Fuji Filmの2焦点切り替え式プログラムEEハーフサイズ機「Twing TW-3」
ワイド側23mmと3倍望遠69mm.ストロボは自動でポップアップ.発光は
自動制御で発光禁止モードは近接撮影時以外ではない.TVモードで50cmの
近接撮影に.その場合のみ発光禁止で速度は1/30秒固定に.ピントの調節は
ゾーンフォーカス.連写モードもある.フィルム装填時にすべて巻き上がる
プレワインディング方式.露光予防に.電気的な動作は内蔵電池で.劣化を
したらメーカーでの有償交換になるらしい.何故そんな面倒な仕組みを?
試写の結果は、それほど期待をしていなかったが、それなりによく写っていた.
高感度フィルム=ISO800の使い方を私はよく理解していないようで,効果的
な撮影が出来ていない印象.通常の撮影ではストロボ発光禁止にできない仕様
だから高感度なら発光しないことが多いのではと考えて.だが室内での撮影中
ではわずかにうす暗いだけで頻繁にストロボが光ってしまった.これでは実際
に使いものにはならない.私も含めストロボ光を好まない人も多いから.また
モルト劣化で露光の心配もあったが、フィルムの装填後に黒いテープで目張り
をしてみた.もちろんそれは気休めに過ぎないが.わずかな隙間があれば光は
侵入するのだから.それは杞憂だったらしく,遮光は今のところ問題なさそう.
そして近接撮影時以外でも操作がけっこう煩雑で、必要時に同時に押したまま
でシャッターを切るような仕組みの機能ボタンが多い.おもしろそうなカメラ
ゆえ興味があり入手した機種だが,なんともいえず奇妙な操作感に不可思議な
ボディデザイン.たぶん好きにはなれそうにない.もう使うこともないはず.
Fuji Twing TW-3
●形式:35mmハーフサイズ フィルムコンパクトカメラ
●シャッター:電子制御レンズシャッター ツインタイプ
●シャッタースピード:F8 1/30~F16 1/500秒
●レンズ:Fujinon23mm/F8 Fujinon69mm/F8
●撮影距離:広角=パンフォーカス 1m~∞ 近接撮影可能0.5~1m
望遠=3点ゾーンフォーカス
●フイルム感度:自動セット~DX方式 ISO100~1600
●ストロボ:自動発光のみ
TVモード=近接撮影~ストロボ発光禁止=1/30秒固定
●フィルム装填:自動~プレワインディング機構
フィルム巻き上げ自動 フィルム巻き戻し不要
●電源:内蔵リチウム電池~メーカーで有償交換 ●発売:1985年