ビジネス交流パーティーとお見合いパーティーの違いを明確に！

ちょっと気になったので、最近のお見合いパーティー会社,異業種交流パーティー会社のイベント内容を調べてみたのだが、その結果唖然。名前を変えただけで、内容がみじんも変わっていない会社が散見したので、ここではっきりと定義したい。

お見合いパーティーというのは男女が恋愛や、結婚を前提に交際相手を見つけるための場所。合コン形式、対面式、立食形式などさまざまな形があるが、男女交際に重きを置いている点が異業種交流会と大きく違う。付き合う時の前提条件として相手のスペックを素早くするために、プロフィールカードに、年収・学歴・家族構成などを記入する。また、アプローチカードなどがあり、交際を相手にはっきり申し込む場所が用意されているというのが大きな特徴である。

また、男女の恋愛市場の原理から、若いうちは女性は無料。男性は高額料金を支払うというのが一般的。


一方異業種(ビジネス)交流パーティーというのは、社会人の業界を超えた交流を目指すものであり、それは単に男女交際を意味しない。だから当然プロフィールカードやアプローチカードなどはないし、男性同士・女性同士の連絡交換、ビジネス情報の交換も可能となる。多くは立食形式のフリースタイルであり、アドレスや名刺交換も自由。会話の相手も強要されない。料金体系も男女差あまりがないことが多い。


どちらも確かに出会いというジャンルで括れば同じなのかもしれないが、前提条件が違い、イベントの内容をよく確かめないで参加すると、「単にお見合いパーティーだろ！？」「恋人探しに来たんだけど・・・」というニーズの不一致が起こりそう。

まあ、業者も必至なのだが、「立ち飲みバー」と「ファミレス」ぐらい違いはあるわけで、名前を変えて同じイベントを主催する大手に疑問を感じる。はっきりコンセプトを打ち出した方が人が集まるのに・・・。

最近はどちらのパーティーからも街コンに人が流れている現状をみると、おそらく一年以内に「街コンという名のお見合いパーティー」が多数登場することだろう。プロフィールとか年収とか、街コンなのにアプローチとか決められているやつ。

この前読んだ本の中にマクドナルドの戦略術として、バーガーキングが上陸する前に「メガマック」を作り「格安期間をもうけ」、バーガーキングの強みであるバンズの大きさという優位性をつぶしておくという強者の戦略があった。

理には適っているんだけど、変な風に市場を希薄化してしまうと、どちらにも魅力がなくなり、思わぬ利益を第三者に一気に利益を持って行かれるぞ！？とマーケティングの観点から思うのであった。