中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第4日目(4):映画のロケ地へ

2014年02月02日 09時18分13秒 | ニュージーランド:ルアペフ・タラナキ

                   <ロードオブザリングのロケ現場>

[復刻版]
  ルアペフ山・タラナキ山登頂記:第4日目(4):映画のロケ地へ

                 (山旅スクール5期同窓生)
        2006年1月27日(金)~2月4日(土)


第3日目;2006年1月30日(月
) 

ロードオブザリングのロケ地

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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7c34cf1ce65eeee00cc357adbdce2b1b

<ルート地図>
  


<ロードオブザリングのロケ地>

■リフト終点から歩き出す
 ルアペフ山の登頂に成功した私達は,リフトを乗り継いで,16時02分に下のリフト乗降場に到着する.
 リフトが下るにつれて,気温が高くなり,天候も回復してくる.そして,私達がリフトを降りたことには,快い天候に変わっている.
 ガイド頭が,私達を,映画,ロードオブザリングの撮影場所に案内するという.私はこの映画を見ていないので,撮影現場と言われても,正直なところ,あまり興味が湧いてこない.むしろ,有り体に言えば面倒くさくさえある.もう,私達はルアペフ山の登頂に成功したので,余計なことはせずに,早くホテルへ戻って,昼寝をしたい.
 しかし,せっかくのガイドさんのご厚意なので,快く従うことにした.
 私たちは,リフトの乗降場を降りてから右側,つまり東側に見える小高い鞍部を目指して歩き出す.ザックは乗降場近くの片隅に置いて,身軽になる.

<ガイド頭のアレンさん>

足許がゾクゾクする怖い断崖
 辺りはルアペフ山の山裾が北から南に向かって下る大きなスロープである.私達が歩いている道路より小高いところに建物が何軒か建っている.どうやらスキー客相手のホテルのようである.
 歩き始めて10分ほどで溶岩の岩壁の下に到着する.ガイドの説明によると,ここがロードオブザリングを撮影したときに,主人公の×××(名前を聞いた途端に忘れた)が,何かをしたところ(これも聞いた途端に忘れた)だと説明する.
 映画を見ていない私には何のことかチンプンカンプンで,サッパリ分からない.
 私は皆から少し離れたところで,辺りの写真を撮ったりスケッチしたりしながら皆さんが撮影現場から戻ってくるのを待っている.

<ロードオブザリングのロケ現場>


<荒々しい岩稜と屹立した岩壁>

■断崖を覗くが…もうダメ!
 ガイドの説明が終わってから,峠の方へ向かう.標高差で30~40メートルほど登るとサドル状の峠に達する.この峠を登る側から見ているとなだらかな丘のように見えるが,反対側は鋭く切り立った垂直な崖になっている.
 崖っ淵の小さなテーブル状の岩に上にガイド頭が立つ.
 「ここから順番に下を覗いてみなさい…」
とガイドが私たちをそそのかす.私は心の中で.
 “冗談じゃない! 私は怖いところは真っ平だ!”
とボヤく.
 高いところや,怖いところは,さっさと敬遠するのが私の流儀である.
 辺りには,何とも形容のしようがないほど,切り立った奇怪な溶岩が壁のように連なっている.
 ガイド頭の話だと,ここからバンジージャンプも楽しめるという.私にとっては桑原,桑原,とんでもないことである.
 どうやら,ここは古い火口の一部のようである.

<断崖を覗き込むが怖い>

<宿泊ホテルへ>

■駐車場
 15時50分,私たちはサドルを出発して,先ほど登ってきたザレ道を引き返す.
 15時56分,リフト乗降場に戻る.
 広場にある建物の前で,添乗員のSさんが,
 「トイレを利用される方は,この建物の中のトイレを利用して下さい.行かない方はバスにお戻り下さい・・・」
と私達を促す.
 スケルトンさんと私は,建物から100メートルほど離れたところに停車しているバスを目指す.私より少し先を歩いていたスケルトンさんは,バスの近くでクールダウンのストレッチを始める.
 私たちよりやや遅れて到着したガイド頭がバスに乗り込む.
 「・・・バスに乗らないの・・?」
とスケルトンさんと私に質問する.
 「今,ストレッチをしているので,終わってから乗ります」
とスケルトンさんが答える.
 私は,ストレッチをする積もりだったが,ガイドに誘われるまま,バスに乗り込んでしまう.
 私が乗り込むと,スケルトンさんを残したままバスは発車してしまう.
「・・・あれ,あれ,・・・」
と思っていると,100メートルほどバスをバックさせて,トイレのある小屋の前で停車する.
 なるほど,殆どの人が用を足している小屋へバスを移動してくれたのだ.
 あっけにとられたスケルトンさんは,後からトボトボとバスを追いかけてくる.その様子をバスの中から見ていた私は,可笑しさが堪えきれずに,アハハと笑い出してしまう.

<バスに戻る>

■ホテルに到着
 小屋の前でバスを停めると,ドヤドヤと仲間が乗ってくる.
 16時
05分,私達を乗せたバスは,リフト乗降場を出発して,一路ホテルへ向かう.
 ルアペフ山の広々とした山麓を,バスはひたすら北上する.先ほどから降り出した雨足がだんだんと強くなってくる.
 16時16分,バスはホテルに到着する.
 ロビー入口で添乗員のSさんから,今夜の夕食のことや,明日のスケジュールについて懇切丁寧な説明を受ける.
 ます,今夜の夕食は18時30分から.
 明日のモーニングコールは6時30分.
 朝食は7時00分から.
 出発は8時30分.
 明日は,タラナキ滝とタマ湖を周回する約6時間のトレッキングに出掛ける予定である.

■まずは自室へ
 16時30分,まずは自室へ引き上げる.
 私は,明日のトレッキングコースの地図や情報をもう少し欲しかったので,インフォーメーションセンターへ行って仕入れてこようと思う.でも,雨がかなり激しくなっている.
  優柔不断の私は,たちまちの内に購買意欲を失ってしまう.そして,そのまま,悄々と自室へ戻る.
 自室に戻ってすぐに風呂に入る.そして風呂の中で下着の洗濯を済ませてしまう.その間,同室のTさんはホテルにあるコインランドリーを使って洗濯をする.1回2ドルとのこと.でも,乾燥機がうまく動かないとかで,なかなか洗濯が終らない.  
 まだ夕食まで時間がある.私たちは所在なく,室内で雑談をしながら時間を潰す.
 お互いに,何となく日本の香りが恋しくなってきている。Tさんがバッグから梅干しを出す.私はTさんから貰った2個の梅干しを懐かしく味わう.山歩きをした直後なので,身体が塩分を欲していることもあって,梅干しが実に美味しい.
  私も密かに温存していた緑茶のパックを出す.そして,二人で久々の純粋日本茶を賞味する.
                                   (つづく)

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「目次および索引」
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