愛はお金で買えますか？

ここ数日世間を騒がせているのがライブドアショック
自家用ジェット機で高級リゾート地へ行き豪遊、何千億というお金をどんどん稼ぎ出して時代の寵児なんて言われたこともありましたが。
彼の持論は「お金があれば何でも出来る」
確かにお金があれば事業も興せるし、豪邸にも住める。
遊びだって、庶民には想像付かないくらい贅沢が出来るでしょう。
「金に寄ってくる女は嫌い」という発言をしたことがありましたが、
思うに彼は自分で札束を見せびらかしていたような気がしないでもないです。

昔、「幸福の条件」って映画がありましたね。
ある若夫婦がカジノで遊んでいると、富豪の渋いおじさまがやって来て
「百万ドルで奥さんと一夜を共にしたい」って不埒な事を言うわけ。
若夫婦は最初、腹を立てたんだけど、お金がとても必要だったし
お互いの愛を信じていれば....って、その申し出を受けちゃうんですね

なんだかな～確かにお金は大切だけど、それでいいのかなぁ。
それに腹が立つのはお金持ちのお金の遣い方
昔は孤児院に寄附したり、才能はあるけれどお金がない画家や
小説化の卵のスポンサーになってあげたりっていう“足ながおじさん”
（もしくはおばさん）がいたみたいだけれど。
今もそんな人がいるのかもしれないけれど、聞こえてくるのは
むかッ腹が立つ話ばかり。
知人で女優さんを目指して小さな劇団で頑張っている人が
いたんだけれど、ある日「アナタが女優になれるように応援したい」と
申し出てきた男の人がいたそうな。
もちろん彼女は警戒して最初は断ったらしいのですが
「僕は純粋にアナタを応援したい」と言い続けられ。
劇場のチケットも彼がたくさん買ってくれて。
「頑張ろう」と思った矢先、「愛人になって欲しい」と口説かれたそうです。
は？純粋に応援したいって、どういうことだったの？
断ったら彼は豹変。結局チケット代を彼に払うために
昼夜働いて。（後々トラブルになったら困るので彼女が
なんとしてでも支払うって約束したみたい）
女優の夢を諦めて実家に戻ってしまったんです。
その男の人はちょっとした有名人でお金持ちで。
夢を追いかけている人の情熱につけこんで、お金の力で
なんとかしようなんて....
こんな話、珍しいことではないだろうけれど、やられたほうは
心の傷になるよね

立場は全然違うけれど、困っている子どもたちに寄附したからって
誰も「恩返ししろ」なんて言わないでしょう
その男の人がやった行為は、子どもたちに恩を着せるのと同じ事
のような気がしました。
お金は有難いものだけれど、もっと大切に、人が喜ぶために
遣って欲しいです。