無事帰還致しました。
これで、新年のスタートです。
ほんとの事言うと、正月明けの慣例が大嫌いなんです。
〝慣例〟とか〝当たり前〟とか〝常識〟とか聞くと、無視したり壊したくなる、ほんと、何時まで経っても困った天邪鬼なんです。
そんな3号の正月の息抜きが、今回の下北行き。
しかも 嬉しい事に、天気は、荒れ模様!
なので、長靴持参で出発いたしました。
往路の乗り物は、〝寝台特急あけぼの〟のB寝台。
新青森で下車して、リゾートあすなろ下北号で大湊までの鉄路でした。(上野地下道のオブジェ)
今回であけぼのに乗るのは2回目なんですが、寝台列車っていうのはテンションが上がります。
今回は、乗車早々に用意された浴衣に着替え、仁王立ちで通路側の窓に立ち出発を待ちました。
出発後、1号はDS、3号は晩酌です。
酒が進むにつれ、上段家族の御主人さんと長男で鉄ヲタの少年、隣の撮り鉄の方々とも会話が進み、3号理想の環境が出来上がりました。 3号が見知らぬ人と話すのが新鮮だったのか、1号の反応は興味深いもので、安心したのか、表情が柔らかくなったばかりか、のびのびと過ごしていました。 やはり、個室にしなくて正解だったようです。
<!-- あけぼの日本海側 -->
翌朝、大館で花膳さん鳥めし弁当の出前を受け取り、早くから起き出して空腹だった胃袋に詰め込みました。
3号は完食、1号は、ご飯を半分残し、鳥だけ完食。
(ご飯だけでも美味しい)
さて、新青森が近付き、昨夜縁付いた方々に別れを告げ、新しく出来た新青森駅で下車しました。
初めて知りましたが、東北函館フリー切符の往路切符は、改札を出ると無効になるんですね。
自由に途中下車できるのは復路の切符で可能になるんですが、いまいち良く判りません。
JRにとって、そういう風にしなきゃいけない、なにか意味が有るんしょうか?
4~50分程駅でブラブラして、若干遅れ気味の列車を、ホーム上の待合室は満員状態だったので、寒い寒いホームで待ち、やっと来たあすなろに乗り込みました。
乗り込むと、真新しい匂いがしていました。
シートの前後間隔は、かなり広め。
残念なのは、座面の短さでしょうか。
リゾートあすなろ下北号は、野辺地駅で進行方向が変わります。
なので、シートの向きを変える必要があるんですね。
で、青森駅から野辺地までは、A席が海側の窓側になり、野辺地から大湊までは、D席が海側の窓側になります。
大湊線の砂浜を走っているような景色を見たいなら、D席を押さえることをお勧めいたします。
大湊到着後、レンタカーを借り、下風呂への途中に在る石神温泉を目指すんですが、到着してみると、助手席の1号は熟睡。
可哀想なので、奥薬研温泉を目指す事にしました。
〝龍神の湯〟の大体の場所は判りましたが、お腹が空いている事もあり、〝夫婦かっぱの湯〟で入浴としました。
「寒くて入れるか判んないから、お金は入ってからで良いから・・・」
と、通していただき、当然入浴。
入浴後、「この寒いのに、偉いなぁ」と、1号は無料になってしまいました。
気分を良くした3号、楽しみにしていた〝イカスミラーメン〟を美味しく戴き、駐車場で1号に雪遊びをさせていたら、おじさんが出てきて、
「風邪ひくから、もう一度入ってきな」との言葉。
遠慮しながら3号もお風呂を頂戴し、最敬礼で夫婦かっぱの湯をあとにしたんですが、僅か200円で2回も入浴してしまいました。
下北半島の温泉全般に言えることなんですが、お湯の力強さに反比例して、入浴料が安いところが下北の人の心を表しているようで、3号がこの土地に惹かれる理由かもしれません。
我が家のような気分の〝まるほん旅館〟に到着し、窓からの景色を眺め、下風呂に居ることを実感。
女将さんの「今回は、風邪大丈夫?」の言葉に「大丈夫」と答えてみたものの、
女将さんが出て行ってから、自分の身体を確認してみると、昨年と同じ、脳が揺られている感覚。
どおも3号には、12時間列車に揺られ続けるのは、身体に合わないみたい・・・
ただ、去年と違っているのは、食欲が有るということ。
思い込みにより、「小学1年生の1号の食事は大人と同じにする」という暴挙を行い大人2人分のお膳が並んでいるにも拘らず、あまり食べない1号の分まで箸を付けていました。
「脳の揺れは揺れ、胃袋は胃袋」と、巧く別けられるようになったみたいです。
鮟鱇は2人からという事なので遠慮していたのですが、お料理は気を利かせてくれて鮟鱇を出して頂きました。
今回は、カメラより箸が先に動いていたので、写真は有りません。
翌朝。
何時もより早い朝食を済ませ、車に乗り込み、いざ、下北の温泉巡りへ出発です。
最初に目指すは、大間崎。
寒風が吹き荒ぶ中、写真を撮って退却。
公衆トイレが封鎖されているのが辛い所。
〝海峡保養センター〟を通過して〝養老センター〟に到着。
排水栓のトラブルなのか、お湯が一杯にならないらしく、皆の頭に「?」マーク。
そんな養老センターを背中に、次の目的地は〝ふれあい温泉川内〟です。(佐井村 願掛岩)
途中、NV-U35の案内通りに行って道路封鎖中の憂き目に会いながら、仏ヶ浦を見下ろす展望台で、退屈顔で過ごしている1号への御褒美として雪遊び時間にしました。
防水ズボンと長靴を履いたんですが、深い雪には無駄なようで、靴下はびしょ濡れ。
それでも遊んでいる1号に敬意を払いながら、見つけたウサギの足跡の解説して一緒に足跡を追いました。
川内までは長い道のり。
↓ 発見も有りました。
高原の牧場のようで、冬場は下りるのか、何処も留守のよう。
スノーシューとかクロスカントリースキーを履いて、遊べそうな場所が、人の足跡がないまま広がっています。 ここの夏は、爽やかかもしれません。(川内湖)
ふれあい温泉川内も、中々の温泉でした。
残念なのが、食事が出来る施設は、この時期休みが多いんです。
なので、お腹が空いたままの移動になってしまいます。
今回ラッキーだったのが、下北ワインのサンマモルワイナリーに寄れた事。サンマルモルワイナリー
「冬場は、不定期で休み」だそうです。
で、下北ワインRyoセレクションピノ・ノワール2008 を購入。
これは、留守番の2号へのお土産になりました。
陸奥湾に面した吹雪の国道338号線を脇野沢まで走り、〝焼き干しラーメン〟の店が見つけられず昼食を菓子パンで済ませ、むつ市内のかっぱ寿司で夕食となりました。
今回お目当てのお店が休み。
車から降り、他の店を鼻で探す事もせず、夕食が、何処にでも在る かっぱ寿司・・・正直、反省。
で、旅館に帰り、風呂に入り、晩酌です。
日本酒のお供として、女将さんから、去年美味しかったイカの塩辛のプレゼント。
で、1号の外へ呑みに出る許可がでず、家酒ならぬ宿酒となるわけですが、3本も飲んでしまいました。
最終日、朝風呂に入り髭を剃り、朝食を済ませ宿を後にします。
強い風が吹き、雪が舞う中、大湊の駅を目指すんですが、これが良い具合の荒れ模様。
でも、その荒れ模様も、海沿いだけ。
石神温泉に着いてみると、晴れ模様に変わっていました。
なので、初日に入れなかった石神温泉プレジャーランド石神温泉に入浴。
館内は、嫌でも演歌が聴け、湯は、塩気が強いお湯でした。 ← こういう風景が見えるロケーションに建っています。
何処のお風呂でも同じなんですが、1号の目の高さに、ちょうど3号の古くからの息子が見えるんですが、人前でも平気で色の事まで言われ、挙句、後ろに回って、割って見ようとするんですから、恥ずかしいったらありゃしない・・・
大湊駅でレンタカーを返し、中途半端な時間を駅の待合室で待ったんですが、宿で言われたとおり、風が強いので列車が遅れ気味。 約30分の遅れとなり、しかも新青森の手前の青森までの運行になり、青森で乗り換えとなりました。
3号は、予備時間をとって1時間以上新幹線をずらしていたので平気でしたが、きっちきちの時間で切符を手配していた人は、結構慌てたみたいで新幹線まで走っていました。
リゾートあすなろ下北号では、大湊~陸奥横浜までの区間、〝ほっかむり行商隊〟の方々が乗り込み、彼等限定の商品を売りにくるんですが、行きは荷物になるので買わなかった、
とぉっても美味すぃ東通村のビーフジャーキーと、
風間浦村の干したこを買ったら、
横浜町の菜の花の種をおまけしてくれました。
新青森で買った駅弁は、大漁弁当と対決弁当。
こんな感じの中身。
で、売店で、お決まりのニンニク七味とキャラメル。
地元の駅に到着し家への道を歩いている時の1号、嬉しいのか笑顔でスキップ。
ついでに3号、
大湊の駅を発つ時、初めて熱くなった目頭も、すっかり冷めていました。
帰って来ての感想ですが、やっぱ冬の青森は魅力的です。
そりゃ、お店が開いていないとか通行止めとかあって不便ですよ。
でも、空いている温泉が好きな3号にとって、この季節は楽園のようなものなんです。
たどり着くまでに半日以上掛かるのも、秘境感が在って嬉しい事。
今回、下北の温泉を数箇所廻ってみて、下風呂の良さを思い知ったのも良い経験になりました。
下風呂の湯は、凍りついた魂だって優しく癒してくれる湯なんです。
だから、様々な事情を抱えた人にこそ、冬に入ってみて欲しい温泉なんですね。
こんな思いを持ちながら、大湯付近を雪かきしていた漁師さんとの会話で、
「こんな寒い時に来ないで、夏に来て、磯に出て色々捕ったらいい」
との言葉を聞いて、思わず春先に食べたウニを思い出し
「次は、夏! 絶対、夏!」
と、決めてしまった3号も、居るには居るんですがね・・・・
なにはともあれ、女将さん、お世話になりました。
頂いたウニの塩漬け、お酒と御飯に、ヤバイ位合ってます。
ありがとうございました。
あぁ・・・そうだ。
家を出てから帰るまで、1号との会話の内容は、ほぼポケモンの話題で占められていた事は言うに及びませんが、なんと、大湊から上野まで、1号は、ずーーーーーーーっと、DSでポケモンを遊んでいました。
任天堂、恐るべし!
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