中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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趣味三昧;セピア色の画集;私的絵画論考(4);作品『ブランカ山脈を行く』

2017年12月02日 05時52分01秒 | 趣味三昧:セピア色の画集

                                                 2017/12/02
 趣味三昧;セピア色の画集;私的絵画論考(4);作品『ブランカ山脈を行く』
        (2017神奈美会員展出展作品の自己評価)

まえの記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7688978ea6a62b86769f5e71b2150ffb

<作品名;『ブランカ山脈を行く』(水彩;F20)>

■この作品の背景

 昨年(2016年)9月6日(火)から9月16日(金)までの11日間,私はアンデス・ブランカ山脈トレッキングに出掛けた.主催旅行社はアルパインツアー社.同行者は6人(男4人,女2人)であった.
 東京(成田)空港を出発した私たちは,途中ダラスとマイアミでトランシットしてリマに到着する.2日目はリマから割らすに移動,3日目は高度順応のためフコルタ湖往復トレッキングを行う.そして4日目は高所準ノンノために,標高4,860メートルのウルタ峠を往復すう.5日目からブランカ山脈トレッキングが始まる.その間にウニオン峠(標高4,750メートル)越えがある.
 周囲には標高5,000メートルを超える尖峰が連なっている.私たちは尖峰を眺めながら富士山よりずっと高いところを歩き続ける.周囲の壮大な風景に比較して,私たち登山者はいかにちっぽけな存在かを思い知らされる.
 この絵はブランカ山脈横断中に描いたスケッチをもとに作成したものである.
 詳細記事はこちら
    ↓
  http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7

■この作品の意図
 アンデスの尖峰連なる高原を歩いていると,自然に比較して自分たちがいかに小さな存在かを思い知らされる.いくら歩いてもまだ先がある.そして尖峰が月~次へとあらわエル.何とも形容しにくい寂寥感.自然への畏怖.そんなこんなの感情をこの一枚の絵に託したかった.
 それで,私は不器用にも,左に流れる対角線と,画面の下から3分の1ほどの高さの目線(地平線)を意識して,この絵を描いた.
 画面右下に2人の人影を配置して,人との対比で自然の雄大さを表現したかった.
 そんなこんなで完成したのがこの絵である.
 ただ,完成後,私は,
 ”ちょっと構図が悪かったな…”
という後悔の念にさいなまれる.
 …というのも,折角の尖峰が画面の中央部にちまちまと集まってしまったので,自然農雄大さがうまく表現できていないからである.
 ”一番高い尖峰を,思い切って画面の右端の位置にすべきだった…そして左の谷筋の幅をもっと広く見える場所でスケッチすべきだったな…”
 もし,こんなスケッチが手許にあったら,もっといい絵が描けたかもしれない…

<フロアーからの批評>

■沢山の批評
 この絵にもフロアーから沢山のご意見を頂戴した.その主なものは以下の通りである.
 ①人の位置を右から左に写した方が良い.そして歩く向きを反対にした方が,絵に広がりが出る.
 ②左端の近景をもっと書き込めば遠景と近景の間の距離感が広がる.
 ③3座のピークを直線上に並べると面白みがなくなる.
 ④左中程から右下に流れる喰うかの広がりをもっと強調すればもっと見栄えがする.
 ⑤署名は右下に堂々と書き込むのが常識である.
  (ム,ム,ム,…知らなかった!  というよりサインなどしたくなかった.)


批評に対する所感
 寄せられたコメントには示唆に富むものが多くて,大いに参考になった.この場を借りて暑く御礼申し上げる次第である.
 コメントを拝聴していて,なるほどなと思う反面,意表を突かれた感じのコメントも多々あった.
 一番戸惑ったのは,登山未経験の方々の視線が,近景と谷筋に圧カル傾向があるということである.それに反して,登山経験者は買い概して尖峰そのものに最初の視線を当たるということである.
 実は当の絵を描いている私も,主たる関心は三つの尖峰にあり,足下の谷筋にはあまり関心がなかった.
 このことから得られる教訓は,同じ絵を見ても,それぞれの人の背景にある生き方の違いによって,関心を持つ場所が違うということである.当たり前と言えば当たり前のことだが,このことを再認識出来たことが,今回の批評会から得られた祭壇のメリットかもしれない.
 なお,この絵でも,絵の見栄えを良くするために実際の形状や色彩をデフォルメすることが話題になったが,このことについては稿を改めて感敢えて見たいなと思っている.
                                         (つづく)
つづきの記事
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(なし)

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