの花かもしんない。違ってたらゴメンナサイ
とりあえず、いたるところにベリー系の花がいっぱいでした。
8月には実がなる、って言っていたので、今頃は収穫が終わっているのかも。

さぁ、ついにAMETHYST MINEに到着です。



岩の山がどど~んと構えています。そう、アメジスト鉱山です。
(そうそう、MINEにはそう意味もあったよ~~~)
フィンランド北部、ラップランド地方では
このアメジストがよく採れるらしい。知らんかった。
それはさておき、ここは観光用に時間を決めて開放しているらしく、
私もいってまいりました。こちら、頂上にいく途中でみた風景です。



森、森、森。観光地なのに商店街らしきものが見あたらない。
あぁ、なんというスケール。うっとりです。
そして頂上に到着。なんと、採掘体験ができる上に
一人一個まで持ち帰ることができるんだそうです。
が、しかし、世の中、そんなに甘くないです。
こちらが、私めが掘り当てた石



あはは~~~、笑ってやってください。
でも、この中にはフィンランドの思い出がいっぱい詰まってます。
なんてねぇ。次回は大物をねらうわよーーーーっ

ヤッタさんと、掘ったアメジストの見せっこしながら
失笑しつつ山を下りたのでありました。

午後はハスキー犬とトナカイさんのいるファームへ。
山の麓の駐車場で待っていたヴィルホパパと合流し、
これまた、猛スピードで移動します。

というわけで、この続きはまた来週~。(月子)
あれ? ペースがぜんぜん上がっていないですね。ははっ

「目にみえるもの」から「目にみえないもの」に 長谷川潔展

2007年09月23日 | Weblog


相変わらずの秋暑の日々が続きますね。
真夜中にこのブログを書いてます。
わたしの家を虫の音が取り囲んでいます。

きのうたまたま行った伊丹市にある美術館で長谷川潔展を見る幸運に恵まれました。
「長谷川潔展‥‥神秘なる黒と白」とあるようにその黒の諧調と深さが魅力的です。古典的銅版画技法マニエール・ノワール(黒の技法)による代表作全約70点が展示されて、おもいもかけずわたしは彼の作品を満喫とまではいかなかったのですが、(なにしろ時間がなく‥)ひとわたりふれることができたのには感動しました。
写真は彼の代表作のひとつ、「キツネとブドウ」。
フランスの詩人ラ・フォンテーヌの寓話によるものです。
この「キツネとブドウ」は、もともとは「イソップ童話」でよく知られたものであり、わたしも小さかったころに、絵本で目にしたのが最初だったかもしれません。
大学時代にラ・フォンテーヌを原文で読む機会があり、わたしの手元にはその原書があったはずなのですが、いまやどこかにいってしまい、残されているのは岩波文庫の今野一雄訳のラ・フォンテーヌの『寓話』上・下の全二巻です。

ひさしぶりに本棚から埃をはたきながら、その本をひらいてみました。
「キツネとブドウ」ありました!
なかなか味があるので、ちょっとここに書き記してみますね。


ガスコーニュ生まれのキツネが、ノルマンディ生まれだという人もいるが、
おなかがすいて、ほとんど死にそうになっていたとき、ブドウ棚の上に、
明らかに熟しきって、紫色の
皮に覆われたブドウの実を見た。
ぬかりのない奴は、喜んでそれで食事をしたかったのだろうが、
手がとどかなかったので、
「あれはまだ青すぎる。下郎の食うものだ」と言った。
愚痴をこぼすよりもましなことを言ったではないか。
(注=ガスコーニュの人はいばりや、ノルマンディの人は感情を隠す、とされている。)


どうです。むかし、イソップ童話として読んだものより、なかなか大人の皮肉が
味付けされてませんか‥。

そのラ・フォンテーヌの寓話が、画家の長谷川潔の手によって不思議な神秘的な静かさをたたえた世界へと作りかえられているように思います。
キツネの狡猾そうな目つきだけがラ・フォンテーヌの寓話の世界を引き継いでいる、そんなふうにわたしには思えたのでした。


(f)



へばるコロ?

2007年09月20日 | Weblog

東京ようやく夜は涼しくなるようになりました。

先週の連休は、近所でお祭りがありました。
〈わっしょい、わっしょい〉
午前中から家のすぐそばを子供の神輿が通っていきました。

私は窓から覗くだけで終了。
どうやら最寄り駅付近でもイベントらしきものがあったらしいのですが…。

お買い物に出かけようなどと思いつつ、気づけば一時間も昼寝してしまったり。
昼間に一時間は私にとっては記録かも?いつもたいてい30分以内には起きてしまうので。

夏の疲れ…ですかね。


ある意味有意義な?休日でした。

コロ

フィンランド紀行 白夜編

2007年09月17日 | Weblog
こんばんや、月子です。今日も暑かったですねぇ。
今日は一日、クーラーの効いた部屋にとじこもって
子どもの運動会の旗を作っていました。3時間かかりました。
ほら、子どものころって○○レンジャーとか好きじゃないですかぁ。
最近、合体ロボットが定番になっているんですが、
それを描けというではないですか。
はじめは激しく断ったんだけど、大人げないかな、と思い、
描くことにしました。ムダに細部にこだわってしまって、
気がついたら夕方でした。
あぁ、せっかくの休日がぁ~~~~ と思う一方で
子どもがむっちゃ喜んでくれたから、まんざらでもなかったり。
はぁ、親ってヤツは……。

というわけで、今日は精根尽き果てていまして、
フィンランド紀行は、この写真だけで。せっかくだから特大サイズ



真夜中の太陽です。夏至の前日。
眠れなくて外に出たときにみた風景です。
そう、これこれ、これが見たかったんだよ、私。
ほんとに沈まなかったよ。

すっかり心奪われて、ぼーっと見入ってしまいました。

と、そのとき、後ろから“Hello”と声を掛けられたので、
振り返ったら、腰にタオルを巻いただけの男の人がっ

なんでなんで????あっ、ここサウナ小屋だったのねっ!ショック
次の日に分かった話ですが、夜中にファームにやってきた
素泊まりのライダーさんがサウナに入っていたのでありました。
そういえば、さっきバイクの音が聞こえたような聞こえなかったような。

もう、とにかく素で叫びましたよ、“すんまへんでしたぁぁぁあっ”って。
もち、日本語で。んなときに英語が出てくるかいなぁっ!
てゆーか、向こうもいささか困っただろうよ、
サウナから出て湖に入ろうとしたら、私が突っ立っているんだもんねぇ。

何かに追われているかのごとく、いそいでと宿泊棟にもどったら、
おそらくライダーの連れと思われる男性が、これまたパンツ一枚で
廊下を歩いていて、“Good night”(←ウインク付き)と言いながら
部屋に入っていきました。
……えーっと、なんか、もー、寝ろっていうことね・・・

そんなこんなで、まか不思議な夜が、更けることなく
過ぎ去っていったのでありました。(月子)