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家具修理&リメイクの、京都市【家具クリニック】のブログ

京都市、家具修理専門【家具クリニック】から、家具修理・リメイク・オーダー家具をご紹介します

木部補修とソープフィニッシュ

2014年04月28日 | 新着情報
こんちには、家具修理担当の青松です。

今日の京都は薄曇りから小雨、
納品に伺ったあとにふりだしたのでラッキーなタイミングでした。。

<木部補修のお話>

傷の補修というと「どうやって直すの?」と聞かれますが、
百聞は一見にしかず!という事で施工前後のお写真を掲載します!

椅子の肘先部分をあててしまい、少し凹ませてしまった例です。



少しの傷ですが、ご本人にとってはとても気になるご様子
職人の手で椅子の肘先に補修を施しました。



この画像だけ見るとどこをどう補修したのかわかりませんよね。
施工時間はおおよそ30分
パテや木目の描画でここまできれいになります!


<今日の工場から…>

ソープフィニッシュという仕上げを聞いたことありますか?
家具の仕上げの主流といえば、
ウレタン塗装や、オイル仕上げですが、
ソープフィニッシュはそのまま石鹸水で仕上げます。



この画像ではわかりにくいですが、、、



このように泡立てた石鹸水で木部をそのまま洗ってしまいます。

水に含まれるミネラル分と石鹸の脂肪分が化学反応を起こして木部表面を守ってくれます。
(乾燥後、細かなペーパーでもう一度磨きなおして完了です)

オイル仕上げは木材が濡れた色で仕上がりますが、
ソープフィニッシュは白っぽい色のまま仕上がるので、
オークやブナ(ビーチ)によく使われます!

北欧家具に多い仕上げですので、
お持ちの方はトライしてみてはいかがでしょうか?

今日は木部補修とソープフィニッシュでした。


家具クリニック 青松

テーブルの塗り替えはどうやるの?
椅子の張替はどんな作業なの?などご質問お待ちしております。

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家具修理、リメイクなど、お気軽にご相談ください!

家具修理専門工房【家具クリニック】
フリーダイヤル 0120-074-929
http://kaguclinic.net/index.html
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飾り棚の塗装を修復

2014年04月19日 | 新着情報
先日のブログでご紹介していた、
飾り棚の修復が完了しました。

修理中と、修理後の写真でご紹介します。



まずは修理中。









シーラーという下地を一度塗り、
それをペーパーで剥離したところ。




そして、修理後の写真がこちら。









美しいツヤを取り戻して、きれいになりました!
また新品の頃のように気持ちよくお使いいただけそうですね。



自宅で毎日目にしている家具ですが、
気になっていた部分を直すと、清々しい気分になります。

家具修理はしたことがない、という方がほとんどですし、
不安な部分も多いと思います。

家具でお悩みのことがありましたら、
ぜひ一度お気軽にご相談ください!

私たちは家具修理を専門としていますが、
必ずしも修理をおすすめするわけでありません。
中にはお買い替えをおすすめする場合もございますので、
直すべきか、買い替えるべきか、正直にお答えさせていただきます。


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ミシン台リメイク/アンティークテーブル修理/和家具修理

2014年04月15日 | 新着情報


今日の工房の様子をお届けします。

まずは1Fの木工から。

こちらは古いミシン台をテーブルにリメイクする
というご依頼です。

後ろに見えるのがミシンの機械部分。



鉄の脚にブラックチェリーの無垢天板を
取り付けるリメイクです。

家具店「フィンガーマークス」を併設しており、
無垢板のオーダーテーブルは得意中の得意なので、
こちらのブラックチェリー天板も
九州の材木所さんから直接仕入れています。
だからこういったリメイクもリーズナブルなのです。










次は、伸長式のアンティークテーブルの修復です。





なんと100年前に作られたかなり貴重な物だそうです。
谷崎潤一郎美術館に展示されているものと同じ物らしく、
こんな家具に触れられるのは、
修理サービスならではの誇れるお仕事です。



アンティークテーブルの片隅で、
取り外した脚ののりを丁寧に取り除きます。



のりをきちんと除去していないと、
再度接着しても外れやすくなるのです。
見えないけれど大切なポイントです。

伸長式の天板部分と通常の天板部分に
段差があるということで、
このあと天板も修復していきます。




次は3Fの塗装場です。

こちらは座卓の塗り替え。



一度元の塗装を剥離したあと、シーラーという下地を塗り、
その表面をまたサンディングしているところです。








こちらも座卓の修復。

塗装を一旦はがしてしまう塗り替えではなく、
軽く表面の塗装をはがしてきれいにする方法で修復中です。





その隣では、並行して和家具の修復を進めています。




少し白っぽくなっているのは、
こちらも下地を塗ってから、
軽くサンディングしたところ。


きれいな状態でお届け出来るように、
職人たちが今日も粉まみれになって頑張っています!








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椅子の塗装を塗り直します

2012年11月03日 | 新着情報



今回お預かりしたのは、3人掛けの大きなベンチです。

座面の割れと、塗装のはがれが見られましたので、
すべてきれいにさせていただく修復をさせていただくことになりました。


まずは椅子のパーツを解体して、塗装をはがしていきます。









こちらは座面ですが、お尻の当たる部分に沿って、ゆるやかなカーブを描いています。

機械で削るとこのカーブがなくなってしまうため、
ペーパーを使って手作業で塗装を落としていく、根気のいる作業です。

この時点で手触りよく仕上げなければ、
塗装の仕上がりにも影響が及んでしまいます。










塗装の剥離が終わり、脚を組んだところです。











アーム部分につながる穴の形がちょっと変わっています。

木の縮みによる座面の割れを調整し直すと、穴の形が変わってしまうほど家具は繊細です。

このあと、アームと接合できるように穴を削り直します。












そして組み直しが終わり、椅子の形が出来上がると、塗装に移ります。

まずは椅子をひっくり返して裏側からスタート。










細かい部分は筆を使います。

塗装を塗っては拭き、塗っては拭き、を何度も繰り返しながら、
少しずつ色を浸透させていきます。







広い面はハケで。









このあと、塗装を重ねて、つやと色の調整をして、完成です!















椅子の塗装の塗り直しは、機械で削れる部分が少ないため、手作業が増えます。

できあがりが美しいほど、職人の手が見えない仕上がりになるのです。






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職人のいる家具店・フィンガーマークスのサイトはこちら
http://fingermarks.net/


家具クリニックのサイトはこちら
http://www.kaguclinic.net/


箪笥の更生の模様です

2012年11月01日 | 新着情報




今回は、タンスの更生を写真で追いかけます。


今回のご相談は、

①木部修復
②塗装の塗り直し
③取っ手の塗り直し

以上の三点です。




洗いの終わったタンスの木部を修復していきます。









部分的に白くなっているところが、
木部の欠けた部分に新しく埋め木をしたところです。












職人のたまさん曰く、「木目に違和感が出ないように断面を斜めにしている」んだとか。


塗装でうっすらとしか見えなくなる部分ですが、
そういった部分こそ、丁寧に仕上げてくれるたまさんの工夫です。














木部の修復が終わると、次は塗装へ移ります。
















ご希望の色の塗装に塗り重ねていきます。

着色の塗装をせず、クリアのオイル仕上げにされる方もいらっしゃいます。


手前では、塗りなおされたタンスの取っ手が出番を待っています。

この取っ手、上塗りの塗装を施しただけではなく、
塗装が密着するように、ひとつひとつ丁寧にペーパーを当てて、錆やよごれを取り除いているんです。










塗装が完了すると、最後の仕上げ、取っ手を取り付けて。













完成間近の一枚。












一皮むけて、美しくなったタンス。

新しいタンスとはまた違った趣に愛着がわきます。


これからもご家族に寄り添うタンスになりますように…!