中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アンデス・ブランカ山脈紀行;プロローグ(3);煩雑な準備とペルー回想

2016年08月08日 18時16分30秒 | ペルー;ブランカ山群トレッキン

 アンデス・ブランカ山脈紀行;プロローグ(3);煩雑な準備とペルー回想
          (アルパインツアーサービス)
      2016年9月6日(火)~9月16日(金)

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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/88e7265e1d265bd9c670f78a2b668a54

出発日32日前;2016年8月5日(金) 晴・猛暑

■米国ESTA取得
 日本からペルーへ行くには,米国のどこかの空港でトランシットする必要がある.そうなると米国のESTAを取得しなければならない.
 まだまだ,出発日までは時間があるので慌てることでもないが,私はESTAのウエブサイトを利用して自分でESTA取得の手続きをしようと思ったが,海外の旅に不慣れな私は,個人の立場でESTAを取得してしまうのに何となく不安が付きまとう.そこで,多少の手数料を取られるが,ツアー会社に依頼して,他の参加者と一緒に取得して貰うことにした.
 これで,渡航に必要な”must”の手続きはひとまず完了した.
 後はツアーに本当に参加するかどうかを決めて,旅行社に参加費用を支払うかどうかだけ.まだ,まだ,キャンセルしようと思えばキャンセル可能である.
 話の筋が少しずれるが…
 今夜,リオのオリンピックの開会式が行われる.
 テレビの報道によると,リオの治安は想像以上に最悪の状態のようである.それに最近は先進国でもテロが頻発している.
 日本が決して安全とは言えないかもしれないが,諸外国に比較すればまだ安全である.
 翻って,私が行こうとしているペルーの治安はどんな状態なんだろう.
 数年前に,ペルーのピスコ山に登ったときも,ペルーの治安は決して良くなかったが,集団行動をとるなど,安全に注意しながら,何とか無事に帰国した.
 「…ペルーの治安はどんな状態ですか…?」
と旅行社に聞いてみる.答えは100パーセント安全とは言えないが,旅行中には安全に心掛けるしかないという回答である.その通りだろう.
 さて,最終的に,どうしよう…決断の時である.

■水彩画に専念
 雑務を済ませてから,午前中は水彩画制作にほとんどの時間を費やす.
 その結果,1枚目の絵は,何とか目鼻が付くところまで漕ぎ着けた.内心では,かなりホッとしている.

 午後から,何時ものように鎌倉中央公園を抜けて大船駅までお散歩した.お散歩の記事は別のスレットでブログに投稿するが,この夏最高の蒸し暑さだった.大船駅に到着したときに,自宅近くを通るバスがバス停に停車しているので,何も考えずに反射的にバスに乗ってしまう.帰宅してから,
 ”オレ,一体,何をしに大船まで歩いたんだろう…”
と不思議な気分になる.
 その後は,夜まで絵筆を握って,この絵を一気に仕上げる.良く乾くのを待って,額へ初入れをしたいと思っている.
 ”果たして出来映えは如何に…

 いずれにしても,手直しは必須.今日の所は完成度80パーセントというところだろう.

<回想のペルー>

■ペルーの印象を纏める
 夕食後,ペルーの下調べを始める.
 まずは,数年前にブランカ山脈のピスコ山に登ったときの記録ノートをひっくり返してみる.
 このノートの締めくくりに,以下のようなことが書いてある.
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 今回のペルーの旅は,これまでの私の人生の中でも,随分と印象的な出来事であった.「ペルー周遊記」を纏めた今,ペルーでの印象を,箇条書きにして纏めておきたい.

 *砂漠と,帯のような緑の谷間が鮮やかなコントラストをなしている.

 *1日の内に,猛暑と極寒が同居している.これには参った.

 *とてつもなく標高が高い所でも,人の営みが垣間見える.

 *都市と僻地の生活水準の格差が,とても大きいように見える.

 *プレインカ,インカ時代から,今日まで,長い歴史が連綿と続いている.

 *どこへ行くのにも,大抵の場合,バスによる長旅を余儀なくされる.

 *埃,乾燥,どこまでも続く砂漠.

 *標高6000メートル級の山々が連なるアンデス.

 *多種多様な家畜がノンビリと暮らしている.

 *子ども達の屈託のない笑顔が印象的である.

 *サイダーとラムネを一緒にしたような飲み物,インカコーラの味が忘れられない.

 *至る所で,素晴らしい絵画や彫刻が見られる.

 *どこへ行っても,トイレが比較的綺麗である.

 *圧倒的な存在感のあるトヨタの車.丈夫で良く走っている.

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 この記録ノートを読み返している内に,色々とペルーのことを鮮明に思いだす.
 上記の項目の他に,ペルー訪問中に,ペルーの古代遺跡を見学しているうちに,ペルー文明の重厚さというか歴史的な厚みに圧倒された記憶がある.
 今回の旅が実現したら,再びあの偉大なペルーの文明に会える…これは何とも嬉しいことである.
 何日もお世話になったリマ市内の”ポポ・ア・ポコ”は健在だろうか.あの愉しかった日々のことが沸々と思い出される.

■何枚かのスケッチ
 ペルーの思い出のために,書き残したスケッチの一部を,ここで披露しておこう.
 ただ,これらのスケッチ絵は,現場でごく短時間に画いたものなので,この際,上手下手は言いっこなしということにしよう.
 以下はすべてサムネイル表示である.したがって,どの絵もクリックすると拡大表示される.
  
<コップ山荘周辺散策>

  
<モレーンキャンプ付近>           <渓谷を登る>                  <ワラスのホテルからの眺望>

  
<国内路線の機内>                <マチュピチュの関門>        <王宮跡>

  
<地上絵>                   <寺院>                      <チチカカ湖>

  
<チチカカ湖の船>              <トカゲ模様のある遺跡>             <水飲み場の遺跡>

  
<空港前の市場>              <空港待合室の楽隊>             <ペルーの高速道路>

  
<ペルーの農地>              <チャビンデワンタル遺跡>          <レストラン>


<ペルーを題材にした水彩画>

■ベースキャンプ付近からピスコ山を望む
 神奈川美術協会公募展(2011年)出品作品.
 ピスコ山登頂前に画いたスケッチを水彩画にまとめた(20号).

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ピスコ山山頂
 神奈川美術協会公募展(2016年)出品作品(20号)
 苦労の末,ピスコ山山頂に登頂した.その記念に画いたスケッチと写真を参考にして画いた.
 この絵を見ていると,あの時の苦労が沸々と思い出される.

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■ベースキャンプの休日
 神奈川美術協会公募展(2012年)出品作品(40号)
 ピスコ山からの下山も難行苦行の連続だった.それでも昼下がりには何とか無事に下山した.テントの中で外の景色を眺めながら一休みしたときのスケッチを水彩画にした.
 あのときの安堵感,達成感は素晴らしかった.

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■ワスカラン山
 神奈川美術協会公募展(2011年)出品作品(20号).(奨励賞受賞)
 ピスコ山に向かう途中で,畏怖の念を抱きながらワスカラン山を見上げた.
 この山で,お世話になった三井氏とクラディオさんが遭難した.鎮魂の山である.私はお二人のことを思い出しながらこの絵を画いた.


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                               (つづく)
つづきの記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2f7b296d5d457d86d0841f57ae97c5fb

「ブランカ山群トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3ac14bd1d44b99a378555e26864f76b7
「ブランカ山群トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9e3ba704d9bf4f7278473747420c4534

[参考資料]
ペルー周遊記(ピスコ山登頂);インデックス
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f78082280c7a6bb87b1810478b6786ea

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