
<天狗の路地から第2外輪山を望む>
紅葉の浅間山;小諸から湯の平・天狗の路地を一回り(3);天狗の路地
(小諸グループ)
2011年10月7日(金)~8日(土)
第2日目;2011年10月8日(金) 天狗の路地
<天狗の路地概念図>
※概念図なので縮尺は正確ではない.
<天狗の路地>
■薄暗い森を東へ進む
まだ時間が早いので,火山館で休憩後,天狗の路地を訪れることにする.天狗の路地は,通常の浅間山登山ルートから外れた所にあるので,よほどのことがないと,まず訪れない所である.そのため,私が,天狗の路地を訪れるのは,かれこれ50年以上も前のことである.前回訪れたのは,確か高等学校1~2年の頃だった.今では,そのときのことを全く覚えていない.
土地勘のある弟の案内で,天狗の路地へ向かう.
火山館を出発する.すぐに登山道は細くなる.すぐに鬱蒼とした深い森林に入る.あまり人が訪れないらしく,登山道の両側から木の枝が延びていて,とても歩きにくい.ビッシリと繁茂する樹木で,登山道の周辺は昼間だというのに薄暗く,何となく不気味なところである.
結構な坂道が続く.数分歩いた所で,最初の分岐に到着する.右手(南側)の道は通行止めになっているが,弟の話だと牙山に通じる道のようである.
さらに進むと再び道が分岐する.私たちは右側(南側)の道を進む.
<深い森の中で直径20センチほどの大木はキノコが生えている>
■天狗の路地
森林の中の登り坂が数分続く.心配になった私は,
「・・天狗の路地はまだ先かな・・」
と弟に聞く.
「まだ,まだ,・・・もう少し先・・・」
と坂道に喘ぎながら答える.
坂道を数分進むと,樹林帯を抜けて,急に視界が開ける.
「ここが天狗の路地だよ・・・」
と弟が言う.
13時23分,私たちは天狗の路地に到着する.
天狗の路地の広さはどの位あるだろうか.余りよく分からないが私が立っているところから,100メートルほど先まで広場が続いている.
目の前には,浅間山がでっかく聳えている.
後ろを振り返ると,第2外輪山の剣ヶ峰から牙山までのゴツゴツとした岩山が屏風のように連なっている.稜線に繁茂する唐松が一本,一本,手に取るように見える.まるで南画の掛け軸を見ているような風景である.
暫くの間,天狗の路地からの美しい風景を楽しむ.
<天狗の路地から浅間山を望む>
<天狗の路地から第2外輪山を望む>
<天狗の路地から牙山付近を望む>
<長坂を下って浅間山荘へ>
■再び火山館へ
13時35分,天狗の路地を出発して帰途につく.
深い森林の中の道を下って,13時44分,火山館下の空き地に到着する.沢山の登山客が空き地で休憩を取っている.
<火山館では沢山の登山客が休憩を取っている>
■二の鳥居
私たちは,火山館には立ち寄らずに,そのまま帰途につく.
急な勾配の長坂を下って,14時20分,二の鳥居に到着する.ここで小休止.
つい先ほど,熊よけの鈴をうるさく鳴らしながら,私たちを追い抜いていった中年男性5~6人のグループが,二の鳥居で休憩を取っている.
二の鳥居で,下山ルートが二手に分かれる.右を進めば蛇堀川を高巻きするコース,左を進めば蛇堀川沿いのコースになる.
一寸迷った結果,往路と同じ蛇堀川沿いのコースを下ることにする.
周辺の紅葉を楽しみながら,ユックリと下り続ける.
暫く下っていると,また,先ほどのグループが急ぎ足で下山してくる.その足取りが危なっかしいこと,傍目で見ていてもヒヤヒヤする.転倒して怪我をしなければいいがと,真面目に心配する.
<二の鳥居>
■水飲み場から一の鳥居へ
14時28分,水飲み場に到着する.ここで,湧き水を飲みながら,小休止.その後は,まだ殆ど紅葉していない雑木林の中の登山道を楽しみながら下山し続ける.
14時43分,一の鳥居を通過する.
<一の鳥居>
■浅間山荘
一の鳥居を過ぎると,緑陰のなだらかな散策路になる.ただ,登山道には大きな石や礫が散在していて,結構歩きにくい.登るときにはさほど長いとも感じなかった散策路だが,多少疲れてきている下りでは,結構長く感じる.
15時08分,ようやく終点の浅間山荘に到着する.
折から連休の初日である.浅間山荘にも沢山の観光客が訪れているようである.
広場の端に建っている小屋の前で,2匹のビーグル犬が激しく吠えている.私は犬が苦手だが,弟と姪はネコだけでなく,犬も好きなようで,吠えるビーグル犬に近寄る.犬はしっぽを振って2人に甘える.この辺りの犬への接し方が,私は苦手である.
<浅間山荘に到着>
<一路帰宅>
■佐久平から長野新幹線へ
15時16分,浅間山荘駐車場から,弟の車に乗って出発.小諸市街を目指して,一気に下る.途中,小諸郊外にある姉の家に立ち寄るが,姉は不在.そのまま,JR佐久平駅まで送って貰う.
16時03分,佐久平駅に到着する.運良く,長野新幹線佐久平16時14分発東京行に間に合う.この列車は軽井沢に停車した後,一気に大宮までノンストップ.17時31分に東京駅に到着する.
東海道本線の電車に乗り継いで,18時40分頃,無事帰宅する.
■やっと帰宅
帰宅後,あれこれとするつもりだったが,何となく気疲れがしている.何もする気になれない.そこで,少々早めに風呂に入って疲れを取る.
パソコンの電源をONにする.留守中に数十通の着信メールがある.あ急ぎのメールはなさそうだ.ならば,詠むのは明日で良いやで放置する.
「明日で間に合うことは明日やればいい・・」
というFH流処世術の面目躍如である.困ったものだ!
<ラップタイム>
7:56 浅間山荘歩き出し
8:37 一の鳥居
8:39 蛇堀川を渡る
8:52 水飲み場(8:54まで休憩)
8:58 不動滝
9:04 二の鳥居(9:10まで休憩)
10:15 火山館(10:30まで休憩)
10:41 草すべり分岐
11:01 Jバンド分岐
11:46 池糖脇(12:05まで昼食)
12:48 草すべり分岐
12:54 火山館(13:10まで休憩)
13:23 天狗の路地(13:35まで休憩)
13:44 火山館
14:20 二の鳥居(14:22まで休憩)
14:28 水飲み場(14:30まで休憩)
15:08 浅間山荘着
[山行記録]
■水平歩行距離 11.9km
■累積登攀高度 810m
■累積下降高度 810m
■所要時間(休憩時間込み)
浅間山荘発 7:56
〃 着 15:08
(所要時間) 7時間12分(7.20h)
(水平歩行速度) 11.9km/7.20h=1.65km/h
(おわり)
「関東・上信越の旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b84061b2ccfaaa888f07b3cb1e2b894b
「関東・上信越の旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/adfc163b2f5ce2caf19fae4680e52122
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[編集後記]
2011年10月13日(木) 曇
4時起床.
5時30分を過ぎても,辺りは薄暗い.空一面に雲がかかっている.
10月10日に塔ノ岳を往復してから,もう3日も過ぎてしまった.その間,ろくに歩いていない.そろそろブロイラーなるのではないかと心配になりはじめる.
でも,相変わらずヤボ用が山積していて,なかなか山登りに出掛けられないまま,月日だけが駆け足で過ぎ去っていく.ヤバイな・・・
午前中は、五十三次洛遊会主催中仙道巡りの資料作りに没頭するつもり.早めの昼食後,ヤボ用で京王線の沿線の某所まで行く予定である.良い年をして,あちこちと動き回るのはシンドイが,まあ,動ける間が花か.
明日(10月14日)は,五十三次洛遊会の10人余りの皆さんの鎌倉案内である.大船を起点にして,龍宝寺,玉縄城趾,関谷地蔵尊,小雀浄水場,定泉寺,長尾城趾を一回りする予定である.こちらの方の資料も,京王線某所から帰宅後,最後の仕上げをする予定.
10月15日(土)は,どうやら雨.翌,16日(日)は山旅スクール5期の面々数名を鎌倉朝夷奈切通方面を案内する.さらに19~20日は,再び小諸へ向かう.
塔ノ岳へ行っている間がないナ.何だか現役時代より忙しいな~ぁ・・!
ブツ,ブツ.
(愚痴おわり)