EF66における脱線原因の解明とその対策 - TOMIX

2009-10-25 22:29:47 | TOMIX-機関車

TOMIX「さよなら富士はやぶさ」EF66による脱線について前回少し触れましたが、改めて詳細をお話しします。

弊社のレイアウトは狭い敷地面積のため、C243レールなどを多用しています。今回の脱線は下図の黄色い矢印方向に進行させたとき、必ず×地点で発生しました(逆走行では発生しない)。ちなみに当該曲線区間にはカントはありません。


C243曲線後のS70直線上で脱線が発生

また、EF66のヘッドマーク側(TNカプラー側、以下H側と略)を進行させると脱線が起きませんが、ヘッドマークがない側(アーノルドカプラー側、以下NH側と略)で進行させると必ず脱線が生じます。参考までにその様子を動画にしていました。明らかに、挙動不審です。

 EF66H.mpgをダウンロード(脱線しない様子 約2.21 MB)
 EF66NH.mpgをダウンロード(脱線の様子 約1.58 MB)
(現在、動画配信は行っておりません)

左がH側、右がNH側の台車周りです。




   H側                  NH側

両側の差異は、下回りに配置された機器類のパーツなのですが、どうやらH側にある下回り部品と台車が干渉していることが判明しました。上の写真と向きが逆になってしまったのですが、下図の赤丸で示したように、下回り部品と台車とがぶつかり、台車のスムーズな「首振り」が阻害されることが判りました。


下回り部品と台車がぶつかっている様子(赤丸)

試しに、この部品を取り除いた状態で、先ほどの脱線区間を走らせてみました。その時の動画です。


H側の下回り部品を外した状態

EF66NHW.mpgをダウンロード(パーツ無しでの走行の様子 約2.21 MB)
(現在、動画配信は行っておりません)

下回り部品がなければ、脱線しないで走行しましたので、原因は下回り部品であると断定しました。そこで、早速この部品に手を加えました。

台車とぶつかるところを、「ほんの少しだけ」カッターで切り落としました。0.数mmといった感じです。多少傷が付きますが、この傷に気が付く人などいないはずですし、常に脱線するようでは車両としての存在価値がありません。一発勝負ですが、「失敗したら部品を注文すればいい」と思い、肩の力を抜いてカッターで「ほんの少し」切り落としました。


切り落とす場所と切り落とした様子

下回り部品を元に戻してみましたが、台車との干渉が激減しました。不安が残る中、本線上で試運転です。

 EF66NHC.mpgをダウンロード(改修した後の走行状態 約1.90 MB)
(現在、動画配信は行っておりません)

なんとか、脱線しなくなりました!本線を何度か走行させましたが、これ以降脱線は生じておりません。
お騒がせ致しました。これにて一件落着です。

最後になりましたが、マルメ鉄道様、貴重なご意見お寄せ頂きまして誠にありがとうございました。本記事を書くに当たり、頂いたご意見を参考にして台車を確認致しましたが、幸いなことに弊社のEF66の台車には顕著な「ねじれ」は認められませんでした。弊社の場合、TOMIXに限らず、KATOのEF66にも悩まされ、どうもEF66とは根本的に相性が良くないようです。

関連記事
 ・TOMIX、お前もか! - TOMIX
 ・KATOのローフランジ EF66

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする