2021年春先から,デスクトップ環境として,M1 Mac miniを使っていた.Windows10自作マシンはあるのだが,主に使うのはMac miniで十分で,Windowsは本当に必要な作業だけするようになっていた.
Mac mini(M1)との生活
ただ,このminiは吊るしで買ったので,メモリ8GBSSD512GBという構成で,たまにActive Monitorのメモリが真っ赤になっているのを見て,やっぱ16GBにしとけばなーと感じていた.動画編集もしないし,ゲームもしないが,色々起動しっぱなしで使うと,そういうこともある.ただ,この構成で,どうしようもないというわけではなく,十分に使える能力はある.だから,秋の発表で,新なM1後継チップが出て,面白そうなら新機種も,と考えていた.
PRO/MAXの発表
正直いらん,と思った.ノートに電力馬鹿ぐいするチップはいらん.それは,以前調子にのってNvidiaのチップが乗ったMacbook Proを購入したときに感じたことだ.購入したときは,これで最強! ゲームもバリバリできるしな! と思っていたが,実際バッテリー運用で,GPUぶん回したら,甲高いファン音が部屋中に鳴り響き,キーボードは熱々になり,バッテリーも2時間も保たなかった.初めはあまりの騒音にMacbookのファンの音だとわからなかったくらいだ(事実).さらにはバッテリーを保たせるために,手動でGPUを切り変えるアプリを常駐して運用する始末.なにこれ? こんなんなら据置きでいいじゃん,それが僕の結論だった.今でもその気持ちは変わらない.
数ヶ月Mac miniを使ってきて,自分の用途でのM1の演算能力の問題なさは実感している.この能力でバッテリーが保つ,というなら,発売から1年たった今でも,Airが断然魅力的になる.PRO/MAXがいらない子と判断できた今では,僕にとってはAirこそが輝ける星だ.メモリ16GBとSSDがもっとあれば,本当にノートだけでいい,というパソコン環境が手にはいるかもしれない,そう思ったのだ.
そしてAirへ
注文してしまった.M1 Airの最大盛りだ.と言っても知れているが…….メモリ16GB/SSD2TBこれで230,780円,新PRO14inchの入口価格である.ガジェット系Tuberは,PRO/MAXを勧めている輩が多い.同じ価格なら,新しい14inchを! ということのようだが,同じ値段で重くてSSD512GBでバッテリー保ち悪い機種を選択する理由はない.GPU能力なら,自作機のRTX3080で十分である.
数十年夢見たDynabookの理想郷がここに
2週間ほど使ってみた感想は,まさにそれだ.バッテリーの保ちは半端じゃない.本当に1日使いたおしても保つ.夜寝るときに充電しておけば,それでいい.1時間半でフルチャージだ.これiPadですか? だから,出掛けにアダプターやUSB-Cケーブルも持って行く必要はない.スリープ状態で会社に持って行き,しばらくAirを開かないこともある.朝8時にUSBから切り離して会社に持っていったAir,14時に開いてみるとまだバッテリー100%のままだ.何これ? 電力消費が極限まで低いんだろう.
それなのに,動作速度に不満がない.Airの前に持ち歩いていたMacbook12は,軽くてオシャレだが,ことあるごとにカクカクしてストレスが多かった.M1 Airにそのようなことはない.まさにゲームチェンジャー,発売から1年たっていて,OSはMontereyにアップデートしているのに,全く動作に不安がない.
え,これM2とか次機種とかいらんのじゃない? ここまでバランスの取れた機種を,次にうまく改良できますか,Appleさん?
アラン・ケイが思い描いたDynabookが初めて具現化したのかもしれない.
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