フジカ～現富士フィルムのハーフサイズカメラ「Fujica Half」～そのほぼ
動作品をオークションで入手．いつものようにかなり安価に．セルタイマー
機能のみに不具合が．普通の撮影自体には、まったく問題がない個体らしい．
なかなかいいボディデザインだと感じる．微妙で女性的なカーブも素敵だと．
露出計は精度が不明だが、それほど劣化していない印象．マニュアル撮影が
可能なので露出計の具合が悪い場合でもとくに不安はないはず．フジカ初の
ハーフサイズ機種だ．ネットでも評判のいいカメラで．写りもいいらしい．
レンズは Fujinon28mm/F2.8．EE露出はセレン光電池によるプログラム式．
マニュアル操作も可能．シャッター速度は B,1/30,1/60,1/125,1/300秒．
フラッシュ時には1/30 X接点．絞りは f/2.8,4,5.6,8.11,16,22．Auto時
にはシャッター速度と対応する絞りは被写体の明るさに応じて自動的に決定。
1/300秒は1/250秒に変化．焦点調節はゾーンフォーカスで、∞から0.6m．
P.約80cm=ポートレートとG.3m=グループのマークにクリックストップ付．
ファインダーは逆ガリレイ式ブライトフレーム．露光値目盛指針と露光不足
警告マークが表示される．フィルム感度設定はASA10～200．フィルム送り
はレバー巻き上げ、クランク巻き戻し．フィルムカウンターは順算式で裏蓋
開閉時に自動で復元する． この一台で，フルオートと絞り優先オートとフル
マニュアル操作を楽しむことが出来るという優れたカメラ．発売は1963年．
届いたカメラの動作の確認を．セルフタイマーに不具合があるということは
オークションの説明で事前に知っていたのでとくに問題はない．だが露出計
の精度が３段ほどアンダーぎみで，フィルム感度の変更などでも対応が困難
に思える．オートでは撮影しないほうがよさそうな個体だった．マニュアル
での撮影が可能な機種なので，このまま使おうかと思う．それもストロボ用
の変則的な1/30秒固定などではなく，このFujica Halfはシャッター速度と
絞りを自由に選ぶことが出来る．完全なフルマニュアルの操作も可能なのだ．
なんだか一眼レフカメラを扱っているような気分にもなれる，本格的な操作
のハーフサイズ．コンパクトなボディながらずっしりと重量感もある．いい
意味でアンバランスな使い心地も楽しめる．あんがい面白そうなカメラだ．