11月の国立城山公園の風景は、沢山の木々がありとあらゆる実をつけていました。
木はその季節になると花が咲き、そして実がなるのだということを、この城山の木々たちは、私にあらためて教えてくれています。
今回は、その中でほんのいくつか写真にとってみました。
まずはわたしたちもよく目にするものから。
石榴です。たったひとつ残っていたものです。
「木守柿ではなくて、木守石榴ね」と誰かが言いました。
柚子。 ひとつ欲しい……
この下にはきれいな小流れがあり、すこし前には、みぞそばが沢山の花をつけていました。
夏蜜柑かしら? ウーン、夏蜜柑って夏のものじゃなかった?
でもとても美味しそう。
薄紫の花を咲かせていたやぶ蘭の実です。
ピンボケでした。
ちょっと龍の玉みたいですが、ちがいます。
この次に来る時はきっと龍の玉を見ることができるでしょう。
これは何だと思います?
「しろだもの実」なんだそうです。
赤くても「しろだも」と言います。私は、はじめて知りました。
じつは「しろだもの花」も同時に咲いていて、誰かが持っていて、見せてもらいました。
こちらは、ちゃんとオフホワイトの色をしていました。
あの「まゆみの実」です。
可愛いでしょう。こんなにチャーミングなのですから、俳句によく詠まれるはずですね。
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫
こころいま旅に飢えゑをり檀の実 福田甲子雄
わたしたちが今よく目にするピラカンサもどっさりありました。
何と言っても強烈な赤です。
ほかにも沢山の木の実がありましたが、こんな風に、実沢山の城山にも冬は始まりつつあります。
山茶花の白がとりわけきれいでした。
そうして、柊の花も満開です。
大分虫に食われていて、ちょっと痛々しい感じでした。
私は、はじめて柊の花を意識しました。
柊の花一本の香かな 高野素十
そうして、いよいよ枯蟷螂。
10月には大変元気で、こちらに向かって鎌を振り立てて、威嚇していた蟷螂が、じっと動かなくなって、もはや精気をなくし、まさに枯れていこうとしています。この蟷螂は目ばかりが緑色で、かすかにまだ生きていることを知らせているようだと、誰かが言ってました。
かまきりのをはりのこゑを聞きにけり 今井杏太郎
12月の城山はきっとますます枯れをつくしていることでしょう。
(f)
木はその季節になると花が咲き、そして実がなるのだということを、この城山の木々たちは、私にあらためて教えてくれています。
今回は、その中でほんのいくつか写真にとってみました。
まずはわたしたちもよく目にするものから。
石榴です。たったひとつ残っていたものです。
「木守柿ではなくて、木守石榴ね」と誰かが言いました。
柚子。 ひとつ欲しい……
この下にはきれいな小流れがあり、すこし前には、みぞそばが沢山の花をつけていました。
夏蜜柑かしら? ウーン、夏蜜柑って夏のものじゃなかった?
でもとても美味しそう。
薄紫の花を咲かせていたやぶ蘭の実です。
ピンボケでした。
ちょっと龍の玉みたいですが、ちがいます。
この次に来る時はきっと龍の玉を見ることができるでしょう。
これは何だと思います?
「しろだもの実」なんだそうです。
赤くても「しろだも」と言います。私は、はじめて知りました。
じつは「しろだもの花」も同時に咲いていて、誰かが持っていて、見せてもらいました。
こちらは、ちゃんとオフホワイトの色をしていました。
あの「まゆみの実」です。
可愛いでしょう。こんなにチャーミングなのですから、俳句によく詠まれるはずですね。
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫
こころいま旅に飢えゑをり檀の実 福田甲子雄
わたしたちが今よく目にするピラカンサもどっさりありました。
何と言っても強烈な赤です。
ほかにも沢山の木の実がありましたが、こんな風に、実沢山の城山にも冬は始まりつつあります。
山茶花の白がとりわけきれいでした。
そうして、柊の花も満開です。
大分虫に食われていて、ちょっと痛々しい感じでした。
私は、はじめて柊の花を意識しました。
柊の花一本の香かな 高野素十
そうして、いよいよ枯蟷螂。
10月には大変元気で、こちらに向かって鎌を振り立てて、威嚇していた蟷螂が、じっと動かなくなって、もはや精気をなくし、まさに枯れていこうとしています。この蟷螂は目ばかりが緑色で、かすかにまだ生きていることを知らせているようだと、誰かが言ってました。
かまきりのをはりのこゑを聞きにけり 今井杏太郎
12月の城山はきっとますます枯れをつくしていることでしょう。
(f)