俺の琴線

心に響いたもの、それがどんなものであっても...

ノベルゲーム考察4 -Air

2005-08-26 01:36:01 | GAME


Leaf系もWhite Album以降触手が伸びるものもなく、もうLeafもいいかと思っていた。いや、マジカル・アンティークは骨董店経営ゲームとしては面白かった。キャラクターも変な嫌みが無く良かったし、音楽は飛び抜けて良い。
こみっく・パーティというものもあったが,ああいうキツイ設定のゲームに俺の触手が伸びるはずもない。ただ,これも音楽は良かった。

それはさておき、ノベルゲームというジャンルも廃れていくのかなんて思っていたりしたのだが、この頃友人から勧められたのが、Kanonだ。しかし、このキャラクターが気に喰わずに放り出してあった。「こんな眼のでかいキモイキャラクターのゲームなんかやる気にならん!」というのが、その時の本音だった。

そして、その後に勧められたのがAirだった。このゲームはKanonと同じ「いたる絵」なのだが、絵柄としてはKanonほど強烈なクセは無くなっており、導入への障害は低くなっていた。しかし....あまりにも前半部がつまらない。ワケのわからない口癖を喋るヒロインとおぼしきキャラクターと、何もおこらない日常。何度も投げ出しそうになった、いや投げ出した。
俺:「つまらん会話ばっかり続くし,出てくる女が変な口癖で気持ち悪い」
友:「いや、とにかく3人シナリオを終わらせて,隠しシナリオに進んでから判断してくれ」
俺:「やっぱり耐えられん!あの”がおー”とかいう口癖なんとかしてくれ」
友:「いや、とにかく...」
といった問答を繰り返しながらなんとかプレイしたのだ。その結果...

「みすずちーん、なんでじゃー!!」(泣)


シナリオと音楽にがっちりヤラレタ。制作者のねらい通りはめられたわけだ。まさか、自分がゲームで泣くとは思わなかった。その頃は、これが泣きゲーとまで言われるジャンルを構成しているものだとも知らなかったし。ジーンとすることはあっても、モニタを見て涙を流すなんて……。

内容については、もう散々そこら中で書かれているので、なにも言うことはない。俺にとってはLeaf が面白いノベルゲームを作ってくれなくなり、お先真っ暗だった状況に差し込んだ、まばゆい光だった。



そして、その時に一つ感じたのは、これだけ面白いシナリオのゲームを「18禁」という世間の目から見れば怪しげなカテゴリーに入れておいて良いのか?ということだ。Leaf系のノベルゲームの場合、同じ18禁ゲームといっても、より描写はどきつく、俺が持っていた18禁ゲームというイメージの範疇から出てはいなかった。しかし、このAirはそういったシーンが少しあるだけという非常にあっさりとしたものだ。泣かされたというのもあるが、18禁ゲームといっても、こういう作り方があるんだという衝撃も大きかった。
もっとも、その後家庭用機種移植やPC用全年齢版の発売に伴い、そういったまどろっこしい部分も解消されていくのだが。

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AIR 全年齢対象版
AIR 全年齢対象版


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