♪Tin Pan Alley♪

50~70年代のロック・ポップス、ソフトロック周辺についてのブログです

Singles A's & B's CD2

2008-04-13 | 1曲ずつ一言
The Zombies
1965(⑮~⑱)、1967(⑲⑳)

2枚目は、『オデッセイ~』と『R.I.P』関係のものが大半ですので、敢えて紹介する必要がないのですが、初期作品がいくつか転がりこんでます

①~⑭はアルバムとして別に紹介する機会がありますので、ここでは⑮~⑳だけをご紹介

最初の⑮~⑱4曲はEP『ザ・ゾンビーズ』としてリリース
なんと『ビギン・ヒア』の3か月ほど前、「テル・ハー・ノー」のシングル・カットと同時に、本国でリリース


有名曲のカヴァー⑱以外は全部ロッド作品。
何か意外な感じですが、初期は、ロッドの多作さがウリでもありましたしね

残り2曲は例のサントラです
こちらは逆にクリス作品のみ。

シングル集に負けず劣らず、一聴の価値ありです



⑮ Kind of Girl R.Argent
コリンのヴォーカルの魅力を伝えるのにふさわしい好曲
美しいマイナー調の、力強いアップテンポが彼ららしい

が、この曲、一瞬だけ、至極のメロディがあるんですよ
Bメロと呼べそうなフレーズが最初に1回だけ、サラリと登場するんですが、これがとっても美しい
転調を交えながら、消えてく瞬間がお見事
初期ジョージ・ハリスン作品のような危うさがあります

⑯ Sometimes R.Argent
アカペラで始まるロックンロール
ちょっと意外な印象

相の手コーラスのメロディの方が、リードのより美しいという、非常に珍しいスタイル
あまりの美しさに、「But I just wake up in the morning」辺りの荒さが光って良い

⑰ It's Alright With Me R.Argent
これまた「Johnny B. Goode」調のロックンロール
本当にそっくりなんですが、巧みなリズム変化で、何とかオリジナリティを得ている印象はある

ですが、今度は前奏に登場するリフが素晴らしいっ
このリフの輝きが曲をずっと引っ張ってる
間奏で、このギターを受けて始まるオルガンの疾走は、ロッドのベストプレイの1つでしょう

これと⑯なんかがそうですが、何てことない曲が、ちょっとした工夫でゾンビー・サウンドになるんですよね

⑱ Summertime G.Gershwin - I.Gershwin - D.Heyward
『ビギン・ヒア』の2曲目ですね

アルバムにしてもEPにしても、有名曲が入ってないとアピール度が下がってしまうんでしょうね
今の日本にはあまりない感覚
・・・だって、デビューしたてのグループがあまりスタンダード・ナンバー演ってもねぇ

⑲ Nothing's Changed C.White
『シングル集』1枚目の⑯と同じく、「バニー・レイク・イズ・ミッシング」というサントラから

可愛らしいポップス調で始まる曲が、「Wow wow wow oh--」のコーラスに合わせて暗さとハードさをかもし出す。
と、最初は良いんですが、ここを過ぎると、なんだか地味な印象

気にも止めずに流していると、最後の「Again」ってフレーズで
“あ、終わったんだ。どんな曲だったっけ
って気分に何度なったことか

⑳ Remember You C.White
こちらもサントラ・ヴァージョン。
リズムがちょっと違うのです。

クリス作品というのは、本当に面白くて、BOXに残っている彼のデモなんて、至極の未発表集ですよ
「Out of The Day」がお勧め
笑けるくらいにクリス・ワールド
『オデッセイ』への架け橋です



最近、紙ジャケの再販もあったりで、再評価が定着してきている感のあるゾンビーズですが、シングル集を紙ジャケしなかったあたりが惜しい
ま、ベスト盤があればいいのかも知れませんが


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