今日も眠い

数年間眠らせていた証券の口座が再起動。気ままに中期ホールド。

クニミツの政という漫画を読んで思うこと

2005-06-30 11:33:12 | Weblog
この漫画は、ハッキリ言ってしまえば
プロパガンダ漫画。その一言である。
内容は悪質極まりない。

その理由をこれから書いていくことにしよう。
まず第一に、作者の思想が非常に偏っているところ
一方からの視点で政治、社会問題を論じているところに重大な欠陥がある。
一方を真っ当な登場人物として描き
もう一方を漫画であることをいいことに
あからさまに妙な人物として描いていることが非常に多い。

たとえば、毎朝新聞の佐和記者は
公平中立なジャーナリズムを目指す記者として紹介され
ルックスもまともに書かれ、発言も正当性があるかのように描写されている。

逆に、読捨新聞の記者は毎回特定の人物が出てくるわけではないし
発言もいい加減なことが多い。

たとえば 104幕で佐和が保育園問題で真実を追求しようとするのに対し
読捨の記者は発表を鵜呑みにし「とりあえず記事にはなるでしょ」などという
適当な発言をしている。

佐和と読捨ではジャーナリズムに対する情熱も
大きく違うという描写がされているわけである。

そしてこの後の展開に注目である。
佐和は取材の結果、より真実に迫った記事を書くことに成功している。
一方の読捨新聞は、毎朝新聞の記事を知った人から、
悪徳政治家の策略に引っかかり大誤報をしていたと言われ、散々な目にあっている。
見事スクープをものにした佐和の元には
週刊誌記者が押しかけ「書かない(記事にはしない)から教えてくれ」
と言って佐和からいろいろと情報を引き出そうとする。
そのときの佐和の心の声。
「こいつら書かないといって絶対書くんだから。週刊誌記者なんてそんなものよ。」

しかしこれはどうなのだろうか。
読捨新聞、毎朝新聞という名前から皆さんは何を想像するだろうか。
もちろん、実名で出さない限り、
フィクションなのだろうから法的には問題が無いのかもしれない。
しかし、あからさまに、解るような名前であえて出し、
しかも片方が明らかに劣っているような描写をすることは
フェアではないと筆者は主張したい。
さらには、読捨新聞という名前、これも悪意あるネーミングであると感じる。
この名前からいい印象を受ける人が果たしているだろうか。

そして最後の週刊誌についてもあまりいい表現だとは思えない。
週刊誌は新聞社から情報を引き出し横取りするかのように書かれている。

クニミツの政ではこの話以外でも
読捨新聞は大抵、「悪者の作戦に踊らされる新聞」として登場する。

筆者の感じることであるが
このクニミツの政という漫画では
作者が政治的、社会的に主張したいことを漫画のキャラを通して
さも正当性があるかのように演出するところに真の目的があるのではないだろうか。
佐和の週刊誌についての心の声は作者の心の声を代弁したものだと思うと
非常にすんなりとこの話が見えてくる。

要するに、毎朝新聞は真実を追う新聞社
読捨新聞は権力者に踊らされる新聞社
そして、週刊誌は他人の手柄を横取りしようとする手段を選ばない姑息な連中。

というわけである。
(続く)


チラシの裏
確かに、リベラルといわれる某新聞社は、
部数第一位のあの新聞社と仲が悪いし週刊誌にも頻繁に叩かれているので
某新聞社やそのシンパにとっては、それらは叩くべき標的ではあるのでしょうが
やり方が聊かスマートではないと私は思うのであります。

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