♪Tin Pan Alley♪

50~70年代のロック・ポップス、ソフトロック周辺についてのブログです

The Everly Brothersの快進撃

2008-04-20 | 快進撃
極端な話、

“ビートルズの功績とは、エヴァリー・ブラザーズが完成させた音楽に、まだまだ可能性があることを示したこと”

なんて発言は、別にビートルズをけなした言葉にはならないと思う

チャック・ベリーか誰かが、エヴァリーズに向かって
“おい、今騒がれてるビートルズって、お前らと同じことやってるだけだよな”
みたいなこと言ったらしいですけどね

mixiのビートルズ・コミュで、ビートルズに影響を与えたアーティストってトピが立ってましたが、なぜか彼らの名前が出ていない
エヴァリー・ブラザーズなんてまともに聴いてもらえないんでしょうね~。

プレスリー、リトル・リチャード、ラリー・ウィリアムスなんて名前が連なってましたが、彼らがビートルズのルーツだと思ってしまうと、ビートルズが先進的に聴こえすぎてしまう気がするんですけどね

カントリー畑と思われてるんでしょうか
だけど、レイ・チャールズの消化(昇華)の仕方から分かるように、黒人音楽の取り入れ方は相当積極的

優秀なリズム隊を引き連れて行った80年代のライヴなんて、実に見事で、とても50年代の曲とは思えない響きなんですよ

ってな訳で、ビフォー・ビートルズ最大の芸術家、エヴァリー・ブラザーズの、怒涛の快進撃を紹介

★シングル★
1957「Bye Bye Love」US #2 /UK #6
   「Wake Up Little Susie」US #1 /UK #2
1958「This Little Girl Of Mine」US #26 ―「Should We Tell Him」US #26
   「All I Have to Do Is Dream」US #1 /UK #1 ―「Claudette」US #30
   「Bird Dog」 US #1 /UK #2 ―「Devoted To You」US #10
   「Problems」 US #2 /UK #6 ―「Love Of My Life」US #40
1959「Take A Message To Mary」US #16 /UK #29 ―「Poor Jenny」US #22 /UK #14
   「('Til) I Kissed You」US #4 /UK #2
1960「Let It Be Me」US #7 /UK #13
   「Cathy's Clown」US #1 /UK #1 ―「Always It's You」US #56
   「When Will I Be Loved」US #8 /UK #4 ―「Be Bop A-Lula」US #74
   「Like Strangers」US #22 /UK #11
   「So Sad (To Watch Good Love Go Bad)」US #7 /UK #4 ―「Lucille」US #21 /UK #4
1961「Walk Right Back」US #7 /UK #1 ―「Ebony Eyes」US #8 /UK #1
   「Temptation」US #27 /UK #1 ―「Stick With Me Baby」US #41
   「Don't Blame Me」US #20 /UK #20 ―「Muskrat」US #82 /UK #20
1962「Crying In The Rain」US #6 /UK #6
   「That's Old Fashioned (That's The Way Love Should Be)」US #9 ―「How Can I Meet Her?」US #75 /UK #12
   「I'm Here To Get My Baby Out Of Jail」US #76
   「Don't Ask Me To Be Friends」US #48 ―「No One Can Make My Sunshine Smile」UK #11
1963「So It Will Always Be」UK #23
   「It's Been Nice」UK #26
   「The Girl Sang The Blues」UK #25
1964「The Ferris Wheel」UK #22
   「Gone Gone Gone」US #31 /UK #36
1965「That'll Be The Day」UK #30
   「The Price Of Love」UK #2
   「I'll Never Get Over You」UK #35
   「Love Is Strange」UK #11
1967「Bowling Green」US #40
1968「It's My Time」UK #39
1984「On the Wings of a Nightingale」US #50

★アルバム★
1958『The Everly BrothersUS #16
1960『The Fabulous Style Of The Everly Brothers』US #23 /UK #4
   『It's Everly Time!』US #9 /UK #2
1961『A Date With The Everly BrothersUS #9 /UK #3
1962『Instant PartyUK #20
1965『Beat & Soul』US #141
1984『EB 84』US #44
   『Reunion Concert』US #162
1986『Born Yesterday』US #83

強烈な安定感
63年~65年のイギリスだけでの人気がなんだか笑えます

思えば、両面ヒットも、シングル・アルバム双方でヒットを稼げることも、自作自演も、ビートルズやビーチ・ボーイズに先駆けて、この兄弟が成し遂げていたんですね~~。

そうそう、不幸なことに、上記のヒットをすべて網羅したベスト盤は多分ないです
レーベルを超えてしまってますので、米英トップ5以上だけを見ても、絶対に一つのベスト盤には納まらないのです
ボックスならあったかと思いますが


※原則、アメリカはビルボード(ポップ・チャートのみ)、イギリスはNMEから取ってます。
「」がシングル、『』がアルバム。ダッシュ(―)はカップリング。
表示の順番はチャート・インした順を原則とし、時々リリース順です。
順位が低すぎると調査不能です。


4 コメント

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こんにちわ! (モスコ)
2008-05-08 10:18:10
ご無沙汰しております!

ホント、UKでの人気が、これまた凄まじいですね(笑)
これほどまで、チャートの上で差がついているとは知りませんでした。

おっしゃられるように、ビートルズ、そして彼らのみならずブリティッシュ・ビート・バンドに与えた影響はかなり大きいので、もう少し日本でも評価されて欲しいですね。
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>モスコ様 (ベンジャミン)
2008-05-10 01:53:27
いらっしゃいませ~~。コメントありがとございます

終盤になればなるほど、UK人気が高まってるのは、どっかのビーチ・ボーイズみたいですよね

エヴァリーズ、確かWikipediaにも、日本の場合は項目がないんですよねー
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こんばんは^^ (saya)
2009-01-07 23:13:51
こんばんは^^
「バイ・バイ・ラブ」、「夢を見るだけ」、「起きろよスージー」、「キャシーズ・クラウン」・・・、いい曲がいっぱいですね。
「クローデット」って、ロイ・オービソンの奥さんの名前だって聞いたことがあるんですけど・・・。定かではありませんが^^;
今年もよろしくお願いします。
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>saya様 (ベンジャミン)
2009-01-09 01:01:00
こんばんは。コメント、ありがとうございます!エヴァリーズ、お好きですか???嬉しいです。

クローデット、そういえばそうだった気がしますね!ありがとうございます。

本年もよろしくお願いしまーす。
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