凄く眠いしだるいけど、きっと布団に入ると目がさえるんだろうね。
いつものことですが。
ぐっすりと何にも煩わされず眠りたい。永遠に…。
寝つきが悪くて一時間くらい起きてることが。最悪一睡も出来ないこともたまにあるし。やだこわい。
いつもの二次創作。
この寝つきの悪さはストレスかなにかですかね?
私ストレスが溜まると、味が分からなくなる。爪がぼろぼろになる。指先の皮がむける(ぼろぼろになる)。とかあるんですよ。
ストレス感じてるなって時にあ、今胃が荒れてるなって自覚できる瞬間も…。
指先の皮はとても分かりやすい。
すーぐにぺりぺり向けるの。日焼けの皮が受けるみたいに痛みは無いけど、汚い。
……どうしたもんか。
吸死。
ちょっとあれ菜吸血鬼さんの矢印が退治人さんに向かってる話。
オセローの誘惑
「おいロナルド。これ、お前が言ってたやつだろう?」
「え、あ、ホントだ! ありがとうなショット!」
「ごめん、ロナルド…俺また迷惑を…」
「だから気にすんなって言ってるだろサテツ。相談くらいいつでも乗から!」
「ウハハハハハハ! どうしたぁみっともないぞロナルドぉ!!」
「半田てめー殴る絶対殴る! セロリをどうにかしろやぁ床一面にみっちり敷き詰めやがって!!」
若き天才退治人ロナルド。
甘いマスクという言葉がぴったりな容姿と確かな実力を持つ今最も注目されている退治人の一人である。
そんな彼の周囲にはいつも誰かしらいて、本当に一人になることはほとんど無い。
ロナルド自身は気付いていないが、彼は人を惹きつける。
端正な顔立ちと高い実力、知名度。それらが揃っているならば普通鼻持ちならない人間だと思われるが、そんなことは無い。
むしろ外聞を気にし過ぎて逆に卑屈になるようなところがあるし、感情が高まりやすくすぐに顔に出るタイプ。
よく言えば親しみやすく、悪く言えば抜けている。
だからこそ、だろう。
彼には友人が多く、よく誰かと一緒に出かけていく。
今日もそんな日であった。
使い魔と共に留守を任されたドラルクはため息をつく。
何も夜に出かけることは珍しいことではない。
吸血鬼退治人という職業柄、活動は主に夜であったし、何より退治人たちは自主的に地域のパトロールを行っている。
なので事務所を空けてもなんら問題無いのだが。
城に比べればずっと狭いはずなのに、ロナルドがいない事務所兼住居はそれだけで広く感じてしまう。
「ロナルド君は騒がしいからねぇ。ね、ジョン」
「ヌー」
己のことを棚に上げ同意を求めれば使い魔も小さく鳴いた。
別に留守番が嫌なのではない。
健気で可愛い使い魔と二人で過ごすのは苦ではない。むしろ好きだ。大歓迎だ。
けれど、それなのにドラルクの眉間にしわが刻まれるのは。
たいてい何かしらの予定が入っているロナルドは本当に売れっ子なのだ。
まぁだからこそロナ戦の原稿が中々進まないわけだが。
仕事ならばついていけるし、ギルド辺りへ赴くのも付き合える。けれど完全なプライベート――友人と吞みにいくとかであれば、遠慮せざる得ない。ロナルドもドラルクを連れて行くことをよしとしない。
重ねて言うが、ドラルクは留守番を嫌っていない。ロナルドが出かけることも悪だと思っていない。
なんだかんだ言って帰ってきたロナルドを出迎えるのは好きだ。
居候で立場上事務所の備品で、とても好意的に表現しても料理の美味い家政婦扱いだが一緒に暮らしていると実感できる瞬間なのだ。
ジョンと二人、城にいたときには味わえなかった感覚。
だからこそ、どろりとしたものが胸のうちに溜まってゆく。
「…早く帰ってこないな」
「ヌー?」
小さな呟きにどしたの、とジョンが首を傾げる。
その愛らしい姿になんでもないよと微笑んで、窓外を見やる。
ドラルクにとってはいい夜だが、人間には遅い時間帯。
遅くなるとは聞いていないし、もうそろそろ帰ってくると思うのだが。
TV画面に映るのは借りてきたDVD。
なかなか凝った推理ミステリーで真剣に見入っているジョンには悪いが、ドラルクはただ画面を眺めているだけだ。
膝上のジョンが時折漏らす感想にも、短い相槌を返すだけ。
おそらくジョンは主人も己と同じようにストーリーに入り込んでいると思っているのだろうけれど。
ドラルクの内心はただ只管にこの場にいない赤い退治人で埋め尽くされていた。
いつの頃からそうなったのか知らないが、ロナルドがいないとざわつく。
仕事関係ならば仕方が無い。諦めよう、納得しよう。
けれどプライベートはいただけない。
二百年生きて初めてだ、こんな感情を他者に抱くのは。ここ新横浜に着てからジョンは色んなイベントに頻繁に参加するし、ソレを微笑ましく思いこそすれこんな不快な気持ちにはならなかった。
ロナルドに対してだけだ。
今この時も彼が自分以外の誰かと過ごして笑っているかと考えただけで、腹の底に黒いものが渦巻くのだ。
この感情の名はわかっている。伊達に長く生きているわけではない。
享楽主義者の多い吸血鬼。己も例に漏れずではあるが、されど我が身を焦がすようなこの感情を煩わしいとは思わない。
むしろ、己もこんな感情を抱けるのかと感心したほど。
強力な一族に生まれながらあまりにひ弱で死にやすい。色んなものを諦めて生きてきた己がまさか、と自覚したとき逆にうっかり死んだが。
悪くはないし、捨てる気もない。
たった一人にここまで心騒ぐなど想像もしていなかった。
これはこれで愉しいものだが。
――早く帰ってこないかな?
もう一度、今度は胸中で呟く。
ここは彼の家なのだから帰ってこないわけ無いけれど。
美味しいご飯を用意して、いつだって部屋を綺麗に保って、彼のために居心地の良い場所にしているけれど。
もう今更離れる気も逃がす気も無い。
気付いた頃にもう遅いと言う状態にするのが理想。
呪うのならば吸血鬼に目を付けられた己の不幸を呪って欲しい。
いつかの未来に想いを馳せて、使い魔の頭を優しく撫でた。
「ジョン~、ただいまぁ」
「お帰り、ロナルド君」
「ヌヌー」
夜も更けてようやく帰ってきたロナルド。出迎えてその酒臭さに思わず鼻を押さえた。
「ふふふ、ジョン~。ジョンはかわいいなぁ」
酔っ払ってふにゃんふにゃんになったロナルドは蕩けた表情でジョンを抱きしめ頬ずり。
ため息をつきつつ持ってきた水をやや強引に飲ませる。
「ほら、水飲んでロナルド君」
「ううぅジョン~」
「酒臭いとジョンにも迷惑だろう?」
覚束ない足取りだが何とかベッドまで歩かせる。
ドラルクに成人男性を運ぶ力などの無いのだから。
酒臭い上着を脱がしている間も、いい気持ちになっているらしきロナルドは今日あったことをべらべら並べ立てていた。
誰と一緒にいた、どこに行った、何が楽しかったと。
まるで母親に報告する子供のようだ。
「まったく・・・」
軽く微苦笑を浮かべて背中をぽんぽんとリズムよく叩いてやり、ジョンにはもう寝るように促した。
忠実なる使い魔はしばし心配そうに戸惑った視線を向けたものの、眠気には勝てず専用バスケットに潜り込む。
それを微笑ましく見守り、そっとロナルドの顔を覗き込めばなにやら不明瞭な寝言を漏らしながらまぶたをすっかり閉じていた。
頬の赤みが引くのはまだしばらくかかるだろう。明日の朝は二日酔いで呻くかもしれないな、と小さく思ったがその頃自分は既に心地良い棺桶の中だ。
寝顔をじっと見詰め細い指先はふわりとした銀色を滑ってゆく。
既に眠りは深いのか長い睫毛はぴくりとも動かない。
黙っていれば本当に綺麗な顔だ。
顔だけでなくその中身が伴ってこそ、ロナルドは他者を引き寄せるのだろうけれど。
ドラルクから見て、ロナルドのことを狙っていると思う者はいる。
「これ以上人を惹き付けるのはやめてもらいたいものだね。
――でないと」
かき上げた銀色。露になった額にそっと落とした薄い唇を酷薄に吊り上げる。
「緑の目の怪物になってしまいそうだよ」
真実の愛が何者にも勝るなんてそんなこと! すべてはただ、愛を建前に奪っただけの勝利です!!
いつものことですが。
ぐっすりと何にも煩わされず眠りたい。永遠に…。
寝つきが悪くて一時間くらい起きてることが。最悪一睡も出来ないこともたまにあるし。やだこわい。
いつもの二次創作。
この寝つきの悪さはストレスかなにかですかね?
私ストレスが溜まると、味が分からなくなる。爪がぼろぼろになる。指先の皮がむける(ぼろぼろになる)。とかあるんですよ。
ストレス感じてるなって時にあ、今胃が荒れてるなって自覚できる瞬間も…。
指先の皮はとても分かりやすい。
すーぐにぺりぺり向けるの。日焼けの皮が受けるみたいに痛みは無いけど、汚い。
……どうしたもんか。
吸死。
ちょっとあれ菜吸血鬼さんの矢印が退治人さんに向かってる話。
オセローの誘惑
「おいロナルド。これ、お前が言ってたやつだろう?」
「え、あ、ホントだ! ありがとうなショット!」
「ごめん、ロナルド…俺また迷惑を…」
「だから気にすんなって言ってるだろサテツ。相談くらいいつでも乗から!」
「ウハハハハハハ! どうしたぁみっともないぞロナルドぉ!!」
「半田てめー殴る絶対殴る! セロリをどうにかしろやぁ床一面にみっちり敷き詰めやがって!!」
若き天才退治人ロナルド。
甘いマスクという言葉がぴったりな容姿と確かな実力を持つ今最も注目されている退治人の一人である。
そんな彼の周囲にはいつも誰かしらいて、本当に一人になることはほとんど無い。
ロナルド自身は気付いていないが、彼は人を惹きつける。
端正な顔立ちと高い実力、知名度。それらが揃っているならば普通鼻持ちならない人間だと思われるが、そんなことは無い。
むしろ外聞を気にし過ぎて逆に卑屈になるようなところがあるし、感情が高まりやすくすぐに顔に出るタイプ。
よく言えば親しみやすく、悪く言えば抜けている。
だからこそ、だろう。
彼には友人が多く、よく誰かと一緒に出かけていく。
今日もそんな日であった。
使い魔と共に留守を任されたドラルクはため息をつく。
何も夜に出かけることは珍しいことではない。
吸血鬼退治人という職業柄、活動は主に夜であったし、何より退治人たちは自主的に地域のパトロールを行っている。
なので事務所を空けてもなんら問題無いのだが。
城に比べればずっと狭いはずなのに、ロナルドがいない事務所兼住居はそれだけで広く感じてしまう。
「ロナルド君は騒がしいからねぇ。ね、ジョン」
「ヌー」
己のことを棚に上げ同意を求めれば使い魔も小さく鳴いた。
別に留守番が嫌なのではない。
健気で可愛い使い魔と二人で過ごすのは苦ではない。むしろ好きだ。大歓迎だ。
けれど、それなのにドラルクの眉間にしわが刻まれるのは。
たいてい何かしらの予定が入っているロナルドは本当に売れっ子なのだ。
まぁだからこそロナ戦の原稿が中々進まないわけだが。
仕事ならばついていけるし、ギルド辺りへ赴くのも付き合える。けれど完全なプライベート――友人と吞みにいくとかであれば、遠慮せざる得ない。ロナルドもドラルクを連れて行くことをよしとしない。
重ねて言うが、ドラルクは留守番を嫌っていない。ロナルドが出かけることも悪だと思っていない。
なんだかんだ言って帰ってきたロナルドを出迎えるのは好きだ。
居候で立場上事務所の備品で、とても好意的に表現しても料理の美味い家政婦扱いだが一緒に暮らしていると実感できる瞬間なのだ。
ジョンと二人、城にいたときには味わえなかった感覚。
だからこそ、どろりとしたものが胸のうちに溜まってゆく。
「…早く帰ってこないな」
「ヌー?」
小さな呟きにどしたの、とジョンが首を傾げる。
その愛らしい姿になんでもないよと微笑んで、窓外を見やる。
ドラルクにとってはいい夜だが、人間には遅い時間帯。
遅くなるとは聞いていないし、もうそろそろ帰ってくると思うのだが。
TV画面に映るのは借りてきたDVD。
なかなか凝った推理ミステリーで真剣に見入っているジョンには悪いが、ドラルクはただ画面を眺めているだけだ。
膝上のジョンが時折漏らす感想にも、短い相槌を返すだけ。
おそらくジョンは主人も己と同じようにストーリーに入り込んでいると思っているのだろうけれど。
ドラルクの内心はただ只管にこの場にいない赤い退治人で埋め尽くされていた。
いつの頃からそうなったのか知らないが、ロナルドがいないとざわつく。
仕事関係ならば仕方が無い。諦めよう、納得しよう。
けれどプライベートはいただけない。
二百年生きて初めてだ、こんな感情を他者に抱くのは。ここ新横浜に着てからジョンは色んなイベントに頻繁に参加するし、ソレを微笑ましく思いこそすれこんな不快な気持ちにはならなかった。
ロナルドに対してだけだ。
今この時も彼が自分以外の誰かと過ごして笑っているかと考えただけで、腹の底に黒いものが渦巻くのだ。
この感情の名はわかっている。伊達に長く生きているわけではない。
享楽主義者の多い吸血鬼。己も例に漏れずではあるが、されど我が身を焦がすようなこの感情を煩わしいとは思わない。
むしろ、己もこんな感情を抱けるのかと感心したほど。
強力な一族に生まれながらあまりにひ弱で死にやすい。色んなものを諦めて生きてきた己がまさか、と自覚したとき逆にうっかり死んだが。
悪くはないし、捨てる気もない。
たった一人にここまで心騒ぐなど想像もしていなかった。
これはこれで愉しいものだが。
――早く帰ってこないかな?
もう一度、今度は胸中で呟く。
ここは彼の家なのだから帰ってこないわけ無いけれど。
美味しいご飯を用意して、いつだって部屋を綺麗に保って、彼のために居心地の良い場所にしているけれど。
もう今更離れる気も逃がす気も無い。
気付いた頃にもう遅いと言う状態にするのが理想。
呪うのならば吸血鬼に目を付けられた己の不幸を呪って欲しい。
いつかの未来に想いを馳せて、使い魔の頭を優しく撫でた。
「ジョン~、ただいまぁ」
「お帰り、ロナルド君」
「ヌヌー」
夜も更けてようやく帰ってきたロナルド。出迎えてその酒臭さに思わず鼻を押さえた。
「ふふふ、ジョン~。ジョンはかわいいなぁ」
酔っ払ってふにゃんふにゃんになったロナルドは蕩けた表情でジョンを抱きしめ頬ずり。
ため息をつきつつ持ってきた水をやや強引に飲ませる。
「ほら、水飲んでロナルド君」
「ううぅジョン~」
「酒臭いとジョンにも迷惑だろう?」
覚束ない足取りだが何とかベッドまで歩かせる。
ドラルクに成人男性を運ぶ力などの無いのだから。
酒臭い上着を脱がしている間も、いい気持ちになっているらしきロナルドは今日あったことをべらべら並べ立てていた。
誰と一緒にいた、どこに行った、何が楽しかったと。
まるで母親に報告する子供のようだ。
「まったく・・・」
軽く微苦笑を浮かべて背中をぽんぽんとリズムよく叩いてやり、ジョンにはもう寝るように促した。
忠実なる使い魔はしばし心配そうに戸惑った視線を向けたものの、眠気には勝てず専用バスケットに潜り込む。
それを微笑ましく見守り、そっとロナルドの顔を覗き込めばなにやら不明瞭な寝言を漏らしながらまぶたをすっかり閉じていた。
頬の赤みが引くのはまだしばらくかかるだろう。明日の朝は二日酔いで呻くかもしれないな、と小さく思ったがその頃自分は既に心地良い棺桶の中だ。
寝顔をじっと見詰め細い指先はふわりとした銀色を滑ってゆく。
既に眠りは深いのか長い睫毛はぴくりとも動かない。
黙っていれば本当に綺麗な顔だ。
顔だけでなくその中身が伴ってこそ、ロナルドは他者を引き寄せるのだろうけれど。
ドラルクから見て、ロナルドのことを狙っていると思う者はいる。
「これ以上人を惹き付けるのはやめてもらいたいものだね。
――でないと」
かき上げた銀色。露になった額にそっと落とした薄い唇を酷薄に吊り上げる。
「緑の目の怪物になってしまいそうだよ」
真実の愛が何者にも勝るなんてそんなこと! すべてはただ、愛を建前に奪っただけの勝利です!!
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