
<鎌倉山から常磐緑地・鎌倉山を望む>
初夏の鎌倉;雨に濡れたアジサイと鎌倉山からの展望を楽む(前編)
(五十三次洛遊会定例会)
2016年6月28日(火) 雨後曇
<ルート地図>←クリック拡大
<雨の中,大船駅から常楽寺へ>
■雨にも拘わらず参加者9人
早朝から雨が降っている.今は梅雨時なので仕方がないことだが…
昨日の天気予報では,今日の鎌倉地方は10時30分頃までは雨だが,それ以降は曇だとこのとだった,私は今日の定例会を開催するか,それとも強行するか迷ったが,10時過ぎに雨が止むのだったら,予め決めていた9時30分の集合時間を,30分遅らせて,10時集合にして,予定通り開催することにした.
私は少々早めに自宅を出発,大船駅前のコンビニで,今日配布する地図をコピーを済ませる.コピーした地図は,昨夜,一夜漬けで作った頼りないもである.
まだ,集合時間の10時までは30分以上の待ち時間があるので,大船駅構内のBecker'sに立ち寄って,コーヒーを賞味しながら,頭の中で,今日のコースのシミュレーションを何回も,何回も繰り返す.
シミュレーションをしながら,窓ガラス越しに駅の連絡通路をボンヤリと眺めていると,参加者のAKさんが目の前を通過していく.
”あれ…,もう時間かな”
私は少々慌てるが,まだまだ時間はタップリ残っている.そこで,飲みさしのコーヒーをユックリ賞味しながら,さらにシミュレーションを続ける.
今日の参加予定者の顔ぶれは,昨夜の内に取り纏めをされているAKさんから伺っているので,私は参加される皆さんの顔を思い浮かべながら,何時頃,予定のコースのどの辺りを歩くかを想定する.
今日は,当初予定より30分集合時間を遅らせたので,予定したコースの何処かから30分に相当するだけカットしなければならない.さて,どこをカットするか…これが問題である.
<大船駅集合>
■粟船山山麓を迂回して常楽寺へ
雨にも拘わらず,大船駅南口は沢山の人々で雑踏している.本当の人の多いところだなと思いながら,集合時間の15分前に改札口前に向かう.
今日の参加予定者は9人(男性4人,醸成5人).雨に惑わされることなしに9時55分までに,参加予定者全員が顔を揃える.
9時57分,清和役のAKさんが,
「(参加予定の)全員が揃いましたよ…(そろそろ歩き出しましょう)」
と私を促す.
まだ,かなりの雨が降っているが,10時過ぎに上がることを期待しながら,大船駅から歩き出す.まずは大船駅前から東に向かって歩く,途中,代ゼミ,大船中央病院脇を通って,三菱電機の敷地沿いに歩き,途中で左折して粟船山の山麓沿いの道に入る.このみちの入口に100円の野菜無人スタンドがあるので,ここでちょっと道草.
路地沿いの歩いて,10時29分,常楽寺に到着する.
<野菜無人スタンド> 常楽寺のアジサイ>
■常楽寺を参拝
茅葺きの三門を潜って,常楽寺を詣でる.雨に濡れた樹木が落ち着いた雰囲気の緑陰を作っている.樹木の間に身を置くと,心が清々しく落ち着いてくるのが分かる.
この寺のアジサイも見事なはずだが,もう見頃の時期は過ぎている.それでも境内のあちこちでアジサイが咲いている.
本堂の裏手に回って北条義時ほか2人の墓を詣でる.
<常楽寺本堂> <北条義時他の墓の案内板>
<厳島神社と成福寺>
■亀甲山山頂の厳島神社へ
10時40分,常楽寺を出発する.参道前の道を横切ってから,路地を辿って南へ向かう.沿道の所々にアジサイが咲いている.
10時50分,レイウエルに到着する.レイウエルは現在耐震工事とやらで休館中である.
レイウエル脇の路地に入る.最初の三叉路を左折すると道幅が狭い急勾配の道に変わる.坂道を登り詰めたところに十字路がある.この十字路を右折して道なりに進む.進行方向右手には高さ数メートルほどもある垂直な壁が続く,壁の上には住宅が立ち並んでいる.見上げるとちょっと怖い感じがする.
坂道を登り詰めると,右手に石段がある.この石段を登り詰めた山頂の右手が厳島神社である.神社境内は夏草が生え茂っていて,ちょっと歩きづらいが,境内の端に立つと,すぐ下に成福寺が見える.その向こうには台峯緑地の山々が連なっている.
これらの風景を写真に収めたかったが,デジカメの電池があいにくなくなっていて,撮ったはずの写真が撮れていない.残念.
階段を降りた左手に市指定有形文化財の庚申塔がある.ここで石塔群を眺めながらしばし雑談.その後,左に曲がり亀甲山沿いの路地を東に向かって歩く.
11時12分,小袋谷踏切に到着する.踏切は渡らずに,横須賀線線路沿いの道を大船方面に歩いて,11時18分,成福寺に到着する.
<亀甲山を降りる> <成福寺山門>
■成福寺のアジサイ
まずは本堂を詣でる.
続いて,鉢植えのアジサイを見物する.すでに見頃を過ぎているのが残念だが,多種多様なアジサイを堪能する.もっとも植物に疎い私には正に猫に小判状態だが…
アジサイ見物を終えて,11時30分,成福寺を出発する.
<成福寺本堂> <成福寺の鉢植えアジサイ>
<水道山に登る>
■神明神社
成福寺前の横須賀線踏切を渡って,住宅地の中の細い道を南へ向かう.幾つもの道が入り組んでいて,途中で迷いそうになるが,11時30分,神明神社に到着する.
神明神社の拝殿は,長い石段を登ったところにある.
私はここを何回も訪れているので,階段登りは遠慮するが,希望者には参拝をして頂く.
<神明神社の階段> <神明神社の案内杭と祠>
■アジサイ小径
神明社の参拝を終えて,11時44分,いよいよ水道山に登り始める.
ここは「山」といっても,草道ではなく,舗装された道路と階段が連続する.途中に行き止まりになる枝道が結構あるので,道順を覚えないと,ちょっとまごつく所がある.
山側にはズラリとアジサイが植えられている.
もう,見頃は大分過ぎているが,それでもまだまだ十分に見応えがある.高度が高まるにつれて,だんだんと視界も広がる.
<アジサイ小径>
■六国見山遠望
11時48分,尾根近くの展望の良い所に到着する.ここで,暫くの間,展望休憩を取る.
前方に見える山塊は鎌倉の名峰の一つ,六国見山である.山裾の住宅街は「台」と呼ばれる所.右手手前の山裾は水道山の尾根である.←クリック拡大
■大船観音遠望
目を左方向に転じると,大船観音が見える.観音の顔がちょうどこちらを向いているように見える.
手前の住宅地は山崎である.
数分の間,展望を堪能してから,水道山の住宅地に入る.ここは江ノ電が開発した住宅地として,地元では知られている.
水道山山頂直下の住宅の前を廻り込むように経由して受託街を道なりに下って,11時55分頃,山崎の薬師堂跡へ下山する.
<水道山から大船観音を望む>
<鎌倉中央公園から深沢へ>
■鎌倉中央公園
薬師堂跡から鎌倉中央公園山崎口に向かう.沿道のあちらこちらに見頃なアジサイが咲いている.
12時15分,鎌倉中央公園山崎口に到着する.
頭上を覆い尽くすような緑陰を抜けて,鎌倉中央公園に入る.園内の休憩舎でトイレ休憩を取る.
<中央公園山崎口> <鎌倉中央公園のアジサイ>
■グランダ深沢・鎌倉からアジサイ小径へ
12時40分,清水塚口から大船中央公園の外へ出る.住宅地の中の道を西へ下って,12時58分,グランダ深沢・鎌倉の前に植えてあるアジサイを見物する.
その後,深沢中学校グラウンドを迂回するように歩いて,アジサイ小径を深沢方面に下る.ここのアジサイの木はまだ若いらしくて,花はまだまだ元気である.
<グランダ深沢・鎌倉のアジサイ> <深沢中学グラウンド沿いのアジサイ小径>
■アジサイ小径から鎌倉山を望む
坂道を少し下ると,進行方向左手の眺望が開ける.ここでまた,ほんの1~2分,展望休憩を取る.
前方に見える一連の山が鎌倉山である.菅原通斉が開発したことで有名な高級住宅地である.手前の住宅地が笛田.右手山腹に見える緑色のフェンスは笛田運動公園.眼下のビル群は深沢である.←クリック拡大
■御霊神社
アジサイ小径を下って,深沢中学裏門近くで舗装道路に突き当たる.道路を横切って,13時11分,深沢小学校裏門入口に到着する.
ここで右折すると御霊神社参道である.折角ここまで来たのだから,参拝を希望する方には是非参拝して貰いたいと思う.ただ,社殿の前にあるちょっとした石段を登るのが面倒なので私は参拝をパス.
結局,だれも参拝を希望しないので,
「では,深沢まで行って,適当なところで昼食にしましょう…」
ということになる.
<御霊神社>
<ネパール・印度料理を賞味>
■料理店「スンガバー」
「深沢付近で昼食を取るとなると,中華料理かハンバーグ,あるいは「天○」辺りですね…いずれにしてもバス停深沢の方向へ歩きましょう…」
と言いながら,深沢小学校グラウンド沿いに流れる小川の右岸沿いに歩行者専用道路を,深沢方面に向けて歩く.
丁度そのとき,川沿いの道に面した小さなお店から,
「…とても美味しかったです…」
と言いながら2~3人の女性客が店から出てくる.
私は,
”あれぇ…,こんなところに食堂があったかな…?”
と不思議に思って,お店の看板を見る.スンザバーという名前のようである.ネパール・印度料理専門店のようである.
女性客を見送ってお店の外に出てきた店主が,私達に
「どうぞお入り下さい…」
という.
13時16分,物珍しさも手伝って,ものは試しに…と,お店に入る.
<スンがバーの看板> <スンがバーの入口>
■日替わり定食を賞味
店内に入る.意外と狭い.私達が座ると,七割方の席が埋まってしまう.
どんな料理が出るのか全く分からないが,私は興味津々.日替わり定食とやらで私はベジタブルカレーのセットを注文する.
店主はネパール人,ちょっとたどたどしいところもあるが流暢な日本語を話す.好感が持てる方である.店主の話によると,昨年11月に,この店をオープンしたという.
まずは前菜.これは特に変わったところもない普通のサラダである.
「お箸使いますか…」
と店長が言うので,勿論,割り箸を貰う.
<前菜> <コーヒー>
■メインディッシュ
店の奥にオーブンがある.両手でぱ練った小麦粉をパタパタと叩いて平たくして,オーブンで焼く.料理時間は結構短い.
出来上がった代物は,下の写真の通り馬鹿でかい.熱々で香ばしい.「ナン」という名前の食べ物だという.
これを手で千切って,カレーをつけて食べる.モチモチの歯応えがあって,とても美味しい.
量が多すぎて,ちょっと持て余すが,美味しいので,結局全部食べてしまう.
余計なことだが…
この大きなナンを間食したのは私を含めて2人.残りの人は余ったナンをテークアウトする.
食後のコーヒーは,普通のコーヒーではなく,ちょっと変わった味がする.初めて味わう味である.
料金は…? 千円札1枚で十分お釣りが戻ってくる.
私は,この店のリピーターになりそうである.
<ベジタブルカレーのセット>
(後編に続く)
後編の記事
↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/046dbcef5b77b04058f03debbccfdc2f
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