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橋脚ショーティー - レイアウト

2011-05-04 23:16:03 | レイアウト・制御・保守など

長年の懸案事項であった高架橋脚の取替え作業を行いました。曲線区間で、この部分だけ勾配がややきついため、よく特定の車両や長編成が立ち往生することがあり、弊社最大の難所と化しておりました。問題が生じるたびに「場当たり的な対応」に終始してきましたが、思い切って根本的に修繕することにしました。


問題の高架橋

TOMIX複線カーブレールを用いていたため、それにあわせて高架橋も複線勾配橋脚セットを使っていましたが、この区間における勾配には不向きと考え、思い切って複線PC橋脚を使ってみることにしました。


今回用いた複線PC橋脚

この場所に使っていた複線勾配橋脚セットの高さは「D7*」ですが、複線PC橋脚には「DL*」に相当する高さのものしか販売されておりません。そこで、複線PC橋脚の高さを「D7」相当に加工しました。

ご存じかと思われますが、複線PC橋脚には薄い線・目安線が何本か引かれていますので、これを利用して低い高さの橋脚を作ります。


橋脚に記された目安線

「D7」の高さになるよう、この線を頼りにニッパで切り刻んでいきます。適当に切り落としたら、切断面をヤスリで仕上げました。ぴったり一致しませんが、概ね同じ高さになったら完成としました。


加工の様子

 
「D7」相当化した複線PC橋脚  複線勾配橋脚セット「D7」との比較

早速「D7」化した複線PC橋脚をレイアウトに仮設し、各種車両を走らせて登坂できるかどうか試してみました。問題ない位置を見極めて、レイアウトに固定します。台座取り付け部も切断してしまいましたので - 接着剤で台座に貼り付ける方法もありますが - 木工用ボンドを使って、地面に直接貼り付けます。これで一日養生させれば大丈夫でしょう。


レイアウトへの固定

単線用のPC水平橋脚にも同じような目安線が入っていますので、同様に任意の高さへ調整できるかと思われます。

*:橋脚には「7」、「10」との刻印がありますが、本報ではTOMIX総合ガイドに従い「D7」、「DL」で表記しました。

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レイアウトの紹介 パート5 - 鉄道模型

2010-12-25 19:27:14 | レイアウト・制御・保守など

楕円エンドレスの内側にリバース線を設置し、併せて駅を2つ設置しました。便宜上、上側の駅を「上川駅」、下側のそれを「下川駅」とします。


楕円エンドレス線の内側にリバース線を設置した様子

運行形態を大きく2つに分類すると、「楕円エンドレスの周回」と「リバース線の通過」が考えられます。前者の場合、分割した区間全てに同一方向の給電を行えば車両は走行します。しかし、リバース線を通過させる場合、途中で電流の向きを逆にしなければなりません。


エンドレス線のみの走行例

 
リバース線を走行させる例

例えば、上川駅からエンドレス線を走行し、下川駅手前からリバース線へ進入。その後、リバース線を走行し上川駅へ戻り、そこから再びエンドレス線内に戻って、終点の下川駅までの運行を考えてます。


リバース線走行時の電流の向き

この場合、エンドレス線の左側部において走行方向が変わるため、電流の向きをエンドレス線右側部と反対にしなければなりません。リバース線を問題なく走行させるためのリバーススイッチボックスや各種配線方法などが用意されていますが、弊社の場合は、異なる向きに給電する区間が生じた場合、逆向きに給電させる専用フィーダを設置することにしました(レイアウトの紹介 パート4 - 鉄道模型参照)。ここでは、A区間にAというフィーダと、Aとは逆に給電するA'という専用フィーダを、C区間にも同様のC'という専用フィーダを設置し、それらをセレクタースイッチボックスを用いて制御します。なお、灰色線は無給電状態を表しております(以下、同様)。


リバース線を走行させるときの配線図

逆にエンドレス線のみ走行させる場合には、全区間同一方向の給電でよいため、セレクタースイッチボックスでA'およびC'フィーダからの給電を遮断し、AおよびCフィーダから給電を行います。


エンドレス線を走行させるときの配線図

このままでも問題ないのですが、路線選択用セレクタースイッチボックスを設置し、操作ミス防止に役立てています。


路線選択用セレクタースイッチボックスを用いたリバース線走行時の給電


路線選択用セレクタースイッチボックスを用いたエンドレス線走行時の給電

ここまで、偉そうなことを延々と書いてきましたが、リバース線のために、わざわざこんなに複雑化する必要はなく、もっと簡単に配線できます(TOMIX総合ガイドなどに詳しい用例があります)。しかし、弊社の場合、エンドレス線の外周にリバース線がもう一本あり、さらにシーサスも設置したため、多岐にわたる走行パターンが生じてしまいました。そこで、これらに対応・走行させるため、紹介してきた「区間ごとの制御」を基本とするのが最も簡単・確実でないかという考えに至りました。また、区間ごとに制御することで電圧降下対策としても有効でした。

上記のレイアウトに、さらにリバース線を設置した場合の配線などを紹介できればよいのですが、絵心のない小生には、相当難しい作業・複雑化を極めてしまいました。ちなみに、漫画的に描画してみたのが下図です。青線がエンドレス線、緑色が内側リバース線、オレンジが外側リバース線です。ただし、外側リバース線は省略して描画してあります。また、線が交差・分岐しているところは各種ポイントレールです。これにフィーダなどを書き込んで・・・何か機会があれば記事にしたいと考えておりますが、レイアウトの紹介は今回で「ひとまず終了」といたします。


レイアウトの概略図

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レイアウトの紹介 パート4 - 鉄道模型

2010-12-15 22:23:06 | レイアウト・制御・保守など

パート4の記事を書いていましたが、(いつものことですが)内容が分かり難くなってしまいました。そこで、少し分割してみました。

楕円エンドレスをA,B,CおよびD区間の4つを「電気的」に分割し、それぞれの区間ごとにフィーダを設置することで、一部の区間への給電を取りやめることができると前回お伝えしました。


AおよびD区間への給電を取りやめた様子

一部の区間への給電を取りやめることできるということは、一部の区間にだけ給電すること「」可能であるということになります。例えば、A区間に新たにA'というフィーダを設置します。このフィーダからは、他のフィーダとは逆の電流が流れるように設置すれば、下図のようにA区間だけ逆向きに車両を走行させることできるようになります。もちろん、A区間と隣接するBおよびC区間とは絶縁されており、Aというフィーダからは給電されていません。この操作もセレクタースイッチボックスを介しています。


新たにA'というフィーダから逆向きの電流を給電した様子

こうすることで、楕円エンドレス上に、一つのパワーパックから、右回り左回りおよび無給電の3つの状態を作ることが可能となります。
これを土台にしてリバース区間を含むレイアウトの給電を考えてみました。このことについてはパート5としてまとめる予定です。

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KATOのキハ181が近日中にも発売されるようです。既に今週末の予定を入れてしまいました・・・この連載もまだ完結していません。忙しくなりそうです。

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レイアウトの紹介 パート3 - 鉄道模型

2010-12-11 19:14:46 | レイアウト・制御・保守など

楕円エンドレスのレイアウトでは、パワーパックとフィーダを用いて下図のように給電するのが一般的な配線かと思われます。

ところで、図中に「凡例」を記載し忘れました。青線:給電されているレール、灰色線:無給電レール、緑▲:フィーダ、黒細線:フィーダ線、水色の箱:パワーパック、青水色の箱:セレクタースイッチボックス、上下矢印黒線:電気絶縁部です。

 
一般的な給電方式

これまでパワーパックから直接レイアウト全体に給電できる配線を基本としてきましたが、リバース線やポイントを多用しているため、電圧降下と複雑な配線に悩まされ続けました。
そこで、前回の電気配線の見直しを契機に、「レイアウト全体に給電する」のではなく、「区間ごとに給電する」ことにしました。

区間ごとに給電する方式ですが、簡単に先ほどの楕円レイアウトの場合を用いて説明します。上図ではフィーダ1個でレイアウト全体に給電していましたが、楕円エンドレスを、例えばギャップの設置やポイント等を利用してA,B,CおよびD区間の4つを「電気的」に分割し、それぞれの区間ごとにフィーダを設置します(下図参照)。各区間の連携にはセレクタースイッチボックスを用います。4つに分割しても、セレクタースイッチボックスを通じて各区間に給電すれば、車両は従来通り周回します。


区間ごとの給電方式

しかし、セレクタースイッチボックスにより、無給電区間を発生させることができるようになります。次の図には、AおよびD区間への給電を取りやめた状態を示しています。C区間の車両が走行状態でも、D(A)区間では別の車両あるいは自車両が停車状態になります。あるいは、「停車状態にする」ことができます。
また、区間ごとに給電するので、以前よりも電圧降下による車両の速度低下が改善されたように思われます。


AおよびD区間への給電を取りやめた様子

しかし、フィーダやセレクタースイッチボックスを区間ごとに設置するため、費用が余計にかかることになります。

図を書くのが結構大変でした・・・その割にはイメージ通りに作図できず、ガッカリです。

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レイアウトの紹介 パート2 - 鉄道模型

2010-12-05 14:20:11 | レイアウト・制御・保守など

前回は内側リバース線の概略でしたが、今回は外側リバース線の配線を簡単に紹介します。前回同様、レイアウトプランは、あくまでもイメージとして作図しました。18.5mmや33mm直線レール、Y字ポイントなどを多用しており、小生が持っているTOMIXの鉄道模型レイアウターが古いため、それらを再現することができません。悪しからず。

レイアウト全体のイメージを下図に示します。とても線路等が入り組んでおり見難いため、内側リバース線のみの図と外側リバース線のみの図も掲載します。


レイアウト全体のイメージ図     楕円エンドレスと内側リバース線のみの図

 
楕円エンドレスとの分岐部と外側リバース線のイメージ図


外側リバース線のみのイメージ図

基幹の楕円エンドレスからカーブポイント(N-CPL317/280-45)を使って外側に延伸していきます。上側の直線が登坂区間になり、複線レールを使って疑似的に複線区間を表現しています。この登坂区間を使い、楕円エンドレス内部を高架線としました。イメージとして作図したため、直線区間が短くなっていますが、実際はもう少し長くとってあります。しかし、登坂区間が曲線部にもかかっているため、登坂に苦しむ編成が発生しています。

一方、登坂区間にもかかわらず、シーサス(N-PX280)を設置しています。他に取り付ける場所が無いためです。普段はあまり使用しませんが、長編成の向きを転換させるときは大変重宝します。

下側の直線区間は地上線と高架線とが併走している情景を想定した作りになっています。また、登坂区間にあるシーサスから本線下側で合流までの地上部は、電圧降下が著しかったので以前紹介した方法(関連記事参照)で車両の運転間隔の調整区間として活用しています。

現在は、内側リバース線と外側リバース線とを連続走行させており、事実上の本線扱いです。楕円エンドレス線のみで走行させることは、ほとんどありません。そのため、電気配線・ギャップの設置等が非常に複雑怪奇なものになってしまいました。

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