香川の心霊スポットシリーズ!「恐怖!旧立石トンネル!!」
というわけで、何の前触れも無く始まった香川の心霊スポット巡り。
まず最初は、旧立石トンネル。
ちなみに、このシリーズは今回で打ち切りです。多分…。
で、旧立石トンネル。
このサイト(
http://rei.zombie.jp/)によると、香川で1番有名な心霊スポットなんだとか。
その内容とは…
いわく、
・地蔵の目が光る
・やぐらの扉が開いていたら死ぬ
・トンネルの中に蝋燭が灯っていたら死ぬ。
・トンネルを出た先の崖から落ちた人の霊が出る etc...
らしい…。
残念ながら、私はこういうのがまったくピンとこない性質なので、あんまり興味は無かったのですが、家から近いし狭道マニアの血が騒いだので行ってみることに。
トンネルの近所に住んでる友人に教えてもらった道を入ると、さっそくこんな看板が…。
みると、工事区間は旧立石トンネルより牟礼町側の様子。
ってことで、気にせず進入。バイクなので気楽なものです。
細い道(といっても香川では普通…)を通ってトンネルを目指す。
どんなオドロオドロしい場所なのかとワクワクしていたら、案外さくっと到着。
…って、これ??
向こう側見えてるし・・・
こんなトンネル、ちょっと山奥いったらいくらでもあるんだけど…。
でも、入り口にお地蔵さんがあるからやっぱこれなんだろうなぁ。
ちなみに、上の開いてたら死ぬっていうやぐらは、お地蔵さんの入ってるホコラのことらしい。これは地区の人たちが管理してるって話なので、扉が開いてたら閉め忘れです…多分。
ちゃんと新しいお花が供えられて綺麗に掃除されていました。
そして、こちらが牟礼町側。
どちらの入り口にもトンネルの名前を書いたプレートはありませんでした。
トンネル内部はこんな感じ。
手掘りのトンネル。
むき出しの岩肌は迫力があります。先人の苦労が偲ばれますね。
行き止まりって書いてたけど、一応、牟礼町方面に行ってみる。
こちら側は道が険しい。道一面に落ち葉が積もってってズルズルっと滑る。
…これが1番コワイよ…。
しばらく行ったところで、やっぱり行き止まり。
車の場合、トンネルを過ぎるとUターンできる場所が無いので進入してはダメです。
以上、探検終わり!
うーん、イマイチ盛り上がりに欠けるなぁ…と思いつつ、家に帰って撮った写真を見てみると、トンネル内部を写した写真に1枚奇妙なものが。
上の写真とまったく同じ場所を撮っているんですが、この写真にだけ…
なんなんですかね?この球体…。
てなわけで、旧立石トンネルでした。
思うにここは、典型的な「心霊スポット」でしょう。
べつに史料にあたったわけでもない、素人の考えなのですが一応民俗学の単位は取っているので、そーいう方面から考えると、この旧立石トンネルが三木町と牟礼町(現在は高松市)との町境にあるというのがポイントだと思います。
境界はこちら側とあちら側とをつなぐものです。
あるいは、この世とあの世…であるかもしれません。そういった、自分たちとは違った世界からは、なにやらわけのわからないものがやってくるかもしれない。
また、あちらの世界に行ってしまうと、もう元の世界には戻って来れないかもしれない。
そういった意識から、村落の境界は本来むやみに近づくべき場所ではないと考えられていました。
トンネルの入り口にあるお地蔵さんは、そういった外の世界からやって来るなにか悪いものを防ぐ「塞ぎの神」として祀られていると考えられます。
特にトンネルは異世界をつなぐパイプとしての機能が明確です。
その数十メートルは、こちら側でもあちら側でもない、極めて不明瞭な空間であり、世界の大きな裂け目といえるでしょう。
そういった不気味さがさまざまなウワサを作り出していったんだと思います。
民俗学を担当していた教授によると、こーいった研究は最近の流行らしいので、参考文献には事欠かないものと思われます。
え?
あの球体?
実は、球体が写ってる写真はフラッシュをたいて撮影しています。
対して、上の写真はフラッシュオフで撮りました。
これは、
ハレーションという現象で、空気中のチリやホコリが原因だそうです。
長く人通りのなかったトンネル内をバイクで走ってホコリをまきあげ、その直後にハレーションを起こしやすい小型カメラで撮影したため見事に球体の撮影に成功したものと思われます。
しかし、これってどのくらいの頻度で起こるものか知りませんが、このタイミングで撮れるとは。
今年はなにか良いことありそうです♪