blueな日々

( Art で逢いましょう)

個性的でもある~Ricoh Ricolet:Zone Focus,maintenance

2014年07月06日 | ●Camera:Zone Forcus
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入手後しばらくは不動品だった.シャッターがチャージされない、切れない.
レンズには汚れが.ピントリングが固着.そんなかわいそうな状態.しかし、
いろいろと各部を触っているうちに、なんだか修理ができそうな雰囲気に….

徐々にわずかでも動きはじめて、なんとかなりそうな….ネットで修理など
の情報を探すが、希少種ゆえかほとんど見つからない.仕方がないので私の
独断で思い切って分解を.だがそれは意外に簡単だった….レンズをボディ
から外す.すると簡素な作りのチャージやシャッター用の2本の長い突起が.
それらの本来あるべき位置を試行錯誤するうちに、ふいにチャージができて、
シャッターも切れるように.だが動作は不安定で、巻き上げ操作の途中なの
にシャッターが切れてしまう事態にも.正常な時も.…わずかなレンズ内の
汚れを拭き取って、ピントリングの微小なねじ3本を外すと、内部のたぶん
焦点調節のロック~レンズが外れないための?、を兼ねたやや大きめのねじ
状の部品が斜めに曲がっていた.まっすぐに直してからピントリングを装着
し直せば、その固着していたピントリングが正常に回転しはじめた.最接近
撮影時 3feetあたりから無限遠までスムーズに動くように.素人作業なので
ピントが果たして合うのか不安ではあるが、とりあえず操作が可能になった.

私の実感では、まさに奇跡的な出来事.希少種のカメラを修理してしまった.
いつの間にか動くように.そして不安定だった、シャッターのチャージから
巻き上げまでの一連の動作が、いつの間にか、なんの問題もなく行えるよう
になっていた.各部が収まるべき場所に落ち着いて連動して機能しはじめた.
そんな印象.レンズもファインダーの内部もきれいになって、操作に問題は
なさそう.違和感なく試写も行えそうだ.私は非常にうれしい.幸運か?


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動作未確認.ジャンク扱いの個体.500円+送料で千円ほどで入手した個体.
6月上旬に大阪のリサイクルショップから発送されて.リコー初の 35mm
レンズシャッター機種がこの「Ricolet」らしい.かなりシンプルな構造に
も思える.操作性もいい.写りがよけれな常用カメラになるはず.ボディの
デザインが、私はかなり好きなのだ.落ち着きや品があり個性的でもある.


Ricoh Ricolet
 ●フィルムシステム:35mmパトローネ入りフィルム(135)
 ●画面サイズ:24×36mm ●フォーカス:目測 前玉回転 
 ●レンズ:Ricoh Anastigmat 45mm/F3.5 3群3枚構成(富岡光学製)
 ●シャッター:リケン B.1.1/25.1/50.1/100秒
 ●ファインダー:透視式
 ●フィルム送り:ノブ巻き上げ ノブ巻き戻し
 ●サイズ:140×78×67mm 580g
 ●当時価格:8300円 ●発売:1953年
 *特徴:標準的なカメラスタイルの35mmレンズシャッターだが、
  初めてのセルフコッキング~フィルム巻き上げ時にシャッターが
  自動的にセットされる機構が組み込まれた.それは自社製でこの
  時代は高級機の証でもあった.リコーは35mmレンズシャッター
  機種市場から遅れていが、非常によく出来たカメラに仕上がって
  いると思う.使ってみてわかるが、全ての動作が非常にスムーズ.
  中古市場ではあまり見ることはないのだが値段もやすいので一度
  使ってみる価値のあるカメラである.(RicohのHPより)


各部の機能が正常に復帰したので、外観などもきれいに.錆とり用クリーム
~ピッカールで全体の汚れなどを拭き取る.なかば剥がれてしまった装飾の
黒い革張りの部分には、最近入手したつや消しの黒インクで塗装を.レンズ
先端にはサイズが近いUVのフィルターを万能ボンドで接着.保護を兼ねて.
これは以後常にこのままの状態で装着したままに.つり革用のアイレットが
ボディにはないので、革製のケースを使うことに.本体にも傷がつかないし.




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